Web版 2020年12月

26
[2020.12]映画評|『ニューヨーク 親切なロシア料理店』 『この世界に残されて』|家族から切り離された孤独な心が結ぶ、他人との緩やかな関係が生み出す希望とは。

[2020.12]映画評|『ニューヨーク 親切なロシア料理店』 『この世界に残されて』|家族から切り離された孤独な心が結ぶ、他人との緩やかな関係が生み出す希望とは。

文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター)  いつの時代でも、映画には家族が描かれる。そこには深い愛と強い絆、そして穏やかな安らぎがあり、これまで多くの観客の胸を熱く揺さぶってきた。しかしいつからか家族の在り方は多様化し、その関係性も変化してきた。今や綺麗事だけでは語れない断絶と絶望によって、家族が崩壊してしまうことも少なくない。また何らかの理由、例えば戦争や災害、事件などによって、家族との関係が突然断ち切られてしまうことだってあるだろう。  こうして家族から切り離

スキ
7