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[2019.07]ブラジルフィールドワーク #14
奴隷制度の記憶を刻む場所
リオデジャネイロ港湾地区

[2019.07]ブラジルフィールドワーク #14 奴隷制度の記憶を刻む場所 リオデジャネイロ港湾地区

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  リオデジャネイロ都心の港湾地区に、ブラジルにかつてあった奴隷制度の記憶を刻む場所がある。近年になって発掘された遺跡は、リオの新たな観光ポイントとして整備が進められてきた。  ブラジルは世界で最も遅くまで奴隷制度が続いた国だ。奴隷の輸入が禁止されたのが1883年。奴隷解放令が出されたのは1888年。長く続いたこの非人道的な制度は、131年たった今もブラジル社会に濃い影を落としている。たと