文●西村秀人 ▲1988年にウルグアイで発行されたラ・クンパルシータの記念切手と消印 今年2017年はタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」が初めて録音されてから100年という節目の年にあたる。そこで今回から3回にわたって、この名曲の数奇な運命と100年の旅路をめぐる話に3回に渡ってお付き合…
文●西村秀人 1917年「ラ・クンパルシータ」を作った学生ヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスは、楽譜出版社に安く買いたたかれ、そこで得たわずかなお金も競馬で失い、レコードの印税を受け取ることもなく、失意にくれていた。一説によれば、ヘラルドは自らの運をもう一度試そうとコロラド…
文●西村秀人 「ラ・クンパルシータ」が誕生して100周年。一体どれほどの数の録音が残されているだろうか? 一度数えようとして挫折したが、2000バージョンぐらいはあるなと思った記憶がある。ひょっとしたら世界一録音の多い曲ではないか? 今回はその数ある演奏からピックアップして、…