文●若杉 実
若杉 実●文筆業。拙著『渋谷系』『東京レコ屋ヒストリー』『裏ブルーノート』『ダンスの時代』など。
新世代フラメンコの才媛にグラミーの女神が2020年も微笑んだ。オズナ(プエルトリコ)との共演作「Yo X Ti、Tu X Mi」がLATIN GRAMMY URBAN SONGに輝く。
最初の受賞が2018年の…
選・文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI
BABE RUTH『First Base』(Harvest)
■英ロックの変則的な伝統を巧みに踏襲したバンドの1974年ファースト。スパニッシュギター、ジェニー・ハーンの豪傑な歌に圧倒される「The Mexican」が、Bボーイバトルの定番。1978年にディスコ系ボンバーズがカヴァー…
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[2020.02]ダンスの時代 ダンサー矢部 良(マイコーりょう) 〜日本に初めてカポエイ…
文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI
マイケル・ジャクソンに夢中になったのが小学六年のとき。80年代に入りブレイクダンスに衝撃を受けると、昨日まではふつうに歩いていた路上が舞台になった。以降ストリートダンスの求道者は、やがてカポエイラの洗礼を受け単身ブラジルへと渡る。帰国後、日本…
[2020.02]ダンスの時代 〜世界に広がるダンスの新潮流〜
文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI
〝目に見える魂〟、それがダンスの正体である。魂を見るため、人間は思い思いのダンスをする。知らない者同士が互いに敬意を払い、肩を寄せ合い、知らず知らずダンスはそのように国境を越える。肌の色に違いはあれど、魂の色に違いはない。だから世界はダンス…
[2019.11]世界を舞台に活躍し始めた
コロンビア出身の音楽プロデューサー / DJ フリオ…
文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI
ライヴが終わり最寄駅に向かうすがら、東京スカイツリーをもういちど振り返り見上げると、たしかに〝黄、青、赤〟の特別ライティングとなっていた。この配色(国旗)の意味を理解できるひとは、コーヒーやチョコレートを嗜む時間をたいせつにしているにちがい…
文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI
小田急線の上りに揺られて取材場所まで向かう。とちゅう多摩川にかかった橋を通過しているとき、遠くまで見渡せる景色を見ながらTENDRE(テンダー)の〝SOFTLY〟(新曲)が耳元にふいと現れた。
空は明るいのに厚い雲が横たわっている。そんな空色を見てい…