世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.06]QUARTABÊ 巨匠たちの作品を遊び心満載に再解釈する
〈4年B組〉の生徒たち

[2019.06]QUARTABÊ 巨匠たちの作品を遊び心満載に再解釈する 〈4年B組〉の生徒たち

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 text by NANCI LISSA MIYAGASAKO  ブラジル新世代の音楽家のなかでもその音楽性が評価され注目される女流演奏家ジョアナ・ケイロス(本誌で連載掲載中)が所属することで知られ、その斬新さが目を引くインストゥルメンタル・グループ4人組、クアルタベー。デビュー時のアーティスト写真では、いたずらっぽい表情で、全身ペンキだらけ学生服姿の彼ら。コンセプトは、学校のクラス。作品ごとに一人の巨匠を課題に選び、その巨匠の作品を大胆に再解釈をす

[2018.02]風を奏でる音楽家のダイアリー #07 旅

[2018.02]風を奏でる音楽家のダイアリー #07 旅

文 ● ジョアナ・ケイロス  私はよく旅をする。常に動いているのが好きで、昔から知らない世界、音、人を知るのが好きだった。イチベレ・オルケストラ・ファミリアから抜けて旅ができるようになって、他州のミュージシャンたちと演奏する機会が増えて、いまでもそれが続いている。リオに住んでいるけど、ベロ・オリゾンチに通っていた時期が長くて、最近はサンパウロでよく演奏している。とても魅力的で刺激をくれる、親愛なる友人たちが多くいるアルゼンチンとウルグアイにも何度も行った。『Diários

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[2017.11]風を奏でる音楽家のダイアリー #05クアルタベー

[2017.11]風を奏でる音楽家のダイアリー #05クアルタベー

文 ● ジョアナ・ケイロス  クララ・クロコヂロ(クララ・クロコダイル)は消えちゃった。クララ・クロコヂロは逃げちゃった。当時そしてその後の時代も続けてブラジルを揺るがすサンパウロ前衛派の第一人者、そして天才アヒーゴ・バルナベーの80年代の象徴的な作品を演奏する新しいバンドに参加しないかと声をかけられた。〈Clara Cro-co-dilo〉。思いもしないでしょう、私は若き日におばあちゃんに連れられて、リオのブラジル銀行文化センター(以下、CCBB)で行われたアヒーゴの公演

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[2017.06]ブラジル音楽新世代を聴くDisc Guide サンパウロ編

[2017.06]ブラジル音楽新世代を聴くDisc Guide サンパウロ編

選・文●花田 勝暁(編集部)  サンパウロは、ブラジルのみならず、南米最大・南半球最大の巨大都市である。今回、サンパウロの若手の音楽家たちの近年の良作をリスト・アップしながら、改めて感じたのは、そのジャンルにおける多様さと、それぞれのジャンルにおける質の高さである。  日本で紹介されているサンパウロの若手の音楽家として、最初に思い浮かぶのは、毎年の日本公演を成功させているダニ・グルジェルを中心とした「ノヴォス・コンポジトーレス(新しい作曲家たち)」と言われる作曲家たちであ