世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2017.11]【第9回 カンツォーネばかりがイタリアじゃない】カンツォーネ・ブームと日本語詞

[2017.11]【第9回 カンツォーネばかりがイタリアじゃない】カンツォーネ・ブームと日本語詞

文● 二宮大輔 ジリオラ・チンクエッティ  カンツォーネばかりがイタリアじゃないと啖呵を切って始めたこのコラムだが、これにはカンツォーネに代表されるようなステレオタイプなイタリアのイメージを壊して、別角度からイタリアの深層に迫ろうという志の表れであって、カンツォーネを批判するつもりはまったくない。だが、そもそもイタリアと言えばカンツォーネという固定したイメージが出来上がるほどに、往年のイタリアの歌謡曲が日本で人気を博したのは、どういうわけだろう。60年代のカンツォーネ・ブ

[2017.11]特集 「渋谷系」世代は今、何を聴いているのか? 公開アンケート Part 3

[2017.11]特集 「渋谷系」世代は今、何を聴いているのか? 公開アンケート Part 3

❶90年代の「渋谷系」というムーブメントの最中には、どんなものを好んで聴いていましたか? ❷今、どんな音楽を聴いていますか。 ❸今、どんなメディアで音楽を聴いていますか? ❹かつての「渋谷系」を好んで聴いていた方に、今のどういう音楽を推薦したいですか? ❺かつての「渋谷系」とされる音楽の後継的作品はどういうものだと思いますか? TKJ DJ @tkj_legends ❶レアグルーヴ/ソフトロック ❷和モノ/R&B/SOUL/DANCE ❸MP3/7インチ/CD ❹g.r

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[2017.11]特集 「渋谷系」世代は今、何を聴いているのか? 公開アンケート Part 4

[2017.11]特集 「渋谷系」世代は今、何を聴いているのか? 公開アンケート Part 4

❶90年代の「渋谷系」というムーブメントの最中には、どんなものを好んで聴いていましたか? ❷今、どんな音楽を聴いていますか。 ❸今、どんなメディアで音楽を聴いていますか? ❹かつての「渋谷系」を好んで聴いていた方に、今のどういう音楽を推薦したいですか? ❺かつての「渋谷系」とされる音楽の後継的作品はどういうものだと思いますか? せっちゃん ライヴに再び行き始めた今日この頃。 ❶フリッパーズ・ギター ❷フジファブリック/スピッツ/サニーデイ・サービス ❸パソコン、カーラジ

[2017.11]【短期連載】 The Latin Music is a Tramp! #4 ジミー・ボッシュ

[2017.11]【短期連載】 The Latin Music is a Tramp! #4 ジミー・ボッシュ

文●山本幸洋 近年のジミーといえば、エディ・パルミエリの来日公演には欠かせない存在だ。ここ10年ほどエディは往年のハードなサルサを復活させ、長年愛用したCP70Mからグランド・ピアノに切り替えて、あのリフでオーディエンスをノックアウトしてきた。その傍らにはジミーのトロンボーンが常にある。(2017年7月11日、都内にて。協力:ブルーノート東京) 写真提供/BLUE NOTE TOKYO 撮影/ グレート・ザ・歌舞伎町 —— 59年ニュージャージー州ホーボーケン生まれ。ボ

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[2017.11]島々百景 #21 CUBA

[2017.11]島々百景 #21 CUBA

文と写真:宮沢和史  気象予報士の方々が最近よくテレビで口にするのは「今までの経験値では気象予報がし難くなってきている」という当惑の言葉。確かにゲリラ豪雨だとか竜巻であるとかヒョウであるとか、51年間生きて来た自分のような世代にとって馴染みのない気象状態をテレビで見たり実際に体感したりすることが増えた。北日本は台風や熱帯低気圧などの自然災害による被害が少ないイメージがあったが、最近はそうでもないようた。西日本を見ると、京都、伊勢、熊野、この辺りは印象としてあまり災害に遭うこ

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[2017.11]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #6 『マエストロたち』

