世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない③ 〜北欧・東欧・ロシア〜

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない③ 〜北欧・東欧・ロシア〜

●北欧 移民の人たちの台頭 文●野崎洋子  text by YOKO NOZAKI (THE MUSIC PLANT)  北欧のヒップホップ事情について、各国の公的な音楽振興組織が共同で設立しているノルディック・プレイリスト(jajajamusic.com)のフランシーン・ゴーマンさんに話を聞くことが出来た。 「北欧とひとくくりに言っても、それぞれの国に特徴がある。ヒップホップは伝統的に社会的な問題を扱ったものが多いけど、国の事情はそれぞれだから。でも1つ言えるこ

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない④ 〜ヨーロッパ〜

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない④ 〜ヨーロッパ〜

●フランス 文●山田蓉子 text by YOKO YAMADA  フランスでは90年代初頭にヒップホップが勃興してから今日まで、ラップは常に音楽シーンの中心にいる。20年来トップを走り続けるBooba(ブッバ)は今日のフレンチ・ラップの代表する一人。パリ郊外シテ出身で、タクシー強盗で実刑を食らったことや、銃撃事件で逮捕されたことも。まさにギャングスタを地で行くサグ・ラッパーだ。自らのフィロゾフィーを貫く一貫した姿勢と、バッドボーイなアティチュードでシテの若者を中心に、大

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[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない⑤ 〜キューバ・中米・カリブ〜

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない⑤ 〜キューバ・中米・カリブ〜

●キューバ 文●ダーリンsaeko text by DARLING.SAEKO  アラマル地域からマイアミへアンテナを高く伸ばすと、向こう側(アメリカ)の音楽が流れてくる。80年代後半、キューバの若者たちが、HIPHOPに耳を傾け始めた。〈BONCHES〉(ボンチェス)と呼ばれた仲間うちの集まりは、その後大きなムーブメントへと発展。(後に〈Local de la Moña〉略して〈MOÑA〉と呼ばれるようになる)  94、95年は、CUBA HIPHOP史上最も重要な年

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない⑥ 〜ブラジル・アルゼンチン・その他南米〜

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない⑥ 〜ブラジル・アルゼンチン・その他南米〜

●ブラジル 文●ヂエゴ・ムニス  text by DIEGO MUNIZ  Criolo(クリオーロ)、Emicida(エミシーダ)、Karol Conka(カロル・コンカ)など新世代のアーティストたちにリードされて、ブラジルのラップの表情が変化している。より広範囲なテーマを歌い、積極的にさまざまなリズムをミックスすることでMPBとの距離を縮め、そうしてポピュラーな音楽ジャンルになった。  異なるスタイル、幅広いジャンルがこうして世の中に受け入れられるようになったのは、

[2018.07]世界のヒップホップ CRIOLO インタビュー

[2018.07]世界のヒップホップ CRIOLO インタビュー

インタビュー●ヂエゴ・ムニス by DIEGO MUNIZ  2011年、ブラジルはクレベル・カヴァルカンチ・ゴメスを知ることになった。そのまたの名は、クリオーロ。すでに20年ライムの世界に存在していたサンパウロ出身のラッパーは、ラップのエッセンスを失わずにラップというジャンルを越え、社会現象と化した。『Nó na Orelha』はサンバ、ファンク、アフロフビートなどのリズムをビートやサンプルに調合し、人々の心を動かした。 「クリオーロは冒険的に他の音楽スタイルに浸り、