文●本田 健治 texto por Kenji Honda フラメンコが好きで、とにかく一度は、と出かけたほぼ半世紀前のスペイン。アンダルシアでのフラメンコ体験も濃かったが、それ以上に、あの国を取り巻く音楽性の広さを知ったことが一番だった。当時はあの悪名高いフランコの圧政が最終版の時代。表面だっては…
文●本田 健治 texto por Kenji Honda 現在のカタルーニャ独立問題の行方 さて、リュイス・リャックのペルピニャンで思い出したが、カタルーニャのスペインからの独立を目指して、ブリュッセルで政治活動を指揮する自治州のプッチダモン前州首相が、2020年1月にフランス領カタルーニャのペルピニャ…
文●本田健治 texto por Kenji Honda カタルーニャへ 1974年といえば、長年続いたベトナム戦争が、世界のメディアの現地報道活発化で大きな反戦運動の高まりをみせ、いよいよ73年のパリ協定によってアメリカ軍撤退、翌年のサイゴン陥落へと最終段階にあった頃。 USAのニクソン大統領がウォータ…
文●本田 健治 texto por Kenji Honda COVID-19が相変わらず猛威を振るう中、世界中本当にいろいろなことがストップしている。このe-magazineも海外からの来日アーティストがないから、その紹介記事も組めない。弊社の招聘制作の仕事も止まったままだ。我々と特に関係の多い中南米諸国を見渡しても、…
この記事はマガジンを購入した人だけが読めます
文●本田 健治 Texto por KENJI HONDA 「スール」は私たちに愛の歴史を語ってくれているものであると表明したい。これは、一組の夫婦の愛であり、ある国への愛の歴史なのである。 これは帰還の歴史である。 『スール』はその映画の中で「夢のテーブル」と呼んできた、あの時代のアルゼンチン…
文●本田 健治 text by Kenji Honda 「ミロンゲーロなんてもういないよ。いなくなりつつあるんだよ。」というビクトル・ロメロの言葉と共にこの映画は始まる。続いて「今、技術的にはよくなっているよ…それは認めないと…間違いなくね。でもテクニックばかりが先行して心が欠けているね」というル…
文●本田健治 text by KENJI HONDA 新型コロナに弊誌休刊最終号…この辛い、寂しい時期に、アルゼンチンの友人でジャーナリストの Silvia Rojas から、もう一つ大きな悲報が届いた。 ‡ アルゼンチン・タンゴ・ダンス界最大の功労カップル、グローリア&エ ドゥアルドのグローリア(Gloria Julia…
文●本田 健治/写真●本田健治、宇戸 裕紀 他 text by Kenji Honda / photos by Kenji Honda, Hironori Uto / fotos oficiales 観客数、出場者数共に過去最高! 真夏の日本から真冬のブエノスアイレスに渡ると、寒さが極端に身にしみる。が、到着後、市のタンゴ・フェスティバル&ムンディアルの…
文●本田健治 text by KENJI HONDA 今年のコロールタンゴと小松亮太のコンサートに昨年の世界チャンピオン、アゴスティーナが日本にやってきて凄い勢いで話してきた。 「来年の民音タンゴで来るダンサーたち、凄いねぇ。どれもが私が尊敬する憧れのカップルばかり。もう凄い話題になっているよ」…