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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#ジャズ

[2022.3] 【インタビュー】 新しい日常生活を “味わう” なかで生まれた、コーコーヤ9年ぶりの新作 『TASTE』

 コーコーヤ(ko-ko-ya)が日本を代表するインストユニットであることは、もはや異論はないだろう。2008年に1stアルバム『antique』をリリースして以来、彼らの音楽はさまざまなテレビ番組のBGMとして頻繁に使われたり、街中のお店の空間などをお洒落に彩ってきた。  そんな彼らは2013年の3rdアルバム『travelogue』リリース後、しばらくの間メンバーそれぞれのソロ活動などに打ち込んできたが、コロナ禍のなかで再び互いの曲を持ち寄り集い、2022年3月に実に9年

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クリバスのリーダー、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)の2ndソロ『Jogo』が間も無くリリース!

↓ご予約はこちらから。通常商品と、お得な角折れB級品がございます。  日本で今、最も受け入れられている現代アルゼンチンのグループの1つは、2014年にデビューしたクリバス(Cribas)ではないだろうか。その中心人物、フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris|ピアノ)の『35mm』に続くソロ名義2作目となるアルバムは、伝統的ジャズ・トリオ編成でのオリジナル曲集となった。  ピアニスト兼作曲家であるフアン・フェルミン・フェラリス以外のトリオの

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【追悼】[1981.04]極私的チック・コリア論

〜日本を襲うラテン、スパニッシュ・フュージョンの中で、どんな個人的体験が可能だろうか? 文●池上 比沙之 texto por Hisashi Ikegami ピアニスト/作編曲家のチック・コリアがほかの星に行ってしまった。 公式サイトに寄せられたチックの言葉を読むと、すでに旅立ちを予感していたようで、彼らしく明るい感謝の気持ちが綴られている。そんな、気持ちが生み出す優しい音楽を、たっぷり味合わせてもらった。 チック、ありがとう。                  池上比沙

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[2018.07]STEFANO BOLLANI 〜濱瀬元彦が傑作『Que Bom』についてきく

インタビュー●濱瀬元彦 interview by MOTOHIKO HAMASE  ジャズ・ベーシストで、『チャーリー・ パーカーの技法 インプロヴィゼーションの構造分析』をはじめとした音楽理論に関する著作も多い濱瀬元彦氏にステファノ・ボラーニへのメール・インタビューをお願いした。  ステファノ・ボラーニは、1972年イタリア・ミラノ生まれのピアニストだ。幼い頃から才能を発揮し、彼の師匠であるイタリアのジャズのキーマン、エンリコ・ラヴァはステファノ・ボラーニのことを「まさ

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[2020.08]タンディ・ントゥリ|南アフリカ共和国【特集:世界の音楽家は新型コロナ後の“NEXT WORLD”をどう描くか?】

タンディ・ントゥリ●プロフィール  南アフリカのピアニスト/シンガー/プロデューサー。ケープタウンの大学でKyle Shepherd、Shane Cooper、Bokani Dyerらの現代南アジャズ黄金世代と共に学び、クラッシックからやがて即興演奏へとのめり込み、ジャズの道へと進む。映画監督のSpike Leeの目に留まり、彼の手掛けるNetflixのドラマで自身の楽曲が採用され、大きな反響と話題を呼ぶ。その後、世界中の様々な媒体で取り上げられ、昨今、一層の関心を集める

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[2017.03]レアンドロ・カブラルのクラシカルなカーニヴァル

サンバやイジェシャーのようなパーカッショナルなリズムに最小限のアレンジを施す……。最新作では意を突くアプローチで“沈黙”を切り取って魅せたレアンドロ・カブラル。ブラジルのインストゥルメンタル新世代において傑出した道を歩む若きサンパウロ出身のピアニストに訊く。 文●ヂエゴ・ムニス/翻訳●宮下ケレコン えりか texto por DIEGO MUNIZ / tradução por ERIKA MIYASHITA KELECOM  レアンドロ・カブラルは33歳にして作曲家とし

[2019.05]通算25作目のアルバムは エキサイティングなビックバンド ミシェル・カミーロ

文●山本幸洋 text by TAKAHIRO YAMAMOTO  躍動するピアニスト:ミシェル・カミーロの新作『エッセンス』が日本先行発売(4月24日、US発売は6月7日)される。しかもボーナス・トラックもついているというニッポン・プレミアムだ。通算25枚目という節目の記念作にミシェルはゴージャスにビッグ・バンドを選んだ。ピアノ・トリオをベーシック編成としているミシェルであるから、まさにダブルのプレミアムということになる。そこで『エッセンス』に込めた思いを語ってもらった

