世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.03]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽 タンゴ編

[2021.03]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽 タンゴ編

文:レオナルド・ブラーボ Text By Leonardo Bravo タンゴ: 歴史 1880年: 始まり 1900年: グアルディア・ビエハ / 最初のタンゴ 1920年: オルケスタ・ティピカ / カルロス・ガルデル 1940年: グアルディア・ヌエバ/ アニバル・トロリロ 1960年: 革命 /アストル・ピアソラ 現在: タンゴブーム/ 発展  本シリーズで6回においてアルゼンチンポピュラー音楽を紹介してきた。一地域の音楽ではなく、ブエノスアイレスと

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[2021.02]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽 パタゴニア編

[2021.02]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽 パタゴニア編

文●レオナルド・ブラーボ text by Leonardo Bravo  パタゴニアはアルゼンチンで最も広大かつ人口の少ない地域。この広大な土地は1880年、政府軍はインディヘナの大半を抹殺した「荒野の征服」を経てアルゼンチンの領土に加えられた。  インディヘナの消滅によって文化的・音楽的表現もほとんどが消滅にいたった。今日パタゴニアのインディヘナは他州からの移住者がほとんどで、極わずかな人数にまで減ってしまい、パタゴニア音楽は研究の余地が大いにある。パタゴニア音楽の起源

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[2021.1]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽⑤クージョ地方編】

[2021.1]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽⑤クージョ地方編】

文●レオナルド・ブラーボ Text By Leonardo Bravo  クージョ地方はアルゼンチン西部サンフアン州、メンドーサ州、サンルイス州を含む。地理的には南米大陸最高峰アコンカグア(6960メートル)など、アンデス山脈から荒野まで多様性に富む。ワインの産地としても知られ、クージョ地方の多くの歌詞がブドウ畑やワインをとりまく世界に捧げられているのも特徴となっている。 南米大陸最高峰アコンカグア山(6960メートル)  クージョ地方の音楽のルーツはスペインにあり、

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[2020.11]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽④リトラル地方編】

[2020.11]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽④リトラル地方編】

 リトラル地方はアルゼンチン北東部に位置する。川、瀑布、湿原、ジャングルといった雄大な自然が広がり、南米大陸でアマゾン川に次いで長いパラナー川がリトラル地方のすべての中心に横たわる。この川がすべての風景の中心となり、居住者に強い影響を及ぼす。  この地方の音楽は先スペイン期のグアラニー文化、イエズス会のミッションによってもたらされたヨーロッパ文化の二つの文化に端を発する。今日でもスペイン語とグアラニー語が公式言語として大部分で認められている地域でもある。 ●グアラニー

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[2020.10]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽③パンパ編】

[2020.10]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽③パンパ編】

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト)  Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarist)  パンパはアルゼンチン中央部に位置する。恵まれた立地を生かして、国の政治的、経済的、文化的、そして人口の中心となった。パンパの音楽は19世紀後半、「砂漠の征服」の舞台となり、政府は現地に住んでいた原住民を抹殺し、数百年の時間をかけて形成された文化的財産が解体されていった。この地域の音楽は様々なルーツがありながらも、インディヘナのものはない。

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[2020.09]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽②中央部編】

[2020.09]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽②中央部編】

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト)Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarist)  アルゼンチンの音楽的地域には独自の特色があるが、お互いに独立しているわけではなく、隣の地域に影響しあっている。ニュアンスは違っても地域にまたがって同じリズムを見出すことも多いにある。  アルゼンチン中心部とはコルドバ州、サンタフェ州、トゥクマン州、そしてこの地域の核となるサンティアゴ・デル・エステロ州を指す。 トゥクマン州 サンタフェ州

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[2020.08]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽①】

[2020.08]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽①】

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト) Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarrist)  ラテンアメリカ、そしてアルゼンチンの大きな財産のひとつがポピュラー音楽だ。それはインディヘナとスペインの植民地支配によるヨーロッパ、16世紀から18世紀にかけて強制的に連れてこられたアフリカ移民、そして1880年から1950年にかけてヨーロッパからの移民の混淆の産物だ。  アルゼンチンに音楽に話を移せば、40ほどもあるリズムの誕生には「

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[2020.08]ギジェルモ・リソット(ギタリスト)インタビュー

[2020.08]ギジェルモ・リソット(ギタリスト)インタビュー

文●宇戸裕紀 Text By Hironori Uto  油彩画のように何層にも重なったヴィブラート。空間にたゆたう低音弦の残響。ギジェルモ・リソットのギターの音色が響くとそこには芳醇な時間が流れる。相次いでデジタルリリースしたギジェルモから日本のメディアにぜひ話したいことがあるとの提案があったのでインタビューを試みた。 ── このところWeb上で続けて発表されている新作ではギタリスト、ギジェルモ・リソットの新たな顔が覗けます。『La BIENVENIDA』はジャズ、『T

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[2018.12]ヤマンドゥ・コスタ
ディスコグラフィー

[2018.12]ヤマンドゥ・コスタ ディスコグラフィー

文:中原 仁、花田勝暁 Lúcio Yanel & Yamandu Costa『Dois Tempos』(2001年、ACIT) ▪最初に影響を受けたギタリストで故郷の町に住んでいたアルゼンチン人、ルーシオ・ヤネルとのデュオ・アルバム。2人の自作からナザレーやハダメスの作品、フォルクローレまで幅広く、当初から汎ラテンアメリカな音楽性を備えていたことが聴き取れる。(仁) 『Yamandú』(2001年、Eldorado) ▪️初の単独リーダー作はリオ録音。ショーロから故

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[2019.12]ジョアン・ジルベルト
ディスコグラフィー完全版

[2019.12]ジョアン・ジルベルト ディスコグラフィー完全版

文●中原 仁 text by JIN NAKAHARA  ジョアン・ジルベルト(1931年6月10日~2019年7月6日)のキャリアは50年、バイーアからリオに来て参加したヴォーカル・グループ、ガロートス・ダ・ルアからスタートした。同グループの2枚のSP盤(51年)ではサンバ人のゼー・ケチ、ウイルソン・バチスタの楽曲も歌っている。  初のソロ録音は52年のSP盤「Quando Ela Sai」「Meia Luz」。叙情的なサンバ・カンサォンの楽曲で、歌唱スタイルは10代か

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