世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.07]STEFANO BOLLANI 〜濱瀬元彦が傑作『Que Bom』についてきく

[2018.07]STEFANO BOLLANI 〜濱瀬元彦が傑作『Que Bom』についてきく

インタビュー●濱瀬元彦 interview by MOTOHIKO HAMASE  ジャズ・ベーシストで、『チャーリー・ パーカーの技法 インプロヴィゼーションの構造分析』をはじめとした音楽理論に関する著作も多い濱瀬元彦氏にステファノ・ボラーニへのメール・インタビューをお願いした。  ステファノ・ボラーニは、1972年イタリア・ミラノ生まれのピアニストだ。幼い頃から才能を発揮し、彼の師匠であるイタリアのジャズのキーマン、エンリコ・ラヴァはステファノ・ボラーニのことを「まさ

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[2017.03]レアンドロ・カブラルのクラシカルなカーニヴァル

[2017.03]レアンドロ・カブラルのクラシカルなカーニヴァル

サンバやイジェシャーのようなパーカッショナルなリズムに最小限のアレンジを施す……。最新作では意を突くアプローチで“沈黙”を切り取って魅せたレアンドロ・カブラル。ブラジルのインストゥルメンタル新世代において傑出した道を歩む若きサンパウロ出身のピアニストに訊く。 文●ヂエゴ・ムニス/翻訳●宮下ケレコン えりか texto por DIEGO MUNIZ / tradução por ERIKA MIYASHITA KELECOM  レアンドロ・カブラルは33歳にして作曲家とし

[2019.06]QUARTABÊ 巨匠たちの作品を遊び心満載に再解釈する
〈4年B組〉の生徒たち

[2019.06]QUARTABÊ 巨匠たちの作品を遊び心満載に再解釈する 〈4年B組〉の生徒たち

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 text by NANCI LISSA MIYAGASAKO  ブラジル新世代の音楽家のなかでもその音楽性が評価され注目される女流演奏家ジョアナ・ケイロス(本誌で連載掲載中)が所属することで知られ、その斬新さが目を引くインストゥルメンタル・グループ4人組、クアルタベー。デビュー時のアーティスト写真では、いたずらっぽい表情で、全身ペンキだらけ学生服姿の彼ら。コンセプトは、学校のクラス。作品ごとに一人の巨匠を課題に選び、その巨匠の作品を大胆に再解釈をす

[2019.01]風を奏でる音楽家のダイアリー #17 インストゥルメンタル音楽の魅力

[2019.01]風を奏でる音楽家のダイアリー #17 インストゥルメンタル音楽の魅力

文●ジョアナ・ケイロス   12月の半ばにさしかかったいま、この文章を書いているところ。次号はもう年が明けてしまうから、みなさん、よき2019年をおむかえください! ブラジルの状況はとても複雑です。でも頑張って耐えています。芸術活動はより活発に、そして若い世代の才能ある人たちがどんどんと加わることでより一層その確固とした強さが増していると感じます。このわずかな灯火を絶やすことなく、世代から世代へとその豊かを伝えていく音楽の力は、すごいです。

[2018.11]パブロ・フアレス
『ソロピアノ – 鳥たちの夜明け』 空へと舞い上がる静かな情感

[2018.11]パブロ・フアレス 『ソロピアノ – 鳥たちの夜明け』 空へと舞い上がる静かな情感

文●宇戸裕紀 text by HIRONORI UTO  寡作ながらその分1枚ずつ丁寧に制作され、作っている人の温かみが感じられる数少ないレーベルであるハンモックレーベル。そのディスコグラフィーにアルゼンチン・ロサリオ出身のピアニスト、パブロ・フアレスの『ソロピアノ – 鳥たちの夜明け』が加わった。ページをめくるたびに新たな息吹を与えてくれる古い詩集のように、聴くたびに新たな情感でみたしてくれるこのアルバムはセバスティアン・マッキ率いるLuz de Agua(ルス・デ・アグ

