世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.05]タンゴダンス永遠のミューズ、グローリア逝く!

文●本田健治 text by KENJI HONDA  新型コロナに弊誌休刊最終号…この辛い、寂しい時期に、アルゼンチンの友人でジャーナリストの Silvia Rojas から、もう一つ大きな悲報が届いた。 ‡  アルゼンチン・タンゴ・ダンス界最大の功労カップル、グローリア&エ ドゥアルドのグローリア(Gloria Julia…

[2018.06]ブラジル映画界の巨匠 ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、死去

文●岸和田 仁 texto por HITOSHI KISHIWADA  巨匠ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスが、4月21日、永眠した。享年89歳。死因は肝臓ガンによる多臓器不全であった。  同日夕方のTVニュース番組ジョルナル・ナシオナルは、放送時間の3分の1以上費やして詳しく報道し、ブラジルの主要新聞も翌22日…

[2018.06]ブラジル、サンバ界の女王 ドナ・イヴォニ・ララ、逝く

  〝サンバの女王〟、ドナ・イヴォニ・ララが、97歳の誕生日を迎えた翌週、4月16日リオの入院先の病院でこの世を去った。マリア・ベターニア&ガル・コスタのデュエットで大ヒットした「Sonho Meu(私の夢)」、ジルベルト・ジルが歌った「Alguém me Avisou(誰かが私に知らせた)」、クララ・ヌネ…

[2017.04]デイヴ・ヴァレンティン、逝く April.29, 1952−Ma…

 サウス・ブロンクス生まれ、フュージョン〜ラテン・ジャズ〜サルサを横断し、多彩なシーンで活躍したフルート奏者デイヴ・ヴァレンティンが3月8日に亡くなった。12年と15年に脳梗塞になり、パーキンソン病とも闘っていた。享年64。 文●山本幸洋  7歳にしてコンガとボンゴを始め、13歳で地元の…

[2018.05]追悼:文学とポップの作曲家 ヨハン・ヨハンソン

文●オラシオ text by HORACIO  アイスランドが世界に誇る作曲家ヨハン・ヨハンソン(より正確にはヨーハン・ヨーハンッソン)が今年2月に48歳の若さで亡くなった。ドゥニ・ヴィルヌーヴの『ボーダーライン』『メッセージ』、ダーレン・アロノフスキーの『マザー!』、ゴールデン・グローブ賞を受…

[2019.04]アルゼンチンの天才ギタリスト フアンホ・ドミンゲス逝く!

文/写真●本田 健治 text & photos by KENJI HONDA  悲報。天才ギタリスト。フアンホ・ドミンゲスが亡くなった。身体の不調は何度か聞いていたし、10月にブエノスで開いた大きなイベントへの参加も当初は快諾してくれていたが、急に断ってきたから心配はしていた。しかし、その前後にはブエノスで…

[2019.02]追悼 ミウシャ 〜誰からも愛されたビッグ・ママ

文●中原 仁 text by JIN NAKAHARA  著名な学者セルジオ・ブアルキ・ヂ・オランダの長女。シコ・ブアルキの姉。ジョアン・ジルベルトの元夫人。ベベウ・ジルベルトの母。ブラジル音楽界に輝く家系の歌手、ミウシャ (本名:エロイーザ・マリア・ブアルキ・ヂ・オランダ) が12月27日、癌のため天国…

[2017.08]追悼 高場将美さん

文●本田 健治  本誌「ラティーナ」は、1983年までは「中南米音楽」という誌名だった。元々はタンゴやラテンの愛好会の機関誌みたいなものが徐々に発展して行ったものだ。50〜60年代半ばのタンゴ・ブームの頃にはジャズやポップスと並んで洋楽ブームの大きな一端を担った雑誌だった。60年代にな…

[2017.06]セアラーからラテンアメリカへ〜哲人歌手ベルキオール死す

文●岸和田 仁  セアラ州ソブラル市。州都フォルタレーザから西南方向へ約240㎞のところに位置する内陸中堅都市だ。  物理学の歴史をかじった人なら、このソブラルが「物理学の革命」に寄与したことはご存じだろう。1919年、アフリカのプリンシペ島とブラジルのソブラルの2か所で英国科学観測隊…