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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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2021年12月の記事一覧

[2022.01]Best Albums 2021 ①

2021年ベストアルバムを選んでいただきました! (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●圷 滋夫 今年も豊作過ぎて大御所の傑作でも想定内は選外。新人〜中堅と、大御所のチャレンジングな傑作から選出。順位を付けつつほぼ順不同。他にもTaylor Eigsty、Snowpoet、宮地 遼、Hiatus Kaiyote、Michael Mayo、Cleo Sol、Fi Marostica、Clara Presta、Clairo、Catbug、Ferran Pala

[2022.01]Best Albums 2021 ②

2021年ベストアルバムを選んでいただきました! (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●谷本雅世(PaPiTaMuSiCa 共同代表)

[2022.01]Best Albums 2021 ③

2021年ベストアルバムを選んでいただきました! (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●西村秀人(PaPiTa MuSiCa共同代表)

【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑬】暗い元歌を明るいものに変えてしまった美女 — イパネマの娘 —

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura ※こちらの記事は、1/5(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  シコ・ブアルキとトン・ジョビンの作品についての中村安志氏の大好評の二つの連載ですが、今回はトン・ジョビン、今年の締めに、いよいよボサノヴァ最高の有名曲です。両連載は新年もまだまだ続きます。ご期待くださいね。(編集部)  「見ろ、なんて最高に美しい/愛嬌でいっぱい/あの

[2021.12]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ⑰】 真珠採りダイバーと癒しの音楽 ―トレス海峡・木曜島―

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  「健康、長寿、富、無垢」といった意味が込められた真珠は、フォーマルな場での定番アイテムですよね。太平洋の島々の美しさも、しばしばその輝きにたとえられます(2021年3月号参照)。  真珠の存在は、紀元前3200年頃エジプトで知られていたらしく、クレオパトラが世界最大の真珠を酢に溶かして飲んでみせたとか。王権を象徴する宝石として、大航海時代から帝国主義時代にかけて、中東のバハレーン島、南インドのマンナール湾、セイロン島、ベネズエラか

[2022.1] 「ラ米乱反射」電子版 第12回 「2021年ラテンアメリカ重要ニュース」

文 ● 伊高浩昭(ジャーナリスト)  2021年のラ米重要ニュースを並べます。「ニュース」は、中国語と同じで日本語でも「新聞」でした。しかし日本語では、ずいぶん前から「新聞」は「新聞紙」(ニュースペイパー)の意味になり、「ニュース」は、そのまま日本語になりました。  ニュースは、影響・衝撃・関心・興味などの強さによって「重要性」が判断されます。しかし、ニュースは次々に起きますから、「重要性」は常に流動的で相対的です。「絶対的に重要なニュース」は時にはあり得ますが、その寿命

[2022.1]2021年ブラジルで流行った音楽

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[2022.1]2021年ブラジルディスク大賞 関係者投票①

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●麻生雅人 3年目に突入したオンライン講座「ボサノヴァの裏道を巡る」では、「可哀そうな金持ち娘」全曲解説などヴィニシウス・ヂ・モライスをさらに掘り下げています。(お問い合わせは、Café y Libros :info@cafeylibros.com, tel:03-6228-0234) 2021年は例年よりも、圧倒的にソウル、R&B、ヒッポホップの候補作品が多かった。マジュ

[2022.1]2021年ブラジルディスク大賞 関係者投票②

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●谷口 洋 会社員 地べた目線のブラジルウォッチャー。何を聴くも自由の自宅でお仕事生活もはや2年近く、もう戻れないかも。 メキシコ生まれブラジル育ち、今作でドナ・オネッチまで巻き込んだフランシスコ・エル・オンブレ、ソロとして汎ブラジル音楽を体現したマリーナ・セナ、父ソリモンイスとは異なるセルタネージョ道を往くガベウのほか、常時化学反応中のノルチで弾力いっぱいのポップ曲が目立

[2022.1]2021年ブラジルディスク大賞 関係者投票③

※関係者投票の内容を五十音順でご紹介します。 (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●堀内隆志カフェのオーナーで選曲家 カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュのマスター兼ロースター。カフェ業の傍ら、ブラジル音楽のCDやラジオ番組の選曲。 コロナ禍で世界的に混乱が続く中、大物勢から若手まで力作が多い一年だった。特に1はドナート87歳、マカレー78歳という超ベテラン同士の奇跡の共演作で内容も安定した素晴らしい内容だった。4の人気若手アコースティックグループによるジャ

[2022.1] 決定! ブラジルディスク大賞2021

 本誌とJ-WAVEの長寿番組「サウージ!サウダージ・・」が共同主催、26回目を迎えたブラジル音楽の年間アルバム・ベスト10「2021年ブラジル・ディスク大賞」。一般投票(総数3,376票)、関係者投票のベスト10が決定しました。  日本での人気が高い複数のアーティストが下半期に新作を発表したこと、コロナ禍でリリースが激減した2020年に比べてリリースが一気に増えたことなども手伝い、おかげさまで一般投票数は2016年~2020年の5年間を上回った。投票に参加してくださった皆

[2021.12]アルゼンチン・ニュース : ピアソラ・キンテートのギタリスト、オスカル・ロペス・ルイス逝く!

文●ラティーナ編集部  アストル・ピアソラのキンテート、オクテートなどのギタリストとして、約25年間にわたって活躍したオスカル・ロペス・ルイス氏が12月24日金曜日、ブエノスアイレスで亡くなったという悲しい報せが入った。  娘のアレハンドラ・ロペス・ハスカレビッチは22日、自身のFacebookアカウントを通じて、「父の健康状態が危機的であることをお伝えします。4度目の敗血症で集中治療室に入院し挿管されていたのですが、治療に反応せず、命が細ってきています。祈るしかありませ

[2021.12]PIRY REIS~ミニマル&アンビエント・リバイバルで急浮上する幻のブラジル音楽家 1995年、自宅訪問の回顧録【後編】

文と写真●若杉 実 texto e fotos por MINORU WAKASUGI 【前編】はこちら↓ ※こちらの記事は、12/29(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  本題に入るまえに前回の補足を。当時のメモを見落としていた箇所を発見。“ピリ・ヘイスという名前は今後使わない”という理由について、不詳と書いたが、本人からの説明があった。 「わたしのようなインストゥルメンタル・ミュージックはブラジルでは需要がない。アメリ

[2021.12]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り17】 近代沖縄 芸能を地域に伝えた人物−玉城金三の活躍−

文:久万田晋(沖縄県立芸術大学・教授)  芸能は、時に異能を持つ人物の働きが、極めて広い範囲に影響を及ぼすことがある。戦前期に沖縄本島北部地域に様々な舞踊や芸能を伝えた玉城金三という人物がいる。玉城金三(1878年首里寒川生、1957年没)は、俗称を黄金山という。陸軍歩兵軍曹として日露戦争へ出征し、その後名護間切(現名護市)へ移住した。彼は明治・大正時代を通じて首里と那覇の街の中間にあった寒川芝居の役者としても知られていた。名護に移住後は一時期役者を廃業したと伝えられるが、