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[2018.09]『TUQTI』から始まる 新しいダニ・グルジェル ダニ・グルジェル&チアゴ・ハベーロ インタビュー

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  2013年の初来日以来、5年連続でDDGQ(ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート)としてアルバムを携え来日していたサンパウロ新世代を牽引する才能、ダニ・グルジェル。今年は、ソロアルバム『TUQTI(トゥクチ)』を携え、日本ツアーのためにソロ名義で来日した。  『TUQTI』とはどんなアルバムなのか? ソロ名義の「ダニ・グルジェル」が目指すサウンドがどんなものなのか? ダニ・グルジェルと、ダニの夫で本作のプロ

[2018.06]躍進する南ア・ジャズの最注目人物 プロデュース力に長けた 若き万能女性ピアニスト タンディ・ントゥリ

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  南ア・ジャズシーンで突出した才能を発揮する若き女性ピアニストのタンディ・ントゥリが2作目のソロアルバムとなる2枚組のニューアルバム『Exiled』を発表した。プロデュース、アレンジも彼女自身の手によるもの。彼女の美しい歌声とピアノの音色が、高度な器楽アンサンブルに絡まり1つの豊かなアコースティックな音像となる。彼女の声がのることによって生まれる手作りの質感は、このアルバムが、他の現代の凝ったアレンジのジャズ・ア

[2018.06]特集:南アフリカの現代ジャズ 〜南ア・ジャズの新たなる黄金期の到来/ディスクガイド

1994年のアパルトヘイト廃止以来、どんどん盛んになってきた南アフリカの音楽シーン。ダンス・ミュージックのクワイトやゴムが国外からも注目を高めてきたが、今回の特集では南アフリカのコンテンポラリー・ジャズのシーンに焦点を当てたい。かつて「ケープ・ジャズ(Cape jazz)」と称され世界から注目された南アフリカのジャズ・シーン。今、その先端で、多くの世界に羽ばたくべき才能が、その才能を開花させ始めている。シーンの中で女性ミュージシャンが大いに活躍をしていることも特筆に値する。

[2017.04]米田真希子〜興隆するサンパウロの器楽音楽シーン その第一線で活動する日本人女性ピアニスト

文●花田勝暁  米田さんの名前は、今年の初め、ブラジルの音楽評論家のブログで目にした。サンパウロで活動する日本人女性ピアニスト「米田真希子」が、一時帰国するというので、取材を申し込んだところ、とても近しい接点があった。 ▲米田真希子 プロフィール ■4歳よりピアノを始め、絶対音感を身につける。数々のクラシック大会で入賞。一時音楽とは離れ、国際公務員になるべく、筑波大学、名古屋大学大学院で国際関係を学び、在学中、インドを中心にアジア各国を単身でまわった。しかし、大学院時代

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[2017.11]座談会:ミナス×サンパウロが東京で出会った

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 (上表紙写真=左から、Dani Gurgel / Alexandre Andrés / Rafael Martini / Tó Brandileone / Fi Maróstica)  サンパウロとミナス・ジェライス(ベロオリゾンチ 以下、BH)注目の都市の現在の音楽シーンを牽引するアーティストたちが偶然同時期に東京で来日公演を行った。  ミナスから〝21世紀のクルービ・ダ・エスキーナ〟と形容されるミュージシャンズサークルの中心にいて、注目作品を

[2017.12]伊東友子『エスペランサ』─ エリオ・アルヴェス・トリオとの録音を軸に、ダイナミックな歌声を披露

文●中原 仁  94年に渡米し、ニューヨークを拠点にジャズ・シンガーとして活動してきた伊東友子(Yuko Ito)。その後ブラジル音楽に目覚め、2009年以降、ブラジリアン・ジャズ志向のリーダー作を2枚リリースし、ライヴ活動も積極的に行なっている。  最新のサード・アルバムが『エスペランサ』。ジョイス・モレーノのバンドで、また今年は渡辺貞夫とモニカ・サルマーゾのライヴでも来日したニューヨーク在住のピアニスト、エリオ・アルヴィスのトリオを軸に、ジャズ・ピアニストの福森道華と

[2017.09]キューバン・ジャズのサラブレッド 、アロルド・ロペス=ヌッサが仙台に登場!

文●山本幸洋 アロルド・ロペス・ヌッサ トリオ&ジャズフォー◆東北スペシャルセッション Miyagi Autumn Jazz Live 2017 http://miyagi-hall.jp/events/9522 2011年3月11日、東日本大震災で被災した東北の方々を励まそうと、同年6月から日本人ジャズ・ミュージシャン有志4人が被災地でジャズのライヴを始めた。メンバーは徐々に増え、ジャズフォー東北として今も活動している。今年も9月9にJR仙台駅からほど近くにある東京エレ