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#ラティーナ2017年8月号

[2017.08]【連載 TÚ SOLO TÚ #208】パナマのサルサを熱くする第二弾がついにリリース! ルベン・ブラデスとロベルト・デルガードの最強タッグ
文●岡本郁生 ルベン・ブラデスの活動が活発だ。 ルベン・ブラデス 現在、故郷のパナマを拠点とする彼は2015年、オルケスタを従えたサルサ・アルバム『ソン・デ・パナマ』を発表。さらについ先ごろ、その第2弾『サルサ・ビッグ・バンド』をリリースした。いずれも力のこもった中味の濃い作品であり、さすがルベンだ、とうならせられる素晴らしい内容となっている。 ルベン・ブラデス・コン・ロベルト・デルガド&オルケスタ『ソン・デ・パナマ』(2015年) 最近のルベン・ブラデスとい

[2017.08]【第7回 カンツォーネばかりがイタリアじゃない】Roma incontra il mondoヴィッラ・アーダの奇妙な夏祭り
文● 二宮大輔 ヴィッラ・アーダの小島 「夏は夜」という枕草子の定説は万国共通なのかもしれない。ローマでも夏は夜が格別だ。昼間の日差しの暑さをほのかに残す石畳に、涼しい夜風が吹き抜ける。ジェラートやかき氷を食べながら、川沿いを散歩する。イベントも盛りだくさんで、例えば野外上映会。この時期、雨の少ないローマでは、野外にスクリーンを設置して特別プログラムを実施することが多い。そして同じような感覚で野外にステージを組んでライヴも行われている。夏休みに、何日間もかけて緩やかに続

[2017.08]特集 編曲する女性たち|ルイーザ・ブリーナ × ロウレンソ・ヘベッチス 多大な影響を受けた『Livro』を語る。
2016年にリリースされ、リリース当時から今まで話題になり続けているアルバム『O Corpo de Dentro』を発表したロウレンソ・ヘベッチス。2017年、日本のブラジル音楽ファンの間で最も注目されているアルバム『Tão Tá』を発表したルイーザ・ブリーナ。本誌はこの2名のそれぞれインタビューを行っているが、パーカッションと管楽器がサウンドの要となる両アルバムに最も影響を与えたのはカエターノ・ヴェローゾの1997年の傑作『Livro』だという。サンパウロ出身でNYで学ん

[2017.08]特集 編曲する女性たち | マリア・シュナイダー・インタビュー “南米では、音楽は人生のメイン・コースです”
文と写真●常盤武彦 text & photos by TAKEHIKO TOKIWA 協力●平間 久美子 (2015年9月5日デトロイト・ジャズ・フェスティヴァルに於いて) マリア・シュナイダー■アメリカ合衆国ミネソタ州出身の作曲家/編曲家。ギル・エヴァンスにアレンジャーとして弟子入り後、ボブ・ブルックマイヤーのもとでも学んだ。1993年にマリア・シュナイダー・ジャズ・オーケストラ(現在はマリア・シュナイダー・オーケストラと改名)を結成し、現在まで率いている。今年の6月に