世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.08]ムラット・アイデミールとクリストス・バルバス ~歴史を緩やかに変革する響き~

[2018.08]ムラット・アイデミールとクリストス・バルバス ~歴史を緩やかに変革する響き~

文●関口義人 text by YOSHITO SEKIGUCHI  2017年7月にトルコ、スーフィー音楽を携えて来日し、岐阜県郡上八幡音楽祭に登場したタンブーラ奏者、音楽学者でもあるムラット・アイデミールが若きネイ奏者クリストス・バルバスとともに再びやってきた。公演は東京、大阪で各1回のコンサートだけ、という小規模な内容ではあったが。  太陽と海の演出する映像美と解放感が想定される「地中海」だが、この地で育った者たちにとっての「地中海」は途方もない帝国の盛衰と、その背景