世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.07]【島々百景 第62回】 トメアスー ブラジル【文と写真 宮沢和史】

[2021.07]【島々百景 第62回】 トメアスー ブラジル【文と写真 宮沢和史】

文と写真●宮沢和史  ブラジルの北部パラー州のトメアスーという小さな村の土を初めて踏んだのは2008年の1月のことだった。アマゾン川河口域に広がる大都市ベレン で「アマゾン トラベル サービス」を営む佐賀県出身の北島義弘さんの案内で小型軽飛行機に揺られ、直線距離で200km程度内陸に飛んだところに突如その村は現れた。日本人が移民として20世紀の初めに入植し、未開の地を切り開き、そこに村を興したのだと聞いてはいたが、実際に自身の身で現地に向かってみると、なぜこんな奥地に日本人

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[2021.01]フランスが共有する最大の国境はブラジル...?! そして、アマパーの歌い手たち

[2021.01]フランスが共有する最大の国境はブラジル...?! そして、アマパーの歌い手たち

[無料記事] 文●南 悠己  昨年の暮れに、ブラジルの古い友人が面白い記事を送ってくれた。その友人の知り合いが書いた記事。「フランスが共有する最大の国境はブラジル…」と突拍子もないタイトルなので目を通して読み進むと、かなり過激になる。トランプの真似をして新型コロナに感染したボルソナーロ大統領の友人かも、とも見えるが、そうではないらしい…。音楽が後ろになってしまったけれど、最高!!!です。 是非聴いてください!!! ●アマゾン、考えるべき事件  フランスが共有している最大

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[2018.05]特集:中南米を旅する 直観を研ぎ澄ます旅 YOSHITAKE EXPE

[2018.05]特集:中南米を旅する 直観を研ぎ澄ます旅 YOSHITAKE EXPE

YOSHITAKE EXPE(ヨシタケエクスペ)未来派ギタリスト 南米ツアーでは個性的な音楽性がモノ・フォンタナ、フラノフ兄弟、マルコス・スザーノ達に絶賛された。www.nuexpe.com  中南米の音楽はとても魅力的だ。とりわけブラジル音楽とアルゼンチン音楽は僕にとって底の無い玉手箱のように、様々な次元で感動体験を湧き起こしてくれる。西洋のインテリジェンスで構築的な和声や旋律、アフリカの肉体的で躍動感あるリズム/グルーヴ、そして日本的とも思える先住民族が培ってきた精神性

[2019.06]ブラジルフィールドワーク #13 
我々はブラジル原初の民

[2019.06]ブラジルフィールドワーク #13 我々はブラジル原初の民

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO 同時代人として生きる 「違和感がある」。そんなコメントをもらって考え込んでしまった。毎年1ヶ月かけて訪問するアマゾン先住民族の村のようすを日本の知人に語った時のことだ。  たいていの村には寺子屋のような学校があり、教員の資格を得た村の若者を先生役に民族言語とポルトガル語の両方を使った授業が行われている。外の社会との物や情報や人の行き来は年々進んで、工業的な製品も徐々に入って来るように

[2020.02]ブラジルフィールドワーク #21
環境正義と環境レイシズム

[2020.02]ブラジルフィールドワーク #21 環境正義と環境レイシズム

世界で森が燃えている  森が燃えている。昨年6月は北極圏のアラスカ、シベリアで。8月はアマゾンが燃え始め、9月には東南アジアのボルネオ島やスマトラ島でも。10〜11月にはカリフォルニアが。そして9月にオーストラリアで始まった森林火災は年が明けてもまだなお、炎が収まる兆しがない。乾期の森林火災はオーストラリアでは自然現象のひとつだとはいえ、例年にない規模で拡大し続けている。  世界中で頻発し大規模化する森林火災の背景にあるのは、大気の高温化と乾燥化だ。火元の原因が自然発火では

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[2019.11]ブラジルフィールドワーク #18
「燃えるアマゾンの森」のニュースを読み解く

[2019.11]ブラジルフィールドワーク #18 「燃えるアマゾンの森」のニュースを読み解く

「乾季のアマゾンは灼熱砂漠だ」と言ったら、どれだけの人が信じてくれるだろうか。とりわけ今年のアマゾンは、息をするのも苦しいほどの半端ない暑さだった。乾き切った空気に喉がヒリヒリと焼き付いた。日中の気温は連日、軽く40度を超えて、湿度は10%ちょっと。いつにも増して本当に過酷な旅だった。