世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2012.10]【連載 TÚ SOLO TÚ #152】オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORA出演 クラサオ・ノース・シー・ジャズ・フェスティバル

[2012.10]【連載 TÚ SOLO TÚ #152】オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORA出演 クラサオ・ノース・シー・ジャズ・フェスティバル

文●岡本郁生  オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORAが8月末、〈クラサオ・ノース・シー・ジャズ・フェスティバル〉に出演。セルヒオ・ジョージのオール・スターズをバックに歌って来たという。クラサオでジャズフェス? しかもセルヒオ・ジョージ?…… というわけでさっそくご当人に話を聞いた。 写真:右=NORA、中大=サルサ・カリエンテ・デル・ハポンのステージ 中上小=オスカル・デ・レオンと 中中小=ルイス・エンリケと 中下小=チャーリー・サーと 左上小=ホセ・アルベルトと 左中小=

[2020.02]【連載 TÚ SOLO TÚ #237】 トニー・スッカル
〜これからのサルサのあるべき姿〜

[2020.02]【連載 TÚ SOLO TÚ #237】 トニー・スッカル 〜これからのサルサのあるべき姿〜

文●岡本郁生  昨年11月に発表された「第20回ラテン・グラミー」。エディ・パルミエリの渾身の1枚『ルス・マジョール』もノミネートされた〈最優秀サルサ・アルバム〉部門において、その栄誉に輝いたのは、トニー・スッカルの『マス・デ・ミ』であった。  トニー・スッカルといえば、2015年、マイケル・ジャクソンのヒット曲をサルサでカバーしたアルバム『ユニティ:ザ・ラテン・トリビュート・トゥ・マイケル・ジャクソン』で一躍大きな注目を集めることになった人。マイアミを拠点に活躍するプロ

[2020.05]【連載 TÚ SOLO TÚ #240(最終回)】 いまこそ聞く、エディ・パルミエリ
〜そして、盟友ベーシスト アンディ・ゴンサレスの訃報〜

[2020.05]【連載 TÚ SOLO TÚ #240(最終回)】 いまこそ聞く、エディ・パルミエリ 〜そして、盟友ベーシスト アンディ・ゴンサレスの訃報〜

文●岡本郁生  新型コロナウイルス感染拡大によって、たった1か月前には思いもよらなかった状況となっている2020年4月上旬現在の世界……。日本に住んでいてとりわけ不安を感ずる最大の要因は、政府が信用できないことにある。もちろん誰にとっても終着点はまだ見えず、いつどこで収束するのかも見当がつかない。それでも、可能な限りの手段を講じながら、共に歩むことを訴えてくれるような政府ならば、まだ多少の安心感もあるはずだ。が、嘘とインチキと不正にまみれたいまの日本政府はまったく信頼がおけ

[2020.03]【連載 TÚ SOLO TÚ #238】 ベーシスト ジーン・ペレス
〜ウィリー・コロンのNYにおける必要性を感じた夜〜

[2020.03]【連載 TÚ SOLO TÚ #238】 ベーシスト ジーン・ペレス 〜ウィリー・コロンのNYにおける必要性を感じた夜〜

文●岡本郁生  17年ぶりのエレメンツ・オヴ・ライフはやはり素晴らしかった。  マスターズ・アット・ワークでも活躍するDJのルイ・ベガが率いるバンド・プロジェクト、エレメンツ・オヴ・ライフが前回ブルーノート東京で公演を行ったのは2003年。まだ新人だったラウル・ミドンが大きくフィーチャーされた、めくるめくダンサブルなステージの様子はいまでもハッキリと蘇ってくる。去る2月4日(火)と5日(水)に再びブルーノート東京に登場した彼らは、3人の女性歌手に加え、パーカッションにルイ

[2020.01]【連載 TÚ SOLO TÚ #236】 アフロ・アーバニティ
〜エレクトリック・アフロキューバン ジャズ プロジェクト〜

[2020.01]【連載 TÚ SOLO TÚ #236】 アフロ・アーバニティ 〜エレクトリック・アフロキューバン ジャズ プロジェクト〜

文●岡本郁生  アフロ・アーバニティ。なんて素敵な響きなんだろう。  アフロとアーバニティ(都会らしさ)……この一見相反する言葉を大胆にもくっつけてしまったこのセンス。それはまるで不意打ちのように現れ、いきなり眩暈を覚えさせた。その言霊にクラクラしながら音を聞いてみると、アフロ・キューバンのサンテリアやルンバのプリミティヴなサウンドにエレクトロニカが巧妙に絡みつき、パラレル・ワールドのアフロ・キューバ音楽かのごとく、心地よい違和感を感じさせながらもナチュラルに染み入ってく

