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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#西村秀人

[2022.01]Best Albums 2021 ③

2021年ベストアルバムを選んでいただきました! (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●西村秀人(PaPiTa MuSiCa共同代表)

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[2011.03] 特集:ウルグアイ音楽 ─ Música Popular Uruguaya (MPU)の広がり

文●西村秀人 写真●谷本雅世 texto por HIDETO NISHIMURA / fotos por MASAYO TANIMOTO 文中にあるCD30選は、以下のリンクよりご覧いただけます。(編集部) ◆エドゥアルド・マテオ以降の流れ ビートルズとボサノヴァの波をヒントにしたウルグアイ音楽の新たな流れはエドゥアルド・マテオのオリジナリティあふれる音楽によって、より大きな可能性を開かれることになる。その流れにもう一つ影響を与えるのが1970年代のラテンアメリカ全体を

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[2011.02]ウルグアイ・アーティスト名鑑~偉大なるビッグ・アーティストたち

文●西村秀人、谷本雅世 ◆アルフレド・シタローサ Alfredo Zitarrosa  1936年モンテビデオ生まれ。ウルグアイの「語り」を象徴する歌手。文学青年だったシタローサはラジオのアナウンサーとして働いた後、1964年旅先のペルーで歌手としてデビュー、帰国後録音した自作「ある娘のためのミロンガ」がヒット、当時アルゼンチン音楽に独占されていたウルグアイのヒットチャートで初めて1位を獲得したウルグアイ音楽家となった。ほどなくアルゼンチンでも人気を得るようになり、順調に

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[2011.02] 特集:ウルグアイ音楽 〜その小さくも豊かな国の音楽文化の広がり〜

文●西村秀人 写真●谷本雅世   アルゼンチンとブラジルという南米の2大国にはさまれた小国ウルグアイ。この地域の音楽について、アルゼンチン音楽やブラジル音楽のファン、それぞれの立場から関心をもつ人は多い。しかし日本へのCD輸入が難しく(信じられないかもしれないが、隣国アルゼンチンでもウルグアイ盤CDを見かけることは稀なのである)、広く紹介する機会は限られてきた。しかし今回ウルグアイ便の充実を今後期待する意味も含め、ウルグアイ音楽の特集を2回に渡っておとどけする。何より人口3

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[2011.03] 新旧ウルグアイ名盤30選

選●谷本雅世・西村秀人 文●江利川侑介・谷本雅世・西村秀人 ①El Kinto 『El Kinto』マテオとラダを中心に結成されたバンド、エル・キント。欧米ロックからの影響を始点としながらも、ここで聴ける音楽は全くもってオリジナルである。マテオの図抜けた作曲編曲能力、ラダの湧き出るファンクネスが出会った結果、ウルグアイや南米といったカテゴライズを超越した名盤が生まれたのだ。(江利川) ◆Lion Productions <US> LION 612(2006年) (Orig

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[2011.03]「もう歌うのはやめない」 〜ディアン・デノア インタビュー〜 マテオとの出会いから肉親との別れまで、歌から離れ、歌に戻るその理由

文●西村秀人、谷本雅世  2009年3月、滞在先のホテルにさっそうとあらわれたディアン・デノア(正しい読み方はダイアンもしくはディアン・デノアだそうだ)。まだ日本でも滅多にお目にかかれなかった iPhone をあやつるその姿にただ驚嘆していると、そこに来たのはあの“トーテム” の元メンバーであり、ここ数年ディアンの伴奏をしているベーシスト、ダニエル・ロビート・ラガルデ。早速マテオのこと、最新作『キエン・テ・ビエラ』のことなどいろいろ訊いてみた。  ── 子供の頃、どんな音

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[2011.02] カンドンベの職人〜フェルナンド・ロボ・ヌニェス インタビュー〜

文●西村秀人、谷本雅世 / 写真●谷本雅世 texto por HIDETO NISHIMURA y MASAYO TANIMOTO / fotos por MASAYO TANIMOTO  アフロ・ウルグアイ音楽カンドンベのリズムを形づくるのはチコ、レピーケ、ピアノという3種のタンボールが編み出すリズムである。そのタンボールのもっとも優れた作り手の一人であり、自らも演奏する名手ロボ・ヌニェスの2009年のインタビューをお届けする。彼は昨年ウーゴ・ファトルーソと共 に初来

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東京タンゴ祭復活!演奏力の高さを世界が認める日本のタンゴ界から代表的4バンドが登場!

