世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2017.12]特集 「視る」を楽しむ 美しい!面白い!ビジュアルから好きになる音楽(ワールドミュージック)

[2017.12]特集 「視る」を楽しむ 美しい!面白い!ビジュアルから好きになる音楽(ワールドミュージック)

あなたが「おもしろい」と思うアルバムジャケットはなんですか?あなたが「おもしろい」と思うミュージックビデオはなんですか? 石田昌隆 フォトグラファー 著書は『ソウル・フラワー・ユニオン 解き放つ唄の轍』『オルタナティヴ・ミュージック』『黒いグルーヴ』。 Dudu Tassa & the Kuwaitis『Dudu Tassa & the Kuwaitis』 (2011 | イスラエル) 今年最大の驚きは、オーセンティックなアラブ音楽が反映されている音楽は、エジプトでも

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[2017.12]次世代のモダン・フォルクローレ界を担う逸材
SERAARREBOL

[2017.12]次世代のモダン・フォルクローレ界を担う逸材 SERAARREBOL

文●坂本 悠  ナディア・ラルチェルは広大なアンデス山脈が連なるアルゼンチン北部のカタマルカ州アンダルガラ出身のボーカリスト、イグナシオことナチョ・ビダルは1981年ブエノスアイレス出身、ボーカル/ギター/作詞作曲を担当している。彼らはナディアの出身地アンダルガラで約10年前に出会い、2013年から「セラアレボル」として活動をはじめる。これまでにアカ・セカ・トリオ、ディエゴ・スキッシ、カルロス・アギーレ、リリアーナ・エレーロ等と共演を重ね、次世代のアルゼンチンのモダン・フォ

[2017.12]【短期連載】 The Latin Music is a Tramp! #5 アルトゥーロ・サンドバル

[2017.12]【短期連載】 The Latin Music is a Tramp! #5 アルトゥーロ・サンドバル

文●山本幸洋  アルトゥーロ・サンドバル。イラケーレの主要メンバーとして70年代後半の世界のジャズ・フィールドで優れたトランペッターとして知られ、イラケーレから独立した80年代にガレスピー率いる国連オーケストラでも活躍、90年に亡命してUSに移住(98年帰化)してからはキューバンとストレイト・アヘッド両方のジャズ・フィールドのみならず、クラシックやピアノ演奏、ソウルやポップス、はたまたタンゴに至るヒット曲をトランペットで演奏するなど自由かつマルチに活動している。 撮影/

[2017.12]島々百景 #22 西表島

[2017.12]島々百景 #22 西表島

文と写真:宮沢和史  崎山ゆ新村ゆ 立てぃだす サーユイユイ ショウラヨーイーヌハリユバナヲレ   (崎山の新村を建てたのは) なゆぬゆん いきゃぬつぃにゃんどう立てぃだね   (どうして、いかなる理由で建てたのか) 野浜ぶつぃ兼久地ぬゆやんどう    (野浜という良港と、兼久地の肥沃な土地があったからである) 『崎山ユンタ』 対訳:仲宗根幸市  沖縄県八重山地方に浮かぶ西表島というと熱帯雨林気候の自然豊かな島で、カヤックやシュノーケリング、スキューバなどのアウトドアス

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[2017.02]【第10回
カンツォーネばかりがイタリアじゃない】エリオ・エ・レ・ストーリエ・テーゼでひも解くイタリアの笑い

[2017.02]【第10回 カンツォーネばかりがイタリアじゃない】エリオ・エ・レ・ストーリエ・テーゼでひも解くイタリアの笑い

文● 二宮大輔 エリオ・エ・レ・ストーリエ・テーゼのライヴ 「日本のお笑いはレベルが高い」という話をたまに聞くけれど、本当にそうだろうか。そもそも比較できるほど日本で各国のお笑いが知られているとは思えないし、それ以前に笑いとはその国の文化や歴史に深く根差したものであり、比較そのものが不可能という話もある。それでも「レベルが高い」と誇れるほど、自信を持ってお笑いが理解できているのは羨ましいかぎりだ。イタリア語を勉強していて、私に立ちはだかったのが、まさしくこの笑いの壁だっ