[2017.04]宮野弘紀 × ルーラ・ガルヴォン 円熟味を増す2人のギターの名手によるデュオ

[2017.04]宮野弘紀 × ルーラ・ガルヴォン 円熟味を増す2人のギターの名手によるデュオ

文●浅羽 晃  侘び寂びとサウダージが出会い、静謐な情景を描いた快作『アダージョ』から9年、ギタリストの宮野弘紀がブラジルの名手、ルーラ・ガルヴォンと再び組んで『アダージェット』をリリースした。音を愛おしむように紡いでいく親密なデュオ演奏は前作同様であり、チェロのジャキス・モレレンバウムをゲストに招くという新味もある。  カエターノ・ヴェローゾ、ホーザ・パッソス、ギンガといった錚々たる音楽家をサポートするギタリスト/アレンジャーのガルヴォンを宮野が知ったのは20年ほど前。

[2019.03]助川太郎 Group
南米フォルクローレのスタイルを取り入れた
成熟したアンサンブル

[2019.03]助川太郎 Group 南米フォルクローレのスタイルを取り入れた 成熟したアンサンブル

文●徳永伸一郎 text by SHIN-ICHIRO TOKUNAGA  また1つ、南米音楽をベースとする注目すべきアコースティック・インスト・バンドが誕生した。EMiKO VOiCEとのユニット、メヲコラソンで長年活動し、ブラジル系アコースティック・ギタリストとしてのユニークな活動で知られる助川太郎が、多くの共演者から絶賛される超実力派ピアニスト阿部篤志、ケーナ、サンポーニャ、ギターを自在に操る山下"Topo"洋平と共に結成したトリオは、その名も「助川太郎Group」

[2019.01]江藤有希|より深く、より柔らかく、独自の音楽世界に誘う 『tatto』

[2019.01]江藤有希|より深く、より柔らかく、独自の音楽世界に誘う 『tatto』

文●花田勝暁  イタリア語で「手ざわり」を意味する言葉『tatto』と名付けられたヴァイオリニスト江藤有希のセカンド・アルバム。親しみやすく身近に感じる曲を書く江藤の作品を表すのに相応しい言葉だ。  江藤と活動を共にしている笹子重治は「江藤さんの作品には、高度だけど親しみやすい、という特徴がありました。インスト音楽って、高度であること、親しみやすいことは、それぞれそれを目指せばわりとあり得るワケですが、両方を兼ね備える、というのは、なかなか難しいと思います。江藤さんの作品

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[2017.11]ファビアーノ・ド・ナシメント〜「アフロ・ブラジリアンの未来」というべき才能をもつ
若きギタリスト

[2017.11]ファビアーノ・ド・ナシメント〜「アフロ・ブラジリアンの未来」というべき才能をもつ 若きギタリスト

文●早坂英貴  間もなく来日するギタリスト、ファビアーノ・ド・ナシメントは、伝統的な音楽の要素を継承しつつ現代的な表現方法を模索する「アフロ・ブラジリアンの未来」というべき才能だ。由緒ある音楽一家に育ったという恵まれた環境もさることながら、10代前半にギターに出会ってからからは、この楽器とともに演奏と表現両面で追求と研鑽を続けている。 『Dança Dos Tempos』(2015)  1983年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。移り住んだLAの音楽シーンでファビアーノが頭角

[2017.10]ア・イングレナージェン ─ ブラジリア発のインスト新世代到来  ─

[2017.10]ア・イングレナージェン ─ ブラジリア発のインスト新世代到来 ─

文●宮ヶ迫 ナンシー理沙  カート・ローゼンウィンケルのバンドで来日した世界が注目する若手ギタリストのペドロ・マルチンスが、同世代の音楽家で是非聴いて欲しいと紹介した「A Engrenagem(ア・イングレナージェン)」。 フェリピ・ヴィエガス(key, pf.)、フィリピ・トガワ(pf.)、エンヒッキ・アルヴィン(gt.)、ペドロ・ミランダ(ba.)、ヘナート・ガルヴァォン(dr.)、皆ブラジリア出身の五人組。  首都ブラジリアを拠点に活動している彼らにまだあまり知ら