世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.11]中江裕司 【特集 私の好きなアジア映画】

[2020.11]中江裕司 【特集 私の好きなアジア映画】

選・文●中江裕司 アジアの逆襲  映画は、フランスで生まれハリウッドで育った。思春期の頃はイタリアのネオリアリズモやフランスのヌーヴェルヴァーグで多感な時期を経て、やはり王道はハリウッドであった。アジアといえば、映画においては辺境でしかない。韓国映画「パラサイト」がアカデミー賞を受賞し、大ヒットしたのはハリウッドの力が弱まっている象徴だろう。「パラサイト」がハリウッド的なのに対して、同じポン・ジュノ監督の「母なる証明」や「殺人の追憶」は、もう二度と撮ることができない気配が

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[2020.08]【TOKIKOの 地球曼荼羅①】ロシアの歴史から生まれた歌

[2020.08]【TOKIKOの 地球曼荼羅①】ロシアの歴史から生まれた歌

文●加藤登紀子  生まれた時からロシア音楽があった!  それが私とロシアの歌との深い深い縁(えにし)です。  なぜかというと、私の生まれたハルビンは、帝政ロシア時代に極東のパリという触れ込みでロシアが中国東北部に建設した美しい町で、1917年のロシア革命後にたくさんのロシア人が移住してきていました。1929年に19歳だった父はこの街の「ハルビン学院」という大学に入学、ロシア語とロシア文化を学んだのですが、なによりもロシア民謡の魅力に取り憑かれ、歌手にはならなかったけれど、死

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[2020.02]“20年代”はこの国の音楽に注目したい(後編)

[2020.02]“20年代”はこの国の音楽に注目したい(後編)

世界の音楽にアンテナを伸ばしている本誌の執筆陣に、“20年代”が始まるこれからの時代に注目したい国や地域を教えてもらいました。(執筆者名五十音順表示)

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない③ 〜北欧・東欧・ロシア〜

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない③ 〜北欧・東欧・ロシア〜

●北欧 移民の人たちの台頭 文●野崎洋子  text by YOKO NOZAKI (THE MUSIC PLANT)  北欧のヒップホップ事情について、各国の公的な音楽振興組織が共同で設立しているノルディック・プレイリスト(jajajamusic.com)のフランシーン・ゴーマンさんに話を聞くことが出来た。 「北欧とひとくくりに言っても、それぞれの国に特徴がある。ヒップホップは伝統的に社会的な問題を扱ったものが多いけど、国の事情はそれぞれだから。でも1つ言えるこ