[2017.12]【連載 ラ米乱反射 #140】内戦終結から25年、傷癒えない人々
エル・サルバドールの人道問題を探る

[2017.12]【連載 ラ米乱反射 #140】内戦終結から25年、傷癒えない人々 エル・サルバドールの人道問題を探る

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  首都サンサルバドール(SS、人口175万人)の南方郊外にあるエル・サルバドール(ES)国際空港には「オスカル=アルヌルフォ・ロメーロ」の名前が冠せられている。1980年3月24日、ミサのさなかに極右勢力が送り込んだ殺し屋に射殺された首都大司教ロメーロは、この国の内戦期の犠牲者・殉教者と「和平と公正への闘い」を象徴する人物である。大司教暗殺を契機に内戦は本格化、メキシコ市で92年1月16日、和平協定が調印されるまでに8万2000人が殺された。

[2017.12]【連載 TÚ SOLO TÚ #212】ラテン音楽界を代表する新世代編曲家 ダグ・ビーヴァーズの“アレンジの芸術”

[2017.12]【連載 TÚ SOLO TÚ #212】ラテン音楽界を代表する新世代編曲家 ダグ・ビーヴァーズの“アレンジの芸術”

文●岡本郁生  ちょうど2年前のこの時期に、前作の『ティタネス・デル・トロンボン』を紹介したのがトロンボーン奏者のダグ・ビーヴァーズだ。  1950年代後半にキューバで録音され、ニューヨークの音楽家たちにも大きな影響を与えた、カチャオ(Bs)によるデスカルガ・アルバム『キューバン・ジャム・セッション』へのオマージュ曲からスタートし、軽快なミディアム・テンポのボンバ、ラテン・ジャズ、サンバのカバー、チャ・チャ・チャ…… といったバラエティ溢れる内容で、オスカル・エルナンデス

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[2017.12]アゴスティーナ&アクセル─タンゴダンス世界選手権ステージ部門で頂点に立ったダンスカップル

[2017.12]アゴスティーナ&アクセル─タンゴダンス世界選手権ステージ部門で頂点に立ったダンスカップル

文●坂本 悠 2017年8月23日、ブエノスアイレスで行われたタンゴダンス世界選手権ステージ部門の頂点に立った日系3世のアクセル・アラカキとアゴスティーナ・タルチニ。ペアを組んでわずか10ヶ月での優勝だった。来年早々から始まる民音タンゴシリーズ〈49〉「ファビオ・ハーゲル・セステート」の全国公演に出演が決定している若きダンスカップルに話を聞いてみた。 タンゴとの出会い アクセル 僕はアルゼンチン人の母と日系二世の父親のもと、日本で生まれました。田舎町で他の子達と同様に走

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[2017.12]ジュサーラ・シルヴェイラ & ヘナート・ブラス〜ガル・コスタ トリビュート作
『フルッタ・ゴゴイア』を語る

[2017.12]ジュサーラ・シルヴェイラ & ヘナート・ブラス〜ガル・コスタ トリビュート作 『フルッタ・ゴゴイア』を語る

文●ヂエゴ・ムニス  ガル・コスタのような、歴史遺産的な人物の作品を歌うのは容易じゃない。最高の気配りが必要になる。『フルータ・ゴゴイア』のアルバムのリリースライヴの日、ヘナート・ブラスはそう語り始めた。 —— お二人のキャリアにとってガル・コスタはどのような存在でしょう? ジュサーラ・シルヴェイラ 私は、自分がトロピカリズモの実子であるかのように思っています。幼少期に聴いたその音楽が、そのほかのさまざまな音楽と出会うことへ導いてくれました。8歳のときから、カエターノ・

[2017.12]ハファエル・マルチニ & アレシャンドリ・アンドレス 初来日を果たした新世代ミナス派を牽引する 2人の天才

[2017.12]ハファエル・マルチニ & アレシャンドリ・アンドレス 初来日を果たした新世代ミナス派を牽引する 2人の天才

文と写真●花田勝暁  ミナスの音楽シーンが近年注目を浴びる中、その中心的才能であるハファエル・マルチニとアレシャンドリ・アンドレスが来日し、くるりが主催する音楽フェス〈京都音楽博覧会2017〉に出演した他、岡山・蔭凉寺、東京・渋谷WWWでデュオ・コンサートを行った。〈京都音楽博覧会〉では、京都音博フィルハーモニー管弦楽団と共演し、初来日でオーケストラとの共演が実現した。ハファエルたちは共演後に、このオーケストラの技術の高さに驚くほどで、ハファエルの手によるオーケストレーショ