世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.03]ブラジル音楽の365曲[3/8〜3/14]

[2021.03]ブラジル音楽の365曲[3/8〜3/14]

面白くてタメになる1日5分の音楽鑑賞「ブラジル音楽の365曲」[3/8〜3/14] 文:花田勝暁(編集部)  3月から「ブラジル音楽の365曲」をスタートしました。  ブラジル音楽やブラジル文化についての情報を盛り込んで、面白くてタメになる1日5分の音楽鑑賞の場を提供できたらと思っています。平日は、毎日午前中の更新を予定しています。 ※こちらの記事は、3/15からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 3月14日。「Um A Zero」

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[2018.08]ブラジルフィールドワーク #03 ファヴェーラ
ボランティア時代の思い出

[2018.08]ブラジルフィールドワーク #03 ファヴェーラ ボランティア時代の思い出

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  私のブラジルとの付き合いは1992年から2年ちょっとの間、サンパウロ市郊外のファヴェーラに住み込んで働いた時から始まる。ボランティア時代は、しばしば日本からの見学者を案内した。そうこうするうちに、だんだんうんざり思えてきたのが、こんな言葉だった。 「なぜファヴェーラの子どもたちの瞳はこんなに輝いているの?」「それに引きかえ日本の子どもたちは」「日本は豊かになって心の豊かさを失ってしまっ

[2020.05]ブラジルフィールドワーク #24 ファヴェーラの人々の「ぶれない軸」 新型コロナ・パンデミックの世界で

[2020.05]ブラジルフィールドワーク #24 ファヴェーラの人々の「ぶれない軸」 新型コロナ・パンデミックの世界で

文●下郷さとみ text by SATOMI SHIMOGO 写真●コズミ・フェリップセン photos by COSME FELIPPSEN  連載前回でカーニヴァルのことを書いたのが遠い昔のことのように思えてくる。あれから世界は一変してしまった。ブラジルで初めて公式に新型コロナウィルス感染者が確認されたのが、カーニヴァル終了翌日の2月26日。イタリア旅行から帰国したばかりのサンパウロに住む61歳の男性だった。2ヶ月後のいま、全国の感染者は4万3079人、死者2741人

[2020.01]ブラジルフィールドワーク #20
ファヴェーラの呼び名

[2020.01]ブラジルフィールドワーク #20 ファヴェーラの呼び名

これって差別用語?  何年か前からよく耳にする言葉がある。「今はファヴェーラじゃなくてコムニダーヂって呼ぶんだよね」。この言い換え、新聞やテレビニュースの中では結構前から進んでいるし、会話中に口にしてからあわてて「使っちゃダメなんだった」と取り消す人もいたりして、そのたびになんだか違和感を感じている。  コムニダーヂは英語ならばコミュニティで、地域社会や共同体を意味する。何らかの性質を共有する人の集合体を表す言葉であり、「何の」の前置き無しでは漠然としすぎて意味が通らない

[2019.04]ブラジルフィールドワーク #11 
ファヴェーラから世界に言葉を放つ
ジゼリ・マルチンス

[2019.04]ブラジルフィールドワーク #11 ファヴェーラから世界に言葉を放つ ジゼリ・マルチンス

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  1月末から2週間ほどピースボートに乗ってきた。2年ぶり8回目の旅の行程は、いつものようにケープタウンから大西洋の向こうのリオデジャネイロまで。水先案内人と呼ばれる船内講師として、次の寄港地ブラジルについてレクチャーをした。今回の旅は若いアクティビストの友人と一緒だった。リオデジャネイロ市北部の巨大ファヴェーラ・マレーで生まれ育ったジゼリ・マルチンス。彼女にどうしても乗ってもらいたくてピー

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[2019.01]ブラジルフィールドワーク #08 
ファヴェーラ・シャクリーニャ リオデジャネイロ
バドミントンで未来を拓く

[2019.01]ブラジルフィールドワーク #08 ファヴェーラ・シャクリーニャ リオデジャネイロ バドミントンで未来を拓く

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  リオデジャネイロ市の中心部から西へ車で1時間。タンキ地区の小高い丘にあるファヴェーラ・シャクリーニャ。ここではバドミントンという、ブラジルではほとんど知られていないスポーツを「武器」に子どもたちの未来を切り開く活動が行われている。  8月にブラジルへ渡航する直前に、たまたま点けたテレビのニュース番組で、活動を紹介する10分ほどのルポを見た。ファヴェーラの子どもたちを対象にしたバドミント

[2018.12]ブラジルフィールドワーク #07 リオデジャネイロ
武器で平和はつくれない

[2018.12]ブラジルフィールドワーク #07 リオデジャネイロ 武器で平和はつくれない

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  11月はじめ。フェイスブックのタイムラインに悲痛な声が大量に流れて来た。「銃声がやまない」「装甲車が物を壊しながら路地を走って行く」「子どもが撃たれて死んだ」……。  リオデジャネイロ市北部にあるファヴェーラ・マレーで、リオ州軍警察の作戦が展開されていた。1週間続いたそれは、何の罪もない住民のあいだに8人もの犠牲者を出して終わった。うち3人は10代の少年だった。外で友人と遊んでいて。朝

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[2018.09]ブラジルフィールドワーク #04 ファヴェーラ
サンタマルタ 
リオデジャネイロ
プロタゴニズモを学んだ場所

[2018.09]ブラジルフィールドワーク #04 ファヴェーラ サンタマルタ リオデジャネイロ プロタゴニズモを学んだ場所

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  狭く入り組んだ路地を歩けば、耳の奥にボサノヴァの名曲「コルコヴァード」が蘇ってくる。サンタマルタから仰ぎ見る、ひときわ高いコルコヴァードの丘の上に立つキリスト像は、人々の暮らしを抱きしめるように、こちらを向いていつも静かに両手を広げている。  サンタマルタはリオデジャネイロ市内に800ヶ所以上あると言われるファヴェーラのひとつ。私にとっては20年間通い続けてきた思い入れの深い場所だ。 

[2018.07]誰にも見つけられなかった
ミュージシャンたち 〜「Rio de Música」プロジェクトは、
暴力によって荒れ果てたジャカレジーニョに住む子ども、若者、大人たちの
人生のトーンを変えるための道具を、音楽の中に探している〜

[2018.07]誰にも見つけられなかった ミュージシャンたち 〜「Rio de Música」プロジェクトは、 暴力によって荒れ果てたジャカレジーニョに住む子ども、若者、大人たちの 人生のトーンを変えるための道具を、音楽の中に探している〜

文●名倉亜希子 text by AKIKO NAGURA  東京、大阪、熊本のエルメート・パスコアル公演を終え、そのバンドメンバーであるイチベレ・ズワルギとその息子、アジュリナン・ズワルギは、昨年に引き続き自身の「Música Universal(全員、万人の音楽)」と題される音楽ワークショップを東京で開催した。  昨年参加したギタリストの助川太郎氏は、「ひたすらその場に対応して音楽の一部になる快感。その直後から僕は10年間していなかった作曲を再開し、そのまま自分のグル