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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これか… もっと読む
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#ラティーナ2018年5月号

[2018.05]島々百景 #27 沖永良部島(鹿児島県)

文と写真:宮沢和史  沖縄というところほどイベントやお祭りが多い地域を他に知らない。そもそも、他と比べ、古くからの年中行事が現在でも守られていて、それに則って一年が進行していく──。というのがまずベーシックにある。その上に様々な地域の祭りや商業関連のイベント、同窓会や模合(沖縄の頼母子講)、そして数々の音楽イベントが毎週末、島のあちこちで同時進行で行われている。沖縄の音楽というと、民謡、ロック、というイメージを持つ人が多いかもしれないが、実は演歌も盛ん。宮沢が思うに、美空ひ

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[2018.05]シルビア・ペレス・クルス カタルーニャの至宝 来日直前インタビュー

— カタルーニャの現在 —  スペイン継承戦争でカタルーニャがスペイン軍の手に落ちたのは1714年のこと。以来300年間、カタルーニャ人はスペインと一線を画しながら、独自の文化・言語を守り続けてきました。独立問題で政治面ばかりのニュースが注目を浴びていますが、カタルーニャにはどのような音楽があるのでしょうか。シルビア・ペレス・クルスの初来日に合わせて、知られざるカタルーニャの現在に迫ってみました。 文●石郷岡 学 texto por MANABU ISHIGOOKA カ

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[2018.05]カタルーニャの現在 ROBA ESTESA

メールインタビュー●坂本 悠 texto por YU SAKAMOTO ── 幼少期の音楽環境について教えて下さい。 ロバ・エステザ メンバー全員が様々な音楽を聴いて育ちました。クラシック音楽(音楽学校で出会ったメンバーもいる)、ジャズやカタルーニャの伝統音楽など。それぞれが異なったバックグランドを持っているからこそ、それがロバエステザに反映されていると思います。伝統音楽を出発点としていますが、そこにラテンのリズムをミックスさせたり、ロック色が強い作品もあれば、ポッ

[2018.05]カタルーニャの現在 JOANA DE DIEGO

メールインタビュー●坂本 悠 texto por YU SAKAMOTO ── 幼少期の音楽環境について教えて下さい。 ジョアナ・デ・ディエゴ 私の母はエルバ・ピコというアルゼンチン出身のタンゴの歌手で、ピアニストのカルロス・ガルシアやエクトル・スタンポーニの楽団にゲストとして招待され歌ったり、アティリオ・スタンポーニ楽団とのワールドツアーでブラジルに行ったりした経験もあるそうです。よって、私は音楽に囲まれたとても豊かな幼少期を過ごしました。母の影響でタンゴ、アルゼン

[2018.05]特集:中南米を旅する 直観を研ぎ澄ます旅 YOSHITAKE EXPE

YOSHITAKE EXPE(ヨシタケエクスペ)未来派ギタリスト 南米ツアーでは個性的な音楽性がモノ・フォンタナ、フラノフ兄弟、マルコス・スザーノ達に絶賛された。www.nuexpe.com  中南米の音楽はとても魅力的だ。とりわけブラジル音楽とアルゼンチン音楽は僕にとって底の無い玉手箱のように、様々な次元で感動体験を湧き起こしてくれる。西洋のインテリジェンスで構築的な和声や旋律、アフリカの肉体的で躍動感あるリズム/グルーヴ、そして日本的とも思える先住民族が培ってきた精神性

[2018.05]特集:中南米を旅する 打楽器の街 (佐藤仙人文弘)

佐藤仙人文弘SATO SENNIN FUMIHIRO音大を辞め、中南米とヨーロッパを音楽修行の為回る。スペインにてDGカホン社長の目に止まりエンドースプロとしての活動をスタートする。現在LA SEÑAS代表として国内外で活動している。http://lasenas.com  初めてアルゼンチンに訪れたのは2013年7月。街には常にどこかからデモやサッカーの応援、ボイコットなどで太鼓の音が聞こえてくる。その音で私の心は踊り始めた。早速街に繰り出しジャムセッションをやっているお店

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[2018.05]トローバ国際音楽祭とキューバ旅 マコト(ドス・ソネス・デ・コラソネス) MAKOTO (Dos Sones Des Corazones)

