世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 〜日本の新しい室内楽35選

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 〜日本の新しい室内楽35選

選・文●花田勝暁  ジャンルを超越した幅広い音楽的造詣とテクニックを持つ音楽家たちが、多様な編成のグループで、オリジナルで自由な音楽を追求し、それぞれのアンサンブルを深化/進化させ、東京から新しい室内楽的アンサンブルを生んでいる──  約3年ぶりの「日本の新しい室内楽」の特集です。この間も東京の器楽系シーンで、美しいアンサンブルが紡がれてきました。 「南米音楽を経験した日本人による新しい音楽」(2014年9月号)、「日本の新しい室内楽」(2015年9月号)に続く特集と

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[2018.10]伊藤志宏
3cello
variation 『Noctiodria』深化した漆黒のアンサンブルが
心に美しき光を届ける

[2018.10]伊藤志宏 3cello variation 『Noctiodria』深化した漆黒のアンサンブルが 心に美しき光を届ける

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  アルバム・タイトルの『Noctiodria(ノクティオドリア)』は、ラテン語を組み合わせた伊藤志宏による造語だ。意味は「意味は「夜の香り/漆黒の香気)」──。  ジャズ・ラテン・器楽系音楽から歌伴まで、確たるテクニックに支えられた閃きに溢れた演奏で八面六臂の活躍をするピアニストの伊藤志宏が、平山織絵、井上真那美、島津由美という3人の女媛チェリストと活動する「伊藤志宏 3cello variation」が、美し

[2018.10]相川 瞳 × 小林武文 東京の器楽シーンで活躍する注目の2人のパーカッショニストがソロアルバムをリリース

[2018.10]相川 瞳 × 小林武文 東京の器楽シーンで活躍する注目の2人のパーカッショニストがソロアルバムをリリース

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  小林武文と相川瞳。弊誌では、「日本の新しい室内楽」と称して紹介している東京の器楽シーンで活躍する2人のパーカッショニストが、相次いてソロアルバムを完成させた。小林が率いるグループ「琴鼓'n管(キンコンカン)」では、バンド仲間でもある2人に、完成したばかりのお互いのソロアルバムを持ち寄ってもらった。 ▼

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 対談 石若駿×ブライアン・ブレイド

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 対談 石若駿×ブライアン・ブレイド

文●編集部 text by LATINA  世界最高峰のドラマーとしてウェイン・ショーターやジョニ・ミッチェルとの活動で知られるブライアン・ブレイド。彼はフェローシップという自身のグループなどでも確かな評価を得るソングライターでもある。対するは若くして日本を代表するドラマーになりつつある石若駿。彼もまた自身のグループ Songbook Trioで新たな魅力を発揮したソングライターでもある。そんな2人の対談が興味深くないはずがない。 ▼ 石若駿 以前駅のホームで偶然出会っ

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[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 佐藤浩一 〜現在、最も注目すべき
若手日本人ジャズピアニスト

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 佐藤浩一 〜現在、最も注目すべき 若手日本人ジャズピアニスト

文●徳永伸一郎 text by SHIN-ICHIRO TOKUNAGA  現在最も注目すべき若手日本人ジャズピアニストとして、佐藤浩一を挙げる人は少なくないのではないか。橋爪亮督グループ、rabbitooといった先鋭的なバンドへの参加はもちろんのこと、本田竹広、菊地雅章らレジェンド級ピアニストを支えたドラマー本田珠也をリーダーとする ICTUS TRIO に抜擢された事実も見逃せない。2016年にはユニークな6人編成による優れたリーダーアルバム『メランコリー・オブ・ア・ジ

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 オーランドー 林正樹×鈴木広志×相川瞳

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 オーランドー 林正樹×鈴木広志×相川瞳

文●松山晋也 text by SHINYA MATSUYAMA  アルバム『オーランドー』は、昨秋上演されて評判を呼んだ演劇「オーランドー」(原作:ヴァージニア・ウルフ、演出:白井晃)のサウンドトラック作品である。「オーランドー」は音楽家3人が俳優たちと同じ舞台上で生演奏する、一種の音楽劇的作品で、このCDは劇伴音楽を改めてスタジオで録音したものである。演奏者は、作曲とピアノ担当の林正樹、本職のサックスの他フルートやクラリネットも吹く鈴木広志、そしてヴィブラフォン他各種パー

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[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 haruka nakamura PIANO ENSEMBLE〜『光』へと結実したharuka nakamuraのアンサンブル

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 haruka nakamura PIANO ENSEMBLE〜『光』へと結実したharuka nakamuraのアンサンブル

文●石郷岡 学 text by MANABU ISHIGOOKA 『grace』、『twilight』、『MELODICA』の3枚のソロ・アルバムをリリースした後、haruka nakamuraが取り組んだのが、室内楽的編成によるharuka nakamura PIANO ENSEMBLE(以下アンサンブル)である。最近作『光』でその活動はフィナーレを迎えたが、彼の活動の一つの頂点を捉えたこのアンサンブルについて振り返っていただいた。 ▼

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 tricolor の新形態? tricolor BIGBAND!!! 〜日本で進化するアイリッシュ音楽の最高地点を示すラージアンサンブル

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 tricolor の新形態? tricolor BIGBAND!!! 〜日本で進化するアイリッシュ音楽の最高地点を示すラージアンサンブル

文●おおしまゆたか text by YUTAKA OSHIMA  わが国のアイリッシュ系の演奏活動の近年の盛り上がりは多彩な形に展開されているが、総勢十三名のミュージシャンが集まった「ビッグバンド」は空前である。こういう企画を tricolor がやる、というのがまず新鮮だ。かれらはむしろ、背伸びしない、自然な流儀のバンドだったからだ。どうしてこんなことを思いついたのだろうか。 tricolorの3名。左から中村大史、中藤有花、長尾晃司 ▼

[2017.04]伊藤ゴロー + ジャキス・モレレンバウム 静かなる音楽家同士のスペシャル・コンサート

[2017.04]伊藤ゴロー + ジャキス・モレレンバウム 静かなる音楽家同士のスペシャル・コンサート

文●林 伸次 texto por SHINJI HAYASHI 撮影:Takashi Homma  naomi & goroで日本のボサノヴァ・アーティストとして国内外で活動し、ソロ活動ではボサノヴァ~クラシック~ロックとジャンルを横断する中でジャキス・モレレンバウムと共演、また原田知世のアルバムのプロデュースも手がける伊藤ゴローさん。銀座・ヤマハホールでのジャキスとの再会コンサートを控える中、ジャキスと同コンサートと、最近の活動について聞いてみました。 Goro It

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[2019.03]助川太郎 Group
南米フォルクローレのスタイルを取り入れた
成熟したアンサンブル

[2019.03]助川太郎 Group 南米フォルクローレのスタイルを取り入れた 成熟したアンサンブル

文●徳永伸一郎 text by SHIN-ICHIRO TOKUNAGA  また1つ、南米音楽をベースとする注目すべきアコースティック・インスト・バンドが誕生した。EMiKO VOiCEとのユニット、メヲコラソンで長年活動し、ブラジル系アコースティック・ギタリストとしてのユニークな活動で知られる助川太郎が、多くの共演者から絶賛される超実力派ピアニスト阿部篤志、ケーナ、サンポーニャ、ギターを自在に操る山下"Topo"洋平と共に結成したトリオは、その名も「助川太郎Group」