文●山本幸洋 text by TAKAHIRO YAMAMOTO 90年代半ば、ラテン・ジャズという音楽がようやく認知されてきたころ、出自の違う二人の若手ミュージシャンの動向が気になっていた。私と同世代のそのひとりはエディ・パルミエリの初来日に帯同したプエルトリコのサックス奏者ダビド・サンチェス。もう…