文●西村秀人 texto por Hideto Nishimura  来たる7月2日、東京タンゴ祭2021が実施される。「タンゴ」がユネスコの無形文化遺産に登録された翌年の2010年以来、日本のタンゴ演奏家を一堂介して開催された人気イベントで、毎年のように開催されてきていたが、タンゴに限らず、このコロナ禍の中で、音楽家にとってライヴ活動を行うのが厳しい状況の中、しかるべき感染対策をもってこうしたコンサートが復活されるのは大変に意義深い。  演奏予定曲目も出てきているので、そ

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[2021.01]Best Albums 2020 ❷

●Shhhhh

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[2020.09]若手気鋭のタンゴピアニスト、パブロ・バジェ インタビュー Pablo Valle Interview

 90年代末に入ってエル・アランケ楽団が若手タンゴ楽団の筆頭として華々しくデビューして以来、アルゼンチンで数多くの個性あふれる若手タンゴ楽団の存在が目立って来た。その潮流は「若手オルケスタにみるタンゴの勃興」として西村秀人(PaPiTa MuSiCa)氏に別記事で詳しく紹介して頂いたのでそちらを参考にして頂くとして、その中心的存在ともいえるラ・フアン・ダリエンソや自身の六重奏でピアニストを務めるパブロ・バジェに話を聞いて頂いた。(以上編集部) 文●西村秀人 (PaPiTa

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[2020.08]若手オルケスタの台頭にみるタンゴの復興

文:西村秀人(PaPiTa MuSiCa)&清川宏樹&宇戸裕紀  ここ15年ほどタンゴの若手ミュージシャンを中心としたオルケスタ編成の楽団(ここでは6人編成以上とする)の活動が目立っている。(以下本稿でオルケスタ・ティピカをO.T.と省略する)  それ以前、仕事場の制約などによる経済的な理由から大編成の維持は公共機関のバックアップによるものや、タンゲリーア出演のために限られていた。しかしここ15年ほどでオルケスタの数は増加、その中心は20~40代の若手演奏家である。全体を

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[2018.01]2017年ベストアルバム(西村秀人)

●西村秀人 名古屋大学大学院准教授 / 大学院で教鞭をとりつつ、アルゼンチン~ウルグアイ音楽関連の翻訳・通訳・選曲・執筆などに従事。

[2017.03]「ラ・クンパルシータ」 100周年に寄せて -Ⅰ- 作者マトス・ロドリゲスと名曲の誕生

文●西村秀人 ▲1988年にウルグアイで発行されたラ・クンパルシータの記念切手と消印  今年2017年はタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」が初めて録音されてから100年という節目の年にあたる。そこで今回から3回にわたって、この名曲の数奇な運命と100年の旅路をめぐる話に3回に渡ってお付き合いいただければと思う。  1897年3月18日、のちに「ラ・クンパルシータ」の作者となるヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスが、アルゼンチンの隣国ウルグアイの首都モンテビデオに生まれ

[2017.04]「ラ・クンパルシータ」  100周年に寄せて -Ⅱ- 名曲を作った男  ヘラルド・マトス・ロドリゲスの悲喜こもごも

文●西村秀人  1917年「ラ・クンパルシータ」を作った学生ヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスは、楽譜出版社に安く買いたたかれ、そこで得たわずかなお金も競馬で失い、レコードの印税を受け取ることもなく、失意にくれていた。一説によれば、ヘラルドは自らの運をもう一度試そうとコロラド党の勝利を祝ったマーチ「1月14日」、競馬馬に捧げたタンゴ「ラスパイル」、サッカーチームに捧げたタンゴ「ナシオナル・フォーエヴァー」の3曲を1917年に作曲したが、出版にも至らなかったという(なお1