[2019.12]【連載 TÚ SOLO TÚ #235】 フロール・デ・トロアチェ
マリアッチを基調にした実力派女性グループ

[2019.12]【連載 TÚ SOLO TÚ #235】 フロール・デ・トロアチェ マリアッチを基調にした実力派女性グループ

文●岡本郁生  え? ニューヨークでマリアッチ?? それも全員女性の……???  フロール・デ・トロアチェのことを知ったのは、彼女たちのセカンド・アルバム『ラス・カラス・リンダス』がリリースされた2017年だった。

[2019.11]【連載 TÚ SOLO TÚ #234】 カロル・G
現在のレゲトン界のスターたち

[2019.11]【連載 TÚ SOLO TÚ #234】 カロル・G 現在のレゲトン界のスターたち

文●岡本郁生  20回目を迎えた「ラテン・グラミー」の授賞式が11月14日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される。第1回は2000年だ。その前年にリッキー・マーティン、ジェニファー・ロペス、エンリケ・イグレシアス、サンタナが立て続けに全米ナンバーワンを獲得するなどラテン音楽がまさに大ブレークし、米国内でその勢いが無視できない一大勢力になってきたことの影響もあったと思うが、当時を思い返してみると、多くの歓迎の声が聞かれる一方で、ウィリー・コロンは、ラテン

[2019.07]【連載 TÚ SOLO TÚ #230】追悼 日本サルサの草分け的存在
イラストレーター 河村要助

[2019.07]【連載 TÚ SOLO TÚ #230】追悼 日本サルサの草分け的存在 イラストレーター 河村要助

文●岡本郁生  死ぬときは別。  言葉の意味はわかっているつもりだったが、その痛みを実感する日がこんなにも早く訪れようとは思わなかった。  日本を代表するイラストレーターであり、1970年代の初頭からサルサという音楽を先頭に立って紹介してきた張本人、素晴らしい文章で我々を未知の世界へといざなってくれた天才、河村要助が75歳であの世へ旅立ってしまったのである。  1970年代の頃の河村要助  河村要助という名前を最初に意識したのは高校生のとき、ニッカの「黒の、50」と

[2019.08]【連載 TÚ SOLO TÚ #231】マーク・アンソニーの新譜『OPUS』に注目!

[2019.08]【連載 TÚ SOLO TÚ #231】マーク・アンソニーの新譜『OPUS』に注目!

文●岡本郁生  マーク・アンソニーの最新アルバムが素敵だ。『3.0』以来6年ぶりとなる『オパス』。オープニングの「パレセン・ビエルネス」からラストの「レコノスコ」まで全10曲、まさにこれぞマーク・アンソニー! マークそのものであり、マーク以外のなにものでもない。彼ならではの世界が存分に展開され、美しく、しなやかで、しっかりと地に足がついた素晴らしい作品に仕上がっている。その世界観は、1993年のデビュー・アルバム『オトラ・ノタ』から寸分も変わっていない。サルサ界ではほぼ無名

[2019.09]【連載 TÚ SOLO TÚ#232】イレ(iLe)のニューアルバム『Almadura』で
表現されているメッセージ

[2019.09]【連載 TÚ SOLO TÚ#232】イレ(iLe)のニューアルバム『Almadura』で 表現されているメッセージ

文●岡本郁生  今年5月10日に発表されたイレ(iLe)のセカンド・アルバム『アルマドゥラ』は、まさに〝闘争〟というべき作品だ。  タイトルの『アルマドゥラ』は、ここではAlmaduraと表記されているが、本来のスペイン語ならばArmaduraで「鎧」という意味である。が、プエルトリコではこの「r」を「l」のように発音することがよくあるそうで、そうすると意味は「強い魂」となる。 「それは心を守るための殻のようなもの。Almaduraという言葉は私たちの勇気なのよ」 と