世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2017.03]再生を繰り返すクレズマー・シーン
~フランク・ロンドンの来日に寄せて~

[2017.03]再生を繰り返すクレズマー・シーン ~フランク・ロンドンの来日に寄せて~

文●関口義人 text by YOSHITO SEKIGUCHI  現代クレズマーミュージックの牽引者、トランぺッター、バンドリーダー、作曲家であるフランク・ロンドンが5月に来日する。  ヘブライ語でクレ(kli =道具)ズメル(zemer=音楽を作る)に由来するクレズマーは16—18世紀以降、元来の「楽器」の意味合いから東欧ユダヤ人アシュケナージの音楽(家)たちを指すようになった。20世紀初頭には〝Freilech music〟(フレイレフ、東欧ユダヤの言語イディッシュ

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[2020.02]“20年代”はこの国の音楽に注目したい(後編)

[2020.02]“20年代”はこの国の音楽に注目したい(後編)

世界の音楽にアンテナを伸ばしている本誌の執筆陣に、“20年代”が始まるこれからの時代に注目したい国や地域を教えてもらいました。(執筆者名五十音順表示)

[2018.08]ムラット・アイデミールとクリストス・バルバス ~歴史を緩やかに変革する響き~

[2018.08]ムラット・アイデミールとクリストス・バルバス ~歴史を緩やかに変革する響き~

文●関口義人 text by YOSHITO SEKIGUCHI  2017年7月にトルコ、スーフィー音楽を携えて来日し、岐阜県郡上八幡音楽祭に登場したタンブーラ奏者、音楽学者でもあるムラット・アイデミールが若きネイ奏者クリストス・バルバスとともに再びやってきた。公演は東京、大阪で各1回のコンサートだけ、という小規模な内容ではあったが。  太陽と海の演出する映像美と解放感が想定される「地中海」だが、この地で育った者たちにとっての「地中海」は途方もない帝国の盛衰と、その背景

[2019.04]岡庭矢宵の“LADIRINTO” を巡る旅

[2019.04]岡庭矢宵の“LADIRINTO” を巡る旅

文●関口義人/写真●石橋 純 text by YOSHITO SEKIGUCHI / photos by JUN ISHIBASHI  セファルディ音楽の歌手としてイスラエル、日本で活動する岡庭矢宵。イスラエル政府奨学金を受け、バルイラン大学・ラディーノセンターに籍を置きつつ、イスラエル各地、国立劇場でのフェスティバル等で歌い、メディアにも取り上げられ、現在はヘブライ大学で音楽学を学び、自身の研究を演奏につなげる。その行程で辿り着いたプロジェクト、〝LADIRINTO〟。二