世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.11]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第2回「光を求めて」

[2019.11]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第2回「光を求めて」

文●中島ノブユキ(音楽家)text by NOBUYUKI NAKAJIMA その時、僕は闇の中をひたすら赤い光を求めて歩き続けた。  2017年の秋。ジェーン・バーキンの出演するテレビの音楽番組。他の出演者も多数出演する。生放送では無いがそのライヴ感と緊張感を最大限に生かすために数百人もの観客を入れ、生放送さながらに収録する。その日のジェーンの出演はオーケストラとの共演で僕は編曲とピアノを担当する。収録スタジオ「ル・ゼニット」はパリの外れにある「ラ・ヴィレット」という文

[2020.05]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第8回(最終回) 「NYC テレビ番組収録とビーコンシアター公演の巻」

[2020.05]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第8回(最終回) 「NYC テレビ番組収録とビーコンシアター公演の巻」

文●中島ノブユキ(音楽家) text by NOBUYUKI NAKAJIMA  コロナによる世界的惨状そして人類の危機の渦中である。そして今号にてラティーナ誌が休刊になるという事がアナウンスされました。どちらも大変重要なことで、ついついそちらに筆が進みそうになってしまうのだけれども、紙面の制約もあるし、ここはグッとこらえて淡々と前号の続きを書き進めたいと思う。ジェーン・バーキンのニューヨーク公演にイギー・ポップとシャルロット・ゲンズブールがゲストで参加するという事になり、

[2019.10]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第1回「まずは近況報告」

[2019.10]ジャルダンの片隅で〜五十路エイリアン在仏記〜 第1回「まずは近況報告」

文●中島ノブユキ(音楽家) text by NOBUYUKI NAKAJIMA  たかだかまだ二年である、ともいえる。小学校に入学した最初の二年、大学の最初の二年、二十代の終わりに実家に戻って過ごした二年、東京で再び暮らしはじめた二年……。そんな様々な最初の二年がある。丁度二年前の2017年9月21日の便で日本を離れたのだが、現在に繋がるこの二年は他のどの二年とも違うようにも感じるのだ。最も大きな違いはこのフランスに「エイリアンとして」住みはじめたと言うことであろう。ビザや

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[2017.05]ジェーン「私の幸運は、ノブ」〜ジェーン・バーキン&中島ノブユキ インタビュー

[2017.05]ジェーン「私の幸運は、ノブ」〜ジェーン・バーキン&中島ノブユキ インタビュー

中島ノブユキのオーケストラ・アレンジをバックに ジェーン・バーキンがセルジュ・ゲンズブールを歌う 『シンフォニック・バーキン&ケンズブール』 文●松山晋也  ジェーン・バーキンが、オーケストラをバックにセルジュ・ゲンズブール(以下SG)の作品だけを歌ったアルバム『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール』を発表した。09年の『ライヴ・アット・パラス』から8年ぶりであり、スタジオ録音アルバムとしては08年の『冬の子供たち(Enfants d'hiver)』から9年ぶり。SG作