世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2017.02]ピエール・バルー、
ブラジル音楽との旅路

[2017.02]ピエール・バルー、 ブラジル音楽との旅路

文●中原 仁 text by JIN NAKAHARA  10月27日、「一期一会」と題するサラヴァ・レーベル50周年記念コンサートが渋谷で開催された。席につこうとすると、前列に座っていたピエール・バルーさんが振り返り、優しい眼差しで微笑みかけてきた。しばらく会わない間に顔が痩せたものの眼光には生気があり、コンサートの2部ではピエールさんもステージに上がって飄々とした自然体で味わい深い歌を聴かせてくれた。お元気で何よりと安心したのだが、よもやその僅か2カ月後、訃報に接するこ

[2017.02]ピエール・バルー 追悼写真館─PIERRE BAROUH 1934年2月19日 - 2016年12月28日─

[2017.02]ピエール・バルー 追悼写真館─PIERRE BAROUH 1934年2月19日 - 2016年12月28日─

(2014年12月サラヴァ東京で)

[2017.02]サラヴァ!
追悼 ピエール・バルー

[2017.02]サラヴァ! 追悼 ピエール・バルー

文と写真●松山晋也 text & photos by SHINYA MATSUYAMA  ピエール死去の第一報を関係者から受け取ったのは、年の瀬12月29日未明だった。パリは28日の夜8時頃。その数時間前の夕方5時頃に病院で静かに息を引きとったという。覚悟はしていた。というのも、その数日前に、心筋梗塞で病院に緊急搬送され、年を越すのは難しいという知らせを受けていたから。いや実は、予感はもっと前からあった。10月、数年ぶりに会ったピエールは、頬が少しこけ、見るからに衰弱してい