世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.11]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽④リトラル地方…

 リトラル地方はアルゼンチン北東部に位置する。川、瀑布、湿原、ジャングルといった雄大な自然が広がり、南米大陸でアマゾン川に次いで長いパラナー川がリトラル地方のすべての中心に横たわる。この川がすべての風景の中心となり、居住者に強い影響を及ぼす。  この地方の音楽は先スペイン期のグ…

[2020.10]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽③パン…

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト)  Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarist)  パンパはアルゼンチン中央部に位置する。恵まれた立地を生かして、国の政治的、経済的、文化的、そして人口の中心となった。パンパの音楽は19世紀後半、「砂漠の征服」の舞台となり、政府は現地に住ん…

[2020.09]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽②中央…

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト)Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarist)  アルゼンチンの音楽的地域には独自の特色があるが、お互いに独立しているわけではなく、隣の地域に影響しあっている。ニュアンスは違っても地域にまたがって同じリズムを見出すことも多いにある。  アル…

[2020.08]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽①】

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト) Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarrist)  ラテンアメリカ、そしてアルゼンチンの大きな財産のひとつがポピュラー音楽だ。それはインディヘナとスペインの植民地支配によるヨーロッパ、16世紀から18世紀にかけて強制的に連れてこられたアフリカ…

[2020.08]ギジェルモ・リソット(ギタリスト)インタビュー

文●宇戸裕紀 Text By Hironori Uto  油彩画のように何層にも重なったヴィブラート。空間にたゆたう低音弦の残響。ギジェルモ・リソットのギターの音色が響くとそこには芳醇な時間が流れる。相次いでデジタルリリースしたギジェルモから日本のメディアにぜひ話したいことがあるとの提案があったので…

[2018.12]ヤマンドゥ・コスタ ディスコグラフィー

文:中原 仁、花田勝暁 Lúcio Yanel & Yamandu Costa『Dois Tempos』(2001年、ACIT) ▪最初に影響を受けたギタリストで故郷の町に住んでいたアルゼンチン人、ルーシオ・ヤネルとのデュオ・アルバム。2人の自作からナザレーやハダメスの作品、フォルクローレまで幅広く、当初から汎ラテンアメリカ…

[2019.12]ジョアン・ジルベルト ディスコグラフィー完全版

文●中原 仁 text by JIN NAKAHARA  ジョアン・ジルベルト(1931年6月10日~2019年7月6日)のキャリアは50年、バイーアからリオに来て参加したヴォーカル・グループ、ガロートス・ダ・ルアからスタートした。同グループの2枚のSP盤(51年)ではサンバ人のゼー・ケチ、ウイルソン・バチスタの楽曲…

[2019.12]ジョアンの音サウンドの秘密

文●中村善郎 text by YOSHIRO NAKAMURA  今年7月6日ボサノヴァの父と呼ばれたジョアン・ジルベルトが亡くなった。2006年の東京公演の模様を収録した映画『ライヴ・イン・トーキョー』の劇場公開とBlu-ray のリリース、スイス人監督によるドキュメンタリー映画『ジョアン・ジルベルトを探して』…

[2019.12]ジョアン・ジルベルトの訃報を知って……

 1977 年のアルバム『Amoroso』のバックカヴァーにあるジョアンの笑顔のポートレイト。NY でこの写真を撮影したのは、日本人写真家の土井弘介氏だった。撮影は1977 年1 月24 日。本号では、表紙写真を含め、土井氏から多くの写真をお借りした。 文と写真:土井弘介 © 土井弘介  ジョアンが亡くな…

[2019.12]ジョアン・ジルベルトへの手紙

Uma Carta ao João Gilberto, Joãozinho 文●今福龍太 text by RYUTA IMAFUKU  ジョアンジーニョ。  赤紫色に燃える夕暮れの平原の片隅で車を止めた。ふと、きみのささやくような声を聞いたように思ったからだ。ヴィオラォンを持って外に出た。空気は柔らかい。ヤコブの梯子が彼方の雲間から七…