マガジンのカバー画像

世界の音楽情報誌「ラティーナ」

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これか… もっと読む
このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てア… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

#大城志津子

【琉球音楽周遊 ~沖縄本島の島うた②~ 】 近代沖縄民謡を築いた女たち|宮沢和史

文●宮沢和史 *以下敬称略  前回紹介した “マルフクレコード” 創始者普久原朝喜の息子さんであり、ご自身も沖縄を代表する作曲家・演奏家・プロデューサーである普久原恒勇氏の事務所でお話をさせていただいた時の氏の言葉が大変印象的だった。「歌う上で、島言葉の豊かな発音が時代とともに簡略化されていく流れは止められない。しかし、沖縄らしい “発声の仕方” は若い人にも守っていってもらいたい」というものだ。  例えば同じ「い」でも発音の仕方は幾通りかある。しかし、現代では「い」は「

スキ
20

[2018.09]石川陽子 三味の喜び

文●松村 洋 text by HIROSHI MATSUMURA  石川陽子にとって、沖縄民謡界の重鎮・大城志津子(1947年、石垣市生まれ)は至高の師である。大城先生のレパートリーを歌った彼女の初アルバム『三味の喜び』からは、師に寄せる全幅の信頼と深い敬意、そして大城志津子をもっと多くの人に知ってほしいという強い思いが伝わってくる。  大阪で生まれ、沖縄で育った石川陽子は、小学4年生から再び大阪で暮らすようになり、祖母が経営する沖縄料理店で民謡に親しんだ。高校生になると