世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.01]GUINGA STORY ギンガ・ストーリー(後編)

[2019.01]GUINGA STORY ギンガ・ストーリー(後編)

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA 私は、自分の音楽世界を、ギンガの音楽世界と交換したかった。── パコ・デ・ルシア(音楽家)  ギンガは現代、最も重要かつ深く、独創的な作曲家です。彼の作品は、掘り下げれば掘り下げるほど、複雑で洗練された匠の技が明らかになります。彼の作品は、現代的な作曲を真剣に学ぶ人にとっては避けて通ることのできないものです。ギンガの音楽を聴くことは、単に聴くこと以上に、肉体的な経験です。ギンガの曲は音として届くと同時に、身体と

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[2019.01]2018年ブラジルディスク大賞 関係者投票(濱瀬元彦)

[2019.01]2018年ブラジルディスク大賞 関係者投票(濱瀬元彦)

●濱瀬元彦プロフィール●ジャズ・ベーシスト / 「濱瀬元彦E.L.F.Ensemble+菊地成孔」で音楽の新しい形を追求している。著作も多く、近著は『チャーリー・ パーカーの技法 インプロヴィゼーションの構造分析』(岩波書店)

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[2019.01]2018年ブラジルディスク大賞 一般投票結果

[2019.01]2018年ブラジルディスク大賞 一般投票結果

  本誌とJ−WAVEの長寿番組「サウージ!サウダージ・・」が共同主催、23回目を迎えたブラジル音楽の年間アルバム・ベスト10「2018年ブラジル・ディスク大賞」。一般投票(総数3,165票)、関係者投票のベスト10が決定しました。

[2019.01]【連載 TÚ SOLO TÚ #225】レゲトンというリズムが核となり、多彩なつながりを見せた
2018年のラテン音楽シーン

[2019.01]【連載 TÚ SOLO TÚ #225】レゲトンというリズムが核となり、多彩なつながりを見せた 2018年のラテン音楽シーン

文●岡本郁生  2017年はルイス・フォンシとダディ・ヤンキーの特大ヒット「デスパシート」に明け暮れたが、18年はなんといっても、カミラ・カベジョとともに明けたといえる。  1997年ハバナ生まれで6歳のとき家族とともにマイアミに亡命。テレビのオーディション番組から誕生した5人組ガール・グループ、フィフス・ハーモニーのメンバーとして13年にデビューしたカベジョ。2枚のアルバムを発表して脱退すると17年、ソロとしてまずは映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のサント

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[2019.01]島々百景 #35 日本・本州奈良

[2019.01]島々百景 #35 日本・本州奈良

文と写真:宮沢和史  2016年の頭に行なったソロコンサートツアーをもって、歌手活動を休止 した。いや、プロとしての 年間の活動に終止符を打った。 長いこと煩っていた持病の悪化で、身も心もネガティブな流れに飲まれてしまっていて立て直せずにいたし、四半世紀の累積疲労が体脂肪のようにこびりつき、こんがらがっていくつもの解けぬこぶができてしまった人間関係が窮屈になってもいた。目に見えない透明な蜘蛛の巣にはまってしまったような感覚だった。 誰かに追い込まれたわけではない。自ら選ん

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[2019.01]ブラジルフィールドワーク #08 
ファヴェーラ・シャクリーニャ リオデジャネイロ
バドミントンで未来を拓く

[2019.01]ブラジルフィールドワーク #08 ファヴェーラ・シャクリーニャ リオデジャネイロ バドミントンで未来を拓く

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  リオデジャネイロ市の中心部から西へ車で1時間。タンキ地区の小高い丘にあるファヴェーラ・シャクリーニャ。ここではバドミントンという、ブラジルではほとんど知られていないスポーツを「武器」に子どもたちの未来を切り開く活動が行われている。  8月にブラジルへ渡航する直前に、たまたま点けたテレビのニュース番組で、活動を紹介する10分ほどのルポを見た。ファヴェーラの子どもたちを対象にしたバドミント

[2019.01]【連載】タンゴのうた 詩から見るタンゴの世界 第12回 古きトルトーニ Viejo Tortoni

[2019.01]【連載】タンゴのうた 詩から見るタンゴの世界 第12回 古きトルトーニ Viejo Tortoni

文●西村秀人 text by HIDETO NISHIMURA タンゴの歌詞に出てくる地名や場所はほとんどの場合実在のものが多い。  しかしその多くは失われた後、追憶の中で語られることがほとんど。        このタンゴは数少ない、発表当時も今も現存するカフェへのオマージュだ。  この曲の作詞者はエクトル・ネグロ。一般のタンゴ・ファンにはあまりなじみ深い名前ではないかもしれないが、その作品は本国で高く評価されている。1934年ブエノスアイレス生まれで、子供の頃からムルガ

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[2019.01]風を奏でる音楽家のダイアリー #17 インストゥルメンタル音楽の魅力

[2019.01]風を奏でる音楽家のダイアリー #17 インストゥルメンタル音楽の魅力

文●ジョアナ・ケイロス   12月の半ばにさしかかったいま、この文章を書いているところ。次号はもう年が明けてしまうから、みなさん、よき2019年をおむかえください! ブラジルの状況はとても複雑です。でも頑張って耐えています。芸術活動はより活発に、そして若い世代の才能ある人たちがどんどんと加わることでより一層その確固とした強さが増していると感じます。このわずかな灯火を絶やすことなく、世代から世代へとその豊かを伝えていく音楽の力は、すごいです。

[2019.01]ドラマチック・タンゴ
民音タンゴ・シリーズ50回記念
栄光の歴史に捧げる壮大なタンゴ・ステージに
登場する豪華な4組のダンサー

[2019.01]ドラマチック・タンゴ 民音タンゴ・シリーズ50回記念 栄光の歴史に捧げる壮大なタンゴ・ステージに 登場する豪華な4組のダンサー

文●本田健治 text by KENJI HONDA  今年のコロールタンゴと小松亮太のコンサートに昨年の世界チャンピオン、アゴスティーナが日本にやってきて凄い勢いで話してきた。 「来年の民音タンゴで来るダンサーたち、凄いねぇ。どれもが私が尊敬する憧れのカップルばかり。もう凄い話題になっているよ」。  確かに凄いメンバーばかりでの来日になった。何より産休と育休でこの3年ばかりは代役を立ててのステージだった、ガスパルの相棒であるカルラがいよいよ戻ってくる。今年に懸ける彼

[2019.01]パンチョ・アマート キューバの国宝的トレス奏者、待望の再来日!

[2019.01]パンチョ・アマート キューバの国宝的トレス奏者、待望の再来日!

文●太田亜紀 text by AKI OTA  今年は日本とキューバ外交関係樹立90周年、キューバ解放60周年という日本とキューバにとって意義深い年。そんな年にふさわしいビッグ・アーティストが久々に来日する。パンチョ・アマートは現在、キューバ国内外の批評家に現代最高のトレス奏者と評される。その功績が評価されキューバ政府から2010年キューバ音楽大賞が贈られた。キューバ音楽の歴史、伝統のリズムやトローバ、クラシックギターやピアノのモントゥーノまで徹底的に研究。現在はキューバ発