世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.06]【傑作『CHICHIBU』リリース】笹久保 伸 1万字ロング・インタヴュー

[2021.06]【傑作『CHICHIBU』リリース】笹久保 伸 1万字ロング・インタヴュー

インタビュー・文●松山晋也 笹久保伸『CHICHIBU』  ギタリスト笹久保伸のニュー・アルバムがリリースされた。タイトルは『CHICHIBU』。生まれ育った秩父の文化や風土に徹底的にこだわってきた笹久保なれば、この正面きってのダイレクトなタイトルには逆に驚かされる。そして今作は、コラボ作なども含めたリーダー作としてはなんと通算30作目。経済的困窮を常日頃公言しつつも、創作意欲はまったく衰えを見せない。泳ぎ続けないと死んでしまうマグロのごとく、作り続けることでしか生きられ

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[2018.10]風を奏でる音楽家のダイアリー #14 出会い

[2018.10]風を奏でる音楽家のダイアリー #14 出会い

文●ジョアナ・ケイロス  人生において、まるでシナリオが書かれていたかのような出会いというものがある…… それは進む方向をがらりと変えられてしまう類の出会いで、それが偶然の産物であると信じがたいことがある。磁石のような力がはたらいて引き寄せあい、それは神秘的で、私たちのちっぽけな哲学では説明がつかない。  ときに私たちにインスピレーションを与え、励まされる人との出会いがあったり、またときに知識を共有してくれて私たちの能力を引き出してくれる出会いがあったりする。それから、こ

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[2018.11]風を奏でる音楽家のダイアリー #15 悲しみのなかで抵抗する☆

[2018.11]風を奏でる音楽家のダイアリー #15 悲しみのなかで抵抗する☆

文●ジョアナ・ケイロス  私たちはいま、驚くほど混沌とした時代を生きている。特にブラジルにおいては。先日の大統領選で極右の候補者が危うく当選しそうになるという驚くべき結果が出てしまった。どういう理由で大勢の有権者の有力候補なってしまったのかよく理解ができないし、覚悟はしていたけれど、このような脅威的な勢いで現実的に彼が当選するような事態は想定していなかった。  彼に対する支持率の増加は暴力の増加を意味し、逆行的な立場の復活を意味する。特にこの雑誌の読者に(私も含め)親しま

[2018.12]風を奏でる音楽家のダイアリー #16 女性アーティストへの敬意

[2018.12]風を奏でる音楽家のダイアリー #16 女性アーティストへの敬意

文●ジョアナ・ケイロス  この文章では、音楽と私の関係において、たくさんインスピレーションを受けている多くの女性アーティストたちへの気持ちを書き留めておきたい。

[2019.02]風を奏でる音楽家のダイアリー #18 詩

[2019.02]風を奏でる音楽家のダイアリー #18 詩

文●ジョアナ・ケイロス よく晴れた日 あふれんばかりの自然 色、味、音、香り 活気にあふれた日常 あらゆる方向に伸びて広がる 輝き 夏

[2019.06]QUARTABÊ 巨匠たちの作品を遊び心満載に再解釈する
〈4年B組〉の生徒たち

[2019.06]QUARTABÊ 巨匠たちの作品を遊び心満載に再解釈する 〈4年B組〉の生徒たち

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 text by NANCI LISSA MIYAGASAKO  ブラジル新世代の音楽家のなかでもその音楽性が評価され注目される女流演奏家ジョアナ・ケイロス(本誌で連載掲載中)が所属することで知られ、その斬新さが目を引くインストゥルメンタル・グループ4人組、クアルタベー。デビュー時のアーティスト写真では、いたずらっぽい表情で、全身ペンキだらけ学生服姿の彼ら。コンセプトは、学校のクラス。作品ごとに一人の巨匠を課題に選び、その巨匠の作品を大胆に再解釈をす

[2019.07]風を奏でる音楽家のダイアリー #23 記憶

[2019.07]風を奏でる音楽家のダイアリー #23 記憶

文●ジョアナ・ケイロス  何を書こうかなとアイディアが浮かばないまま、悩んでいたら、編集部から、先日公開したミュージックビデオ「Memórias (記憶) 」 について書いたらと提案をもらった。  一つのテーマに対して、幾重にも層がある。私たちはどれだけの記憶を、身体に、そして脳に記録できるのだろう。その記憶は、読んだり、思い返したり、再創造したり、さまざまな方法で手繰り寄せられる。

[2019.08]風を奏でる音楽家のダイアリー #24(最終回) 旅

[2019.08]風を奏でる音楽家のダイアリー #24(最終回) 旅

文●ジョアナ・ケイロス  この文章は、偉大な女性歌手、ヴィルジニア・ホドリゲスのコンサートで演奏するため、ベルリンへ向かう列車のなかで書いています。今回は、ヴィルジニアが女性作曲家ばかりの曲を集めた、美しく仕上がった新作のリリースライヴ。それぞれに異なる世界観、演奏法、表現がある、いろいろなプロジェクトに参加することが私は好きです。

[2019.06]風を奏でる音楽家のダイアリー  #22 音楽

[2019.06]風を奏でる音楽家のダイアリー #22 音楽

文●ジョアナ・ケイロス  困難に見舞われて、体制を整えなければいけないとき、アートの治癒力というのは本当に大きい。あたたく包み込み、養ってくれる愛の群島にたどり着きたいときに、それを手伝ってくれる。とても親密な場所で他者とつながり、繊細で、深い他者とのコミュニケーションを実現させる。

[2020.01]対談 ジョアナ・ケイロス×角銅真実 日本とブラジルのふたりの才女の出会い

[2020.01]対談 ジョアナ・ケイロス×角銅真実 日本とブラジルのふたりの才女の出会い

文●編集部 text by LATINA  繊細でありながら芯の強さを感じる点で共通点のあるブラジルのジョアナ・ケイロスと日本の角銅真実。  ジョアナ・ケイロスが来日中に、二人の対談が実現。Festival de FRUEではお互いの生演奏に触れ、ジョアナのソロコンサートにも訪れた角銅さん。角銅さんの新譜のリリースに向けて作業が行われていた都内のスタジオで、二人にじっくりと互いの音楽について語りあっていただくことができました。(取材協力:ユニバーサルミュージック、スパイラ

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