世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.08]フアン・フェルミン・フェラリス|アルゼンチン)【特集:世界の音楽家は新…

フアン・フェルミン・フェラリス(Juan Fermín Ferraris)●プロフィール アルゼンチン、ラ・プラタ市生まれのピアニスト、コンポーザー、歌手、音楽講師。クリバスでの活動を中心に、近年はプロデューサーとしても活躍中。現在までに『La Hora Diminuta(2014)』『Las Cosas(2017)』『La Ofrenda(20…

[2018.07]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #13 『今ふたたび』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  私たちは第25教室のほとんど最後列に座っていました。彼は私にこう言いました「この曲はこう演奏できると思うんだ」そしてエグベルト・ジスモンチの「Choro」の最初のコードを弾いたのです。  先生が何かを説明している間だったのですが、注意散漫だったこと…

[2018.08]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #14 『ルイス・カロ』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  音楽家、文筆家、俳優、曲芸師、詩人、商人、これらすべてがルイス・カロを定義できるものです。ですがより当てはまるのが労動者という言葉です。そして全ての労働者の様に未来の方へ目を向け、夢想家へ変わり、日常の観察者、労働者の詩人になりました。その人…

[2018.09]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #15 『メキシコ・ツアー』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  友人であるハビエル・ナダル・テスタの誘いによってメキシコをツアーし、メキシコシティから戻ったばかりです。デュオとして2年が過ぎようとしていますがうまくいっています。そして新しいプロジェクトの下で我々の最初のシングルを10月に発表するアイデアがあ…

[2018.10]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #16 『ロリ』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  これは前回の記事「メキシコ・ツアー」に含めようと思っていたものです。私の滞在中にツアーを行った彼女に唯一会えるのは空港でした。彼女はロリ・モリーナ。リサンドロ・アリスティムーニョとともにアルゼンチンのインディペンデントな音楽家を最も代表すると…

[2018.11]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #17 『モギ』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  ずっと昔に唯一のものに出会いました。何度も同じ部分を繰り返しました。 Si la mar fuera de leche / y los barquitos de canela / yo me mancharía entero / por salvar a tu bandera. (もし海がミルクで出来ていたら/そして、もし小舟がシナモンで出来て…

[2018.01]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #7 『ラス・コサス』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  おそらく、『ラス・コサス(物事たち)』の詩の特徴はタイトルにあるように、隠喩的な事象として物事を映しているところにあります。それは「透明な水」と「風」という我々がアルバムのオープニングとクロージングに用意した曲で多く見ることができます。この詩…

[2018.02]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #8 『雨』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  「雨」はアルバム『ラス・コサス』の4曲目で、そこで扱っているのは個人的な言葉です。前号では、アルバムの詩がどのようにつくられたかお伝えしました。要素や感覚に纏う深みを簡潔な詩にする。「雨」がレパートリーに加わったのは書いた中でも新しいほうです…

[2018.12]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #18 『コトリンゴ』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  みなさん既にコトリンゴのアルゼンチン滞在の重要性をお分かりのはずです。私の意見では、坂本龍一が我々の国において日本の音楽への扉を開きました。彼女が来る前から、幾人かの音楽家がコトリンゴの音楽をよく知っていました。そしてその中にはルイス・アルベ…

[2018.03]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #9 『ようこそ』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  最初に俳句に出会った時、それはスペイン語に翻訳されたものだったのですが、その物語構造の中に特有のなにかを見つけました。 そして出会ったすべての詩を読んで過ごしました。そして私が得たそれらの紙片で最も興味深いもの、その1つはこう書いてあります。 …