世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2016.07]橋本一子 × 中村善郎
橋本の澄んだ声とピアノ
中村の甘い声とギター
25年の共演を経て拡がる
ボサノヴァの世界

[2016.07]橋本一子 × 中村善郎 橋本の澄んだ声とピアノ 中村の甘い声とギター 25年の共演を経て拡がる ボサノヴァの世界

文●渡部晋也  Text By SHINYA WATABE  一般的に、アーティストはとても自由に世界を泳ぎまわっているように見えるようだ。しかし実際にはどうだろう。売れっ子になればなるほど、音楽だけでなく、普段の振舞までもがファンの望みによってスポイルされる。音楽スタイルも同様で、人気が出てくるに従い本質とはあまり関係がない、微妙にずれたイメージが定着して、そこからはみ出すかどうかで評価されることがある。その結果、本質よりもイメージが一人歩きしはじめ、アーティストはそのイ

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【追悼】[2019.11]ブラジルサンバ界の最長老
ネルソン・サルジェント
来日レポート

【追悼】[2019.11]ブラジルサンバ界の最長老 ネルソン・サルジェント 来日レポート

文・写真●渡部晋也 text & photo by SHINYA WATABE  ネルソン・サルジェント(Nelson Sargento|1924年7月25日 - 2021年5月27日)が5月27日、亡くなりました。96才でした。新型コロナウィルス感染症のため、5月21日(金)より、入院していました。  その夜、羽田空港国際線ターミナルに横浜を拠点とする日本のエスコーラ・ヂ・サンバ、サウーヂのメンバーが集まっていた。待ち受けていたのはブラジルサンバ界の最長老であり、数多く

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[2020.01]仁詩 タンゴの枠を飛び越え、
多彩な表現で魅せるバンドネオン奏者

[2020.01]仁詩 タンゴの枠を飛び越え、 多彩な表現で魅せるバンドネオン奏者

文●渡部晋也 text by SHINYA WATABE  楽器の中にはジャンルと対にされやすいものがある。ドイツ生まれの蛇腹を持った楽器、バンドネオンなどはその最右翼だろう。タンゴにはバンドネオン。バンドネオンの音色があってこそのタンゴと言われることに別段の不都合はない。ただバンドネオンでもっと色々な音楽を奏でても構わないはずだ。僅かにそれを実践するアーティストもいるが、それは圧倒的に少数だ。 「仁詩 Banda Nova」撮影:渡部晋也  バンドネオン奏者仁詩のトリ