世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 tricolor の新形態? tricolor BIGBAND!!! 〜日本で進化するアイリッシュ音楽の最高地点を示すラージアンサンブル

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 tricolor の新形態? tricolor BIGBAND!!! 〜日本で進化するアイリッシュ音楽の最高地点を示すラージアンサンブル

文●おおしまゆたか text by YUTAKA OSHIMA  わが国のアイリッシュ系の演奏活動の近年の盛り上がりは多彩な形に展開されているが、総勢十三名のミュージシャンが集まった「ビッグバンド」は空前である。こういう企画を tricolor がやる、というのがまず新鮮だ。かれらはむしろ、背伸びしない、自然な流儀のバンドだったからだ。どうしてこんなことを思いついたのだろうか。 tricolorの3名。左から中村大史、中藤有花、長尾晃司 ▼

[2017.05]特集:日本人のアーティスト達による
ケルト/アイリッシュ音楽のムーヴメント

[2017.05]特集:日本人のアーティスト達による ケルト/アイリッシュ音楽のムーヴメント

文●おおしまゆたか  それに初めて気がついたのは2010年秋、『TOKYO IRISH GENERATION』というオムニバスがリリースされた時だった。そこで演奏されている音楽はいずれもアイルランドをはじめ、広く「ケルティック」と呼ばれるタイプの音楽だったが、どれもこれも恐しく質が高い。このまま現地へ持っていっても充分通用するだろうとぼくの耳には聞えた。しかもみな「借り物」ではない。単純にあちらの楽曲や演奏を忠実にコピーしました、というものではなかった。伝統音楽のエッセンス

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