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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#宇戸裕紀

[2022.01]Best Albums 2021 ④

2021年ベストアルバムを選んでいただきました! (カタカナ表記のものは国内盤として発売されています) ●宇戸裕紀白状しますと、年間50日間信州の山に籠っておりましたので新譜はほとんど聴いておりません。ですが聴く枚数が少なければ少ないほど、耳を傾けるべき1枚とじっくり対峙し、楽しむこともできるのです。まるで山の頂という何もない場所でゆっくりと淹れた珈琲を呑む時の様ですね。さて2022年ウルグアイではMusicasión 4 1/2(クアトロ・イ・メディオ)リリースから50年

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[2021.01]Best Albums 2020 ❶

●圷 滋夫

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[2020.12]宇戸裕紀【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

選・文●宇戸裕紀  遠くにある異国のあり方を深く知るためには多くの手段がある。ニュース、外国語会話学校、旅行、留学、料理、音楽、文学、映画…どれもがその国の側面を映し出しているが一つだけでは不充分だ。そのいくつかをバランスよく摂取することでお互いが補完しあって、生き生きとした経験として身体に染み渡っていく。私がスペイン語を学び始めたひとつのきっかけがスペイン・ラテンアメリカの文学を直接原語で触れることができるからだったが、その魅力に改めて気がつくのは住んでみて文学で読んだよ

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[2020.08]歌に宿る 映像的ポエジー フアナ・ サリエス【無料公開記事】

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[2020.08]若手オルケスタの台頭にみるタンゴの復興

文:西村秀人(PaPiTa MuSiCa)&清川宏樹&宇戸裕紀  ここ15年ほどタンゴの若手ミュージシャンを中心としたオルケスタ編成の楽団(ここでは6人編成以上とする)の活動が目立っている。(以下本稿でオルケスタ・ティピカをO.T.と省略する)  それ以前、仕事場の制約などによる経済的な理由から大編成の維持は公共機関のバックアップによるものや、タンゲリーア出演のために限られていた。しかしここ15年ほどでオルケスタの数は増加、その中心は20~40代の若手演奏家である。全体を

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[2018.02]ルイス・アルベルト・スピネッタ─音楽と詩

文●ニカンデル・ミッコネン 監修●宇戸裕紀  自らを形容することを凡庸といって避けたが、ルイス・アルベルト・スピネッタは「詩的(ポエティック)なミュージシャン」としてアルゼンチンロックに詩の力を注入し、独自の世界を築いた。2012年に62歳の若さで亡くなりながらもその詩と音楽から影響を受けていないアルゼンチンのアーティストはいないといっても過言ではない。日本ではメロディーや音楽の独創性が注目されているが、スピネッタに言わせれば、音楽と詩は陰と陽のように補完し、お互いに欠か

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[2019.06]メキシコ出身のスター・シンガーソングライターに 日本メディア初インタビューJulieta Venegas

文●宇戸裕紀 text by HIRONORI UTO, Photo by Ivonne Venegas  メキシコで知らない人はいないシンガーソングライター、フリエタ・ベネガス。メキシコ人らしい天性の人懐こさに、大の読書家というアングロサクソン的な理知的な顔が入り混じる。現在ブエノスアイレス郊外の閑静な住宅街サンイシドロに住んでいるということもあり、割と小さなライヴハウスや書店で目にすることも多くなった。チャーリー・ガルシアから影響を受け、グスタボ・サンタオラージャをプ

[2019.06]現代フォルクローレ界最高峰の女性歌手リリアナ・エレーロ最新作 『Canción Sobre Canción』はフィト・パエスの音楽への愛の結晶

文●宇戸裕紀 text by HIRONORI UTO  フィト・パエス ── チャーリー・ガルシア、ルイス・アルベルト・スピネッタ、グスタボ・セラティらと肩を並べるアルゼンチンロック史における最重要人物。その盟友でアルゼンチンフォルクローレ界の重鎮リリアナ・エレーロによる新作はなんとフィト・パエス集。2年のプロセスを経て得られた深い解釈を元に紐解いていった大作には、全てのアルゼンチン人のフィト・パエスの音楽に対する愛が代弁されている。 ▼ ── 間違いなくフィト