マコト(ドス・ソネス・デ・コラソネス) MAKOTO (Dos Sones Des Corazones) ラテンボーカルキューバ音楽ソンやトローバを歌うスペイン語ボーカル。18年間計22回キューバの国際音楽祭へ招聘参加。https://chekere.exblog.jp  この3月にキューバのサンティアゴ・デ・クーバ市で行われたトローバ国際音楽祭に参加してきた。2001年に呼んで頂いて18年目になる。  日本からキューバへ旅するにはいくつかルートがあって、僕はここ数年カナ

[2018.05]コンゴ出身ベルギー在住ラッパー、バロジ -アフロポップの最注目アーティストが来日-

文と写真●石田昌隆 text by MASATAKA ISHIDA  バロジが、新作『137・アヴニュ・カニャマ』をひっさげて初来日公演を行なった。  3月22日、代官山、晴れたら空に豆まいて。3月24日、アンスティチュ・フランセ。ベテラン・ギタリスト、ディジー・マンジェク(Dizzy Mandjeku)も来日した。  バロジのパフォーマンスは最高にカッコ良かったし、ディジー・マンジェクはT・ボーン・ウォーカーみたいにギターを頭の後ろで抱えてルンバ・コンゴレース風味満

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[2018.05]特集:中南米を旅する ペルー アンデスへの旅(笹久保 伸)

笹久保 伸 SHIN SASAKUBOギタリスト近年はアイデンティティに対峙するアート活動を展開している。http://shin-sasakubo.com 「旅」と言っても人それぞれの旅がある。自分はお世辞にも「旅が好き!」と言えないくらい旅が苦手なのだが、音楽家の場合行かないといけない理由が出てくる。留学、演奏活動、それには「旅」がともなう。

[2018.05]特集:中南米を旅する 気取らない国 ウルグアイへの旅 (ヤヒロ トモヒロ)

ヤヒロ トモヒロ TOMOHIRO YAHIROパーカッショニスト毎年、南米出身の音楽家を日本に招き、自らの音楽の探求と南米の音楽を日本に紹介し続けている。www.tomohiro-yahiro.com 

[2018.05]特集:中南米を旅する 徒然南米行脚の思い出 小松亮太

 ブエノスアイレスへの豊富な留学経験をもつ若いバンドネオン奏者が、「日本人と韓国人と中国人は同じ言語を話しているのだと思っていた」と現地の友人に打ち明けられて驚いたと言っていた。まああれだけ多くの国々のすべてでスペイン語が通じてしまう環境下(ブラジルでもスペイン語はほとんど通じる)にいる人には、東洋のたった3ヶ国の人たちが拙い英語でコミュニケーションをとっていることは確かに想像し難いのだろうが、西村秀人さんによると、そもそも彼らは近隣諸国に対してさえ明るくはないらしい。大半の

[2018.05]特集:中南米を旅する 私の内側にあった小さな音楽が 爆発した日(五十嵐あさか)

五十嵐あさかASAKA IGARASHIチェロ奏者/作編曲家チェロ無伴奏の自作曲ライヴを定期的に開催asakaigarashi.com 『エクアドル?』ガサゴソ地図を広げ、赤道直下の国だと知った。  音大を卒業した翌年、弦楽器奏者6人で「日本とエクアドルの演奏家による合同演奏会」に出演するため初めてエクアドルを訪れた。既に現地で活動し、現在エクアドル在住の音楽家、前田整氏による企画だった。

[2018.05]特集:中南米を旅する -音楽家たちが見た中南米の景色- 南米で夢をみる(宮沢和史)

文と写真●宮沢和史 texto e fotos por KAZUFUMI MIYAZAWA プロフィール 1966年山梨県甲府市生まれ。THE BOOMのボーカリストとして1989年にデビュー。これまでにTHE BOOMとしてアルバムを14枚、ソロでは4枚、GANGA ZUMBAとしては2枚リリースしている。作家としても、喜納昌吉、矢野顕子、夏川りみ、MISIA、中島美嘉、岡田准一(V6)、島袋寛子、平原綾香、Kinki Kidsなど、多くのミュージシャンに楽曲を提供。代

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[2018.05]特集:中南米を旅する (TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA×中南米)

インタビュー●中原 仁 texto por JIN NAKAHARA  89年にレコード・デビューした東京スカパラダイスオーケストラは、90年代初頭からヨーロッパ・ツアーを行ない、今世紀には北米やアジアに、10年代には中南米への進出も果たした。日本の中で最も海外での実績と評価が高いバンドのひとつであり、近年は中南米諸国の音楽家とのコラボレーションにも積極的だ。9人のバンドを代表して、GAMO (テナーサックス)と茂木欣一(ドラムス)に、近年の中南米との関わりについて話を聞