世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.02]メキシコの混血性を象徴する抵抗の音楽〜ソン・ハローチョ

[2018.02]メキシコの混血性を象徴する抵抗の音楽〜ソン・ハローチョ

文●長屋美保 texto por Miho Nagaya  メキシコで、反体制の音楽として、ブルースのように禁じられていた音楽がある。それが、350年以上の歴史を持つ、メキシコ湾沿岸のベラクルス州発祥の伝統音楽ソン・ハローチョだ。同州が位置する場所には、古代文明オルメカが栄え、1519年には、スペインからの征服者、エルナン・コルテスがたどり着いた。重要な貿易港であったため、植民地化によって、カリブ経由でアフリカから連れてこられた奴隷たちや、この地に何千年も前から暮らす先住民

[2017.06]メキシコの伝統音楽ソン・ハローチョ〜実力派グループ、ヤカテクトゥリのメンバーに訊く

[2017.06]メキシコの伝統音楽ソン・ハローチョ〜実力派グループ、ヤカテクトゥリのメンバーに訊く

文と写真●石橋 純  メキシコから伝統音楽ソン・ハローチョの音楽家父子が来日した。ミスミ・コヒマ(1970年生まれ)と息子のフリオ・ゲレロ(1998年生まれ)──メキシコ湾に面する州ベラクルスの内陸の小さな町オタティトラン(住民約5000人)の出身だ。ミスミ氏の母方の姓「Kojima」は、日系人であった曾祖父に由来する。「Mizzumi」という珍しい名も、日本語の「湖」から取られたという。