[2019.04]平成のワールドミュージック ④平成16年〜平成20年

●平成16年(2004年) ◆中華圏全体に愛されるジェイ・チョウの最高傑作『ジェイ・チョウ/七里香』  平成を代表する中華圏のアーティストとして多くの人がジェイ・チョウを挙げるだろう。それほど圧倒的な力を持つ存在。例えば、彼の曲が学校の教科書に載っているとか、中国で30社以上のCMに出ているとか、中国中央電視台の大晦日特番で彼が出た瞬間視聴率が95.6%だった……など枚挙に暇がない。映画の世界でも俳優・監督などで大活躍。が、なんといってもジェイの成功は音楽に始まる。  2

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[2019.09]マリアーノ・フェラーリ サポートはクリバスの面々。 クリバスの寡黙なベーシストが放つ知的な「歌」のアルバム。

文●宇戸裕紀 text by HIRONORI UTO photo by Florencia Alonso  饒舌なメンバーが多いクリバスの中でひたすら寡黙ながらその言葉の一つ一つに知性を感じさせるマリアーノ・フェラーリ。クリバスのベーシストとして知られるその彼がリーダー作を発表し、その腕の片鱗を確かに見せてくれた。 ▲ ── クリバスのベーシストとして知られているので、サウンドの方向性に驚かれる方も多いと思います。作曲の際どういったものに配慮しましたか。 マリアー

[2020.03]カロリーナ・ペレリッティ インタビュー

文と写真:宇戸裕紀 Text & Photo by Hironori Uto  その栗色の瞳を直視すると吸い込まれそうになる。タダモノではない。ルイス・アルベルト・スピネッタの最後のパートナーとしてアルゼンチンでは知られるフォルクローレ歌手カロリーナ・ペレリッティ。モデル・女優として活躍した後、幼い頃から秘めていた音楽への愛が表出し、フォルクローレに携わるようになったどちらかといえば遅咲きの歌手。昨年日本で長年フォルクローレを紹介してきているコスキン・エン・ハポン(福島県川

[2020.02]レダ・トーレス インタビュー 『11人のピアニストによる カルロス・ガルシア集』 貴重な音源を譜面・音源化

文●宇戸裕紀 text by HIRONORI UTO  20世紀初頭からロベルト・フィルポの楽団に在籍して20世紀後半まで長きに渡って活躍し、晩年には映画『カフェ・デ・ロス・マエストロス』で印象的な姿を残したピアニストといえばカルロス・ガルシア。彼の編曲が譜面に起こされ、さらにディエゴ・スキッシやエルナン・ポセッティ、日本からは大長志野という現代タンゴ界の旗手たち11人のタンゴピアニストと1人のバイオリン奏者(ラミーロ・ガジョ)が録音に参加した貴重な音源が完成した。ピアニ

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[2020.01]2019年ベストアルバム(編集部 宇戸裕紀)

●編集部 宇戸裕紀 プロフィール●ラティーナ社員。スペイン語圏担当。口下手なのにたまに逐次通訳もやります。

[2019.07]Paula y Los Pájaros バンドとしてのパワフルなサウンドを獲得した 『Lo invisible(目に見えざるもの)』

文●宇戸裕紀 text by HIRONORI UTO  2015年リリースのファーストアルバムでじわりと日本のアルゼンチン音楽ファンの心を掴んだマリア・パウラ・トーレ率いる「「パウラ・イ・ロス・パハロス(パウラと小鳥たち)」。2017年には自費で来日し、コトリンゴとレコーディング、2018年にはアルゼンチンを訪れたコトリンゴと共演を果たすなどその並外れた行動力で一躍日本の「コトリ関係者」にその名を知らしめた。ソフトなタッチでリズミカルなファーストから一転、パワフルでより完