文●西村秀人 text by HIDETO NISHIMURA
記念すべき民音タンゴ・シリーズ50回目のショウ「グラン・ヒストリア」で来日するフェルナンド・マルサン・セステートには今回初来日となる2名の歌手が帯同する。
男性はアルフレド・ピティスで、1974年ブエノスアイレス生まれの現在44歳。2002年、ラ・…
[2020.05]タンゴのうた 詩から見るタンゴの世界 連載第28回 わが不在の歌(ミ・カンシ…
文●西村秀人 text by HIDETO NISHIMURA
私にとってタンゴ歌手といえば、ロベルト・ゴジェネチェなのである。それは現役で見ることの出来た数少ない黄金時代を知る歌手の一人だからでもある。あまたのヒット曲をもつゴジェネチェだが、死後に出版された評伝でこの曲が、彼のヒット曲の中で特別な意味…
[2019.02]【連載】タンゴのうた 詩から見るタンゴの世界 第13回 ナーダ(何も無く…
文●西村秀人 text by HIDETO NISHIMURA
歌のタンゴの話をする時、ほとんどの場合言及されるのは作詞家か歌手である。しかし作曲家の存在も忘れてはいけない。特に今回取りあげるバンドネオン奏者ホセ・ダメスのように、現代でも受け継がれる名曲を3つも残したにもかかわらず、演奏家としてはまった…
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[2018.11]【連載】タンゴのうた 詩から見るタンゴの世界 第10回 メーキャップ(マ…
文●西村秀人 text by HIDETO NISHIMURA
アルゼンチン・タンゴの世界で兄弟両方が演奏家、という例はかなり多い。しかし作詞・作曲ということになると、父子の例はあるが(ホセ・ゴンサレス&カトゥロ・カスティージョ、パスクアル&ホセ・マリア・コントゥルシなど)、兄弟で創作活動をしてきた例は…