世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.05]【追悼】ネルソン・サルジェント ⎯ その生涯と作品 ⎯

[2021.05]【追悼】ネルソン・サルジェント ⎯ その生涯と作品 ⎯

文●花田勝暁  ネルソン・サルジェント(Nelson Sargento|1924年7月25日 - 2021年5月27日)が5月27日に亡くなりました。新型コロナウィルス感染症のために、5月21日(金)より入院していました。96才でした。合掌。  ネルソン・サルジェントのバイオグラフィーとその代表的な作品について、信頼できる資料を参考に紹介します。 ▼  ネルソン・サルジェントの本名はネルソン・マトス(Nelson Mattos)。作曲家、歌手、造形作家、文筆家、俳優と

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【追悼】[2019.11]濃密なサンバ時代を生きた95歳の長老 ネルソン・サルジェント インタビュー

【追悼】[2019.11]濃密なサンバ時代を生きた95歳の長老 ネルソン・サルジェント インタビュー

文●佐藤由美 text by YUMI SATO  ネルソン・サルジェント(Nelson Sargento|1924年7月25日 - 2021年5月27日)が5月27日に亡くなりました。新型コロナウィルス感染症のために、5月21日(金)より入院していました。96才でした。合掌。  ルーツ・サンバの真髄を知る最後の証人、ネルソン・サルジェント。90、92、94年以来、四半世紀ぶりの来日と聞いて胸躍らぬはずがない。創設37年、長年マンゲイラとの交流を培い、〝ヨコハマンゲイラ〟

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[2019.06]追悼ベッチ・カルヴァーリョ 〜 誇り高き炎のサンバ闘士〜

[2019.06]追悼ベッチ・カルヴァーリョ 〜 誇り高き炎のサンバ闘士〜

文●佐藤 由美 text by YUMI SATO  4月30日、〝パゴーヂのマドリーニャ(代母)〟〝テヘイロ(サンバ奥義の場)の女神〟〝サンバの女王〟と謳われた女性歌手が、年明けから入院中だったリオ市内の病院で72年の生涯を閉じた。死因は敗血症。葬儀は5月1日、ボタフォゴ・クラブでいとなまれた。  おそらくベッチほど、日本でサンバに親しむファン、歌と演奏を志す人々に絶大な影響を与えたシンボルはいまい。とりわけ70年代後半以降、どれほど多くの者がベッチを通して珠玉のサンバ

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[2019.06]サンバとサンビスタたちのゴッドマザー、ベッチ・カルヴァーリョ、永遠に!

[2019.06]サンバとサンビスタたちのゴッドマザー、ベッチ・カルヴァーリョ、永遠に!

文●アルセウ・マイア text by ALCEU MAIA  ベッチ・カルヴァーリョは、とても若い頃から、僕がプロのミュージシャンになるその前から知っている。彼女は僕の親戚の家で開かれるミーティングに出入りしていて、さらに僕の叔父と彼女の叔母が結婚したことで、家族的なつながりもできた。出入りしていたミーティングで彼女と知り合い、僕はミュージシャンとしてのキャリアの初期を歩みはじめていたのだが、彼女はライヴミュージシャンとして誘ってくれ、一緒に小さいグループを結成した。彼女は

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【追悼】[1981.04]極私的チック・コリア論

【追悼】[1981.04]極私的チック・コリア論

〜日本を襲うラテン、スパニッシュ・フュージョンの中で、どんな個人的体験が可能だろうか? 文●池上 比沙之 texto por Hisashi Ikegami ピアニスト/作編曲家のチック・コリアがほかの星に行ってしまった。 公式サイトに寄せられたチックの言葉を読むと、すでに旅立ちを予感していたようで、彼らしく明るい感謝の気持ちが綴られている。そんな、気持ちが生み出す優しい音楽を、たっぷり味合わせてもらった。 チック、ありがとう。                  池上比沙