[2017.11]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #6 『マエストロたち』

文●フアン・フェルミン・フェラリス  なぜ自分がピアノを弾きたかったのか覚えていません。覚えているのは両親に最初にキーボードを与えられた日のこと。それ以来、多くの出来事が音楽を通して起こりましたが、決して演奏をやめることはありませんでした。その中で最も重要なことは演奏し学び続けたいと考えている自分に気づいたこと。それまで家では自分の好きな音楽を弾いていましたが、先生に習っている時はクラシックの作品ばかり弾いていました。その日私はクラシックのクラスをやめたのです。もうその年は

[2017.11]【連載 TÚ SOLO TÚ #211】ラテン・ジャズ注目のアルバムが次々とリリース パルミエリのあとに続くアーティスト達

[2017.11]【連載 TÚ SOLO TÚ #211】ラテン・ジャズ注目のアルバムが次々とリリース パルミエリのあとに続くアーティスト達

文●岡本郁生  今年4月にラテン・ジャズ・アルバム『ウィズダム/サビドゥリア』をリリースしたエディ・パルミエリだが、7月の来日の際に会ったとき、「(自分は)これと同じぐらいの、あるいはもっと良い作品は今後二度と作れないだろう。だからもうラテン・ジャズ・アルバムはやらない。これで終わりだ」と語っていた。この作品が彼の最高のラテン・ジャズ・アルバムであり、これ以上のものはできない、と。しかし、活動をやめてしまうわけではなく、来年には20年編成のビッグバンドを擁したサルサ・アルバ

[2017.11]【連載 ラ米乱反射 #139】「欺瞞の世」を睨みつける永遠の正義派 革命家チェ・ゲバラの死から半世紀

[2017.11]【連載 ラ米乱反射 #139】「欺瞞の世」を睨みつける永遠の正義派 革命家チェ・ゲバラの死から半世紀

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  亜国人革命家エルネスト・チェ・ゲバラ(1928~67)が処刑死を遂げてから本日、2017年10月9日で半世紀が過ぎた。ゲバラを革命家にしたキューバ、死地ボリビア、生国アルゼンチンなど世界各地で記念行事が催された。私は駆け出し記者時代初年1967年のこの日、メキシコ市にいて、エル・チェ(ゲバラを指す言葉。日本語では冠詞を外し「チェ」と省略)の死に直面した。それから50年、ラ米情勢に取り組むジャーナリストの私は、何かにつけてチェのことを書いてき

[2017.11]風を奏でる音楽家のダイアリー #05クアルタベー

[2017.11]風を奏でる音楽家のダイアリー #05クアルタベー

文 ● ジョアナ・ケイロス  クララ・クロコヂロ(クララ・クロコダイル)は消えちゃった。クララ・クロコヂロは逃げちゃった。当時そしてその後の時代も続けてブラジルを揺るがすサンパウロ前衛派の第一人者、そして天才アヒーゴ・バルナベーの80年代の象徴的な作品を演奏する新しいバンドに参加しないかと声をかけられた。〈Clara Cro-co-dilo〉。思いもしないでしょう、私は若き日におばあちゃんに連れられて、リオのブラジル銀行文化センター(以下、CCBB)で行われたアヒーゴの公演

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[2017.11]ディエゴ・スキッシからタンゴに触れる聴き手のためのディスクセレクション

[2017.11]ディエゴ・スキッシからタンゴに触れる聴き手のためのディスクセレクション

選・文 清川宏樹  前頁ではディエゴ・スキッシの音楽を古典タンゴの視点から捉えなおしてきたが、もちろん本稿の目的は、スキッシの音楽を聴くリスナーの方々にタンゴ全般を聴いてもらいたいというものだ。今やタンゴをヘビーに聴くようになった筆者でも、タンゴに出会ってしばらくの間は正直、古典タンゴなんて何を聴けば良いか分からなかったし、何より古典はあまり好きではなかった。そんなかつて「タンゴの外」にいた自分でもこういった作品は好きになれた、というものを主観的に集めてみた、ある意味「王道