世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.02]コトリンゴ 〜 新作/ピアノ/歌詞にまつわる対話

[2018.02]コトリンゴ 〜 新作/ピアノ/歌詞にまつわる対話

文●成田佳洋 text by YOSHIHIRO NARITA  昨年11月に新作『雨の箱庭』をリリース、デビュー10周年を迎えたコトリンゴ。ピアニスト・シンガーソングライターとしての活動とともに、音楽を担当した映画『この世界の片隅に』では日本アカデミー賞優秀音楽賞も受賞するなど、映画やCM音楽の世界でも多くの作品を手がけ、その存在感は増す一方だ。とはいえ、デビュー当初からJポップの文脈で紹介されてきたこの音楽家を本誌で取り上げることに、意外だと感じる読者もまだ多いと思う。

スキ
6
[2018.02]ディエゴ・スキッシ × 菊地成孔 スペシャル対談《前編》

[2018.02]ディエゴ・スキッシ × 菊地成孔 スペシャル対談《前編》

 日本とアルゼンチンの現代の音楽シーンを代表する鬼才2人の対談が実現した。  アルゼンチンの音楽にも注目してきている菊地成孔は、ラジオ等での紹介を通して、ディエゴ・スキッシの音楽を日本に紹介し続けてきた。菊地は、ディエゴの音楽にどんなところに惹かれたのか?  ディエゴが「ザ・ピアノ・エラ 2017」への出演を控えた昨年11月某日、2人は対面した。

スキ
12
[2018.02]アフリカ・ブラジル—— 神話的アフリカから現代のアフリカへ ——

[2018.02]アフリカ・ブラジル—— 神話的アフリカから現代のアフリカへ ——

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

スキ
4
[2018.02]ルイス・アルベルト・スピネッタ─音楽と詩

[2018.02]ルイス・アルベルト・スピネッタ─音楽と詩

文●ニカンデル・ミッコネン 監修●宇戸裕紀  自らを形容することを凡庸といって避けたが、ルイス・アルベルト・スピネッタは「詩的(ポエティック)なミュージシャン」としてアルゼンチンロックに詩の力を注入し、独自の世界を築いた。2012年に62歳の若さで亡くなりながらもその詩と音楽から影響を受けていないアルゼンチンのアーティストはいないといっても過言ではない。日本ではメロディーや音楽の独創性が注目されているが、スピネッタに言わせれば、音楽と詩は陰と陽のように補完し、お互いに欠か

スキ
5
[2018.02]サンパウロ国際音楽週間(SIM)レポート

[2018.02]サンパウロ国際音楽週間(SIM)レポート

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 texto por NANCI LISSA MIYAGASAKO  この数年、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ見本市のレポートをお届け参りましたが、しばらく現地で更新できていなかったブラジルの最新情報を更新するぞと意気込み12月に参加した、サンパウロの音楽見本市SIM São Paulo(サンパウロ国際音楽週間)のレポートをお届けします。 ▼ 〝街全体を会場として、音楽に携わる人たちが出会う場をサンパウロでもやろうと思った〟  フランスはパ

[2018.02]2本のドキュメンタリー映画『苦い銭』『サファリ』から読み解く、
決して交わることのない2つの世界

[2018.02]2本のドキュメンタリー映画『苦い銭』『サファリ』から読み解く、 決して交わることのない2つの世界

文●圷 滋夫 text by SHIGEO AKUTSU 苦い銭 近々公開されるドキュメンタリー映画『苦い銭』と『サファリ』は全く真逆の世界を描きながら、鑑賞後には頭の中でディストピア感がモヤモヤと渦巻いて何とも言えない苦い思いが残るという点で表裏一体の作品だ。またその映画的手法にも共通するものがある。まず創り手が対象に向かって積極的な働きかけをする事は無く(『サファリ』にはQ&AのAの部分が映し出されるが何かに誘導するような文脈ではない)、まるで第三者が観察をしているよう

スキ
1
[2018.02]メキシコの混血性を象徴する抵抗の音楽〜ソン・ハローチョ

[2018.02]メキシコの混血性を象徴する抵抗の音楽〜ソン・ハローチョ

文●長屋美保 texto por Miho Nagaya  メキシコで、反体制の音楽として、ブルースのように禁じられていた音楽がある。それが、350年以上の歴史を持つ、メキシコ湾沿岸のベラクルス州発祥の伝統音楽ソン・ハローチョだ。同州が位置する場所には、古代文明オルメカが栄え、1519年には、スペインからの征服者、エルナン・コルテスがたどり着いた。重要な貿易港であったため、植民地化によって、カリブ経由でアフリカから連れてこられた奴隷たちや、この地に何千年も前から暮らす先住民

[2018.02]登川誠仁『せい小やいびーん』〜島うたの最高峰が遺した晩年のライヴ録音

[2018.02]登川誠仁『せい小やいびーん』〜島うたの最高峰が遺した晩年のライヴ録音

文●松村 洋 text by HIROSHI MATSUMURA  「たるんちゅたびやゆくたびゆ/うむいぬくすなこのしけに」  誰もがあの世へと一度は旅立つのだから、この世に思いを残さないように——。  ライヴ・アルバム『せい小やいびーん』の冒頭に収められているゆんたく(おしゃべり)の中で、せい小こと登川誠仁先生はそう言って「これは重大な問題ですよ」と念を押している。たしかに、思いを残したままだと霊魂があの世とこの世を行ったり来たりすることになりそうだ。それでは本人も不

[2018.02]ブルーノ・カピナン〜妖艶、繊細、中性的…… アフロ・バイーアの新世代アーティスト

[2018.02]ブルーノ・カピナン〜妖艶、繊細、中性的…… アフロ・バイーアの新世代アーティスト

文●中原 仁 texto por JIN NAKAHARA  2016年末、ドメニコ・ランセロッチ、ベン・ジルとの共同プロデュースによるサード・アルバム『ヂヴィーナ・グラッサ』が日本で発売された、バイーア出身のシンガー/ソングライター、ブルーノ・カピナン。同じレコード会社に所属する三宅純が、彼の妖艶で繊細で中性的な歌声に惚れこんで自身の多国籍アンサンブルの歌手に迎え、2017年に「ジャパン・ハウス・サンパウロ」開館記念コンサートで初共演。三宅純の新作『Lost Memory

[2018.02]【短期連載】 The Latin Music
 is a Tramp! #7 アリューン・ウェイド & ルイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ

[2018.02]【短期連載】 The Latin Music is a Tramp! #7 アリューン・ウェイド & ルイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ

文●山本幸洋 キューバン・ジャズの若き旗手ハロル・ロペス・ヌッサは、ダンサブルなキューバン・ビートと、親しみやすいメロディと明晰なアドリブ展開で国内外にファンが多い。ここ3年はキューバン・ジャズを基調としつつセネガルのメロディと言葉を交えたピアノ・トリオ+ヴォーカル(本誌14年9月号も参照)でコットンクラブに出演しており、今回は趣向を変えてハロル本人への取材ではなく、実弟でドラマーのルイ・アドリアン・ロペス・ヌッサ、ベース&ヴォーカルのアリューン・ワドゥにそれぞれ話を聞いた