世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.02]【島々百景 第57回】リスボン|ポルトガル

[2021.02]【島々百景 第57回】リスボン|ポルトガル

文と写真:宮沢和史  旅についてのインタビューを受ける時、「海外で暮らすとしたらどこがいいですか?」と聞かれることがある。一応今までに旅をしてきた街を思い浮かべてはみるものの意外と思い浮かばない。頭の中で地球儀が一回転回ってやはり日本がいい、という結論になる。当たり前のことだけれど、それぞれいいところもあれば悪いところもある。理想的な国なんていうものは存在しないのだろう。我が国に対し言いたいことは日々増すばかりだが、他と比べて秀でている部分が多いのも確か。海外に出るとつくづ

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[1983.04]1983年“リスボンの春”

[1983.04]1983年“リスボンの春”

文●井上 憲一   《カーネーション革命》から9年、「犬もほえない」と陰口をたたかれていた ポルトガルも、政策の成功 失敗 で右へ左へ揺れ動くバイタルな国へと変化してきた。「西欧の片田舎」が長い眠りから覚め、動き出したのである。ところで、音楽はいつもそんな動きを反映するもの。ファドの国ポルトガルで はどうだろう。 革命からちょうど9年後の4月9日、総選挙の真只中 のリスボンに足を向けた。 やはり聴こえてきた、新しい歌が… 「ファドの国」へ  空港出発ロビーのテレビが、フ

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