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[2021.01]【「ラ米乱反射」電子版 第6回】アルマンド・マンサネロ追悼特集  『アドーロ』に疼いたメキシコの青春 〜40年ぶり再会のマンサネロが語る〜

[2021.01]【「ラ米乱反射」電子版 第6回】アルマンド・マンサネロ追悼特集 『アドーロ』に疼いたメキシコの青春 〜40年ぶり再会のマンサネロが語る〜

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  『アドーロ』(きみを熱愛する)で世界的に知られたメキシコのカンタアウトール(シンガー・ソングライター)、アルマンド・マンサネロが2020年12月28日、コロナ疫病COVID19によりメキシコ市内の病院で死去した。85歳だった。  12月初めには出身地ユカタン州都メリダの生誕地に「マンサネロ生家博物館」を開設、その開館式に出席していた。だが疫病に見舞われ、17日から入院、帰らぬ人となった。メキシコ人、とりわけ年配者はマンサネロの死を悲しんでい

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[2020.05]タンゴダンス永遠のミューズ、グローリア逝く!

[2020.05]タンゴダンス永遠のミューズ、グローリア逝く!

文●本田健治 text by KENJI HONDA  新型コロナに弊誌休刊最終号…この辛い、寂しい時期に、アルゼンチンの友人でジャーナリストの Silvia Rojas から、もう一つ大きな悲報が届いた。 ‡  アルゼンチン・タンゴ・ダンス界最大の功労カップル、グローリア&エ ドゥアルドのグローリア(Gloria Julia Barrudo) が、4月11日午後73才の生涯を閉じた。昨年、彼女の最後の誕生日に難しい心臓手術から回復し、ペドロ・エチャグエ・クラブでのGE

【追悼】[2019.11]ブラジルサンバ界の最長老
ネルソン・サルジェント
来日レポート

【追悼】[2019.11]ブラジルサンバ界の最長老 ネルソン・サルジェント 来日レポート

文・写真●渡部晋也 text & photo by SHINYA WATABE  ネルソン・サルジェント(Nelson Sargento|1924年7月25日 - 2021年5月27日)が5月27日、亡くなりました。96才でした。新型コロナウィルス感染症のため、5月21日(金)より、入院していました。  その夜、羽田空港国際線ターミナルに横浜を拠点とする日本のエスコーラ・ヂ・サンバ、サウーヂのメンバーが集まっていた。待ち受けていたのはブラジルサンバ界の最長老であり、数多く

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[2018.06]ブラジル映画界の巨匠 ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、死去

[2018.06]ブラジル映画界の巨匠 ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、死去

文●岸和田 仁 texto por HITOSHI KISHIWADA  巨匠ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスが、4月21日、永眠した。享年89歳。死因は肝臓ガンによる多臓器不全であった。  同日夕方のTVニュース番組ジョルナル・ナシオナルは、放送時間の3分の1以上費やして詳しく報道し、ブラジルの主要新聞も翌22日特集で追悼記事を掲載していた。欧米主要紙(ニューヨークタイムズ、ザ・ガーディアンなど)でも「シネマ・ノーヴォの父」について深みのある長文追悼記事が掲載されてい

[2018.06]ブラジル、サンバ界の女王 ドナ・イヴォニ・ララ、逝く

[2018.06]ブラジル、サンバ界の女王 ドナ・イヴォニ・ララ、逝く

  〝サンバの女王〟、ドナ・イヴォニ・ララが、97歳の誕生日を迎えた翌週、4月16日リオの入院先の病院でこの世を去った。マリア・ベターニア&ガル・コスタのデュエットで大ヒットした「Sonho Meu(私の夢)」、ジルベルト・ジルが歌った「Alguém me Avisou(誰かが私に知らせた)」、クララ・ヌネスの「Alvorecer(アルヴォレセール)」、エリゼッチ・カルドーゾ「Unhas(つめ)」などの数々の名曲の作者。男性優位が根強く存在するサンバの世界で、女性として初めて

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