世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.12]エクトル・デル・クルト
〜ボクはタンゴの音楽家で、それゆえにボクなんだ〜

[2019.12]エクトル・デル・クルト 〜ボクはタンゴの音楽家で、それゆえにボクなんだ〜

文●山本幸洋 text by TAKAHIRO YAMAMOTO  ニューヨークのタンゴ・シーンと聞くと意外な感じがするかもしれないが、古くは30年代のカルロス・ガルデル、60年前後のアストル・ピアソラにフアン・カルロス・コーペス、80年代のタンゴ・アルヘンティーノに90年代のフォーエヴァー・タンゴなどブロードウェイのヒット作もあるし、いまではミロンガ(タンゴの踊り場)も多いと聞く。ニューヨークに定住したり、ニューヨークのレーベルからCDをリリースしているタンゴ人だって、

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