マガジンのカバー画像

世界の音楽情報誌「ラティーナ」

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために、これか… もっと読む
このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てア… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

#特集人生と音楽

[2018.11]特集 人生と音楽 〜挫折〜 宮沢和史

宮沢和史(音楽家)●THE BOOM解散後、充電期間を経て、2017年から歌手活動を少しずつ再開、本年11月末から来年初旬にかけて全国ツアー「時を泳げ魚の如く」を行う。沖縄芸術大学で非常勤講師も務める。 挫折…… 人はこの言葉を回避するために幼い頃から学び、知恵と力をつけてきたはずなのに早かれ遅かれ、いずれ、この二文字にぶち当たる。大きさは人それぞれ……。自分が「届かなかった……。足りなかった……。」と敗北を認めればそれが挫折だ。頑として敗北を認めないという手もある。しかし

スキ
15

[2018.11]特集 人生と音楽 〜学び〜 濱瀬元彦

濱瀬元彦●(ジャズ・ベーシスト)「濱瀬元彦E.L.F.Ensemble+菊地成孔」で音楽の新しい形を追求している。著作も多く、近著は『チャーリー・ パーカーの技法 インプロヴィゼーションの構造分析』(岩波書店)

スキ
1

[2018.11]特集 人生と音楽 〜希望〜中島ノブユキ

中島ノブユキ●NHK大河ドラマ『八重の桜』、映画『人間失格』『悼む人』の音楽を担当。畠山美由紀、菊地成孔らの諸作品に参加。またCM音楽等を手がける。ソロアルバム『エテパルマ』『メランコリア』『散りゆく花』等発表。近年はジェーン・バーキン ワールドツアーに音楽監督として参加し、全ての編曲を担当したジェーン最新アルバム『シンフォニック・バーキン&ゲンズブール』が2017年世界発売された。「ピアフ・シンフォニック」のニースオペラ座における世界初演が2019年6月に予定されている。2

[2018.11]特集 人生と音楽 〜食〜 船津亮平

船津亮平●WEB編集者。エスコーラ・ヂ・サンバ「ウニドス・ド・ヴィラドウロ」の打楽器隊の一員としてジョアン・カエターノ劇場出演経験やグルーポ・エスペシアル優勝経験がある。  音楽誌編集者⇨食メディアのウェブ編集者という経歴に編集部が忖度してくれたのか、ストレート過ぎるお題にいいじゃないか…と思いつつ、食と音楽に辛うじて関わる極めて個人的な記述をすることを許されたい。各AIアシスタントが朝食のBGMを各家庭で最適化している近未来が始まっているとしても、70億人×1日3食として

[2018.11]特集 人生と音楽 〜出会いと別れ〜 今福龍太

今福龍太●文化人類学者、批評家。東京外国語大学大学院教授。巡礼型の野外学舎「奄美自由大学」主宰。著書に『クレオール主義』『ミニマ・グラシア』『群島 - 世界論』『レヴィ=ストロース 夜と音楽』『薄墨色の文法』『書物変身譚』『わたしたちは難破者である』『ハーフ・ブリード』『ブラジル映画史講義』など。  短い旅にも出会いと別れがある。  フォルモーザ!むかしのポルトガル人航海者たちがこう呼んだ「麗しき島(イーリャ・フォルモーザ)」台湾。古い鹿港(ルーガン)の港町での数日間の滞

[2018.11]特集 人生と音楽 〜恋愛と失恋〜 林 伸次

林 伸次●1969年徳島県生まれ。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年にbar bossaをオープンする。2001年、ネット上でBOSSA RECORDをオープン。選曲CD、CDライナー執筆多数。『カフェ&レストラン』、『cakes』で連載中。著書に『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか』『バーのマスターは、「おかわり」をすすめない』、『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』、『ワイングラスの向こう側』、『恋はいつもなにげなく始まっ

[2018.11]特集 人生と音楽 〜晴〜 中原 仁

中原 仁(音楽・放送プロデューサー、選曲家 )●J-WAVE「サウージ!サウダージ...」など番組制作と選曲。85 年から約50 回ブラジルに通い現地録音のCD制作(約15 枚)にも従事。制作に関わったアルバムはブラジル音楽、ジャズ、J-POPまで50枚超、選曲したコンピCD は60枚超。「21世紀ブラジル音楽ガイド」(ele-king books)を監修。  今から43年前、レコード店の輸入盤売場でアルバイトしていた75年のある日、ジャズ~フュージョンのサックス奏者、ウェ

[2018.11]特集 人生と音楽 〜青春〜 渡辺 亨

渡辺 亨●音楽評論家 著書に『音楽の架け橋』『プリファブ・スプラウトの音楽』。NHN- FM『世界の快適音楽セレクション』の選曲担当、出演。  振り返るたびに胸が疼く人生の季節。それが、青春だと思う。  ただし、「人生と音楽」というテーマに沿って言うと、どんなジャンルの音楽においても、自分の青春とは直接結び付いていないのに、聴くたびに胸が疼く音楽がある。このアルバムに出会ったとき、僕はすでに20代の後半だったけれど、たとえ40代のときに初めて聴いたとしても、ここには「青春

[2018.11]特集 人生と音楽 〜夢〜 稲葉昌太

稲葉昌太(Inpartmaint Inc.)●設立20年を迎えた東京・渋谷のレコード会社、インパートメントでディレクター。ブラジルやアルゼンチンに始まり欧米まで、さまざまなアーティストの国内盤リリースや来日ツアーの企画を行い、bar buenos aires、Apres-midi RecordsなどのレーベルやQuiet Cornerシリーズのディレクターを務める。座右の銘は、カルロス・アギーレの言葉「音楽は人と人をつなげるもの」。  2017年秋に日本盤をリリースしたデン

[2018.11]特集 人生と音楽 〜成長〜 本田健治

本田健治(株式会社ラティーナ代表)● 北海道生まれ。フィリップス・レコードに1期生として入社。ラテン音楽部門のディレクターを務める。3年間勤務した後に退社し、スペイン旅行へ。旅行中、中南米音楽の中西義郎社長(当時)から入社を打診する電話があり、帰国し中南米音楽へ入社。数多くの公演事業を手がける。売れ行き不調の「中南米音楽」を「ラティーナ」と改名し、後に「株式会社ラティーナ」として出発した。  仕事柄、自分の好きな音楽という個人的な事柄を人前に晒すことは余りしない。しかし、自

スキ
1

[2018.11]特集 人生と音楽 〜逃避〜 花田勝暁

花田勝暁(月刊ラティーナ編集長)●1982年、青森県五所川原市出身。大学時代にブラジル音楽への興味からブラジルへ留学。大学卒業後ラティーナで働きはじめる。一度、大学院進学のため退社し、2014年夏にラティーナへ出戻り。  思春期の頃、ぼくはこの世から逃げ出したいと、いつも本気で思っている少年だった。中学校一年生の時に「人間・失格」の読書感想文が市の文集で入選したことがある。当時、心に決めたのは、15歳の頃の自分を裏切らないような進路選択をする、ということだった。「音楽が好き

[2018.11]特集 人生と音楽 〜孤独〜 松山晋也

松山晋也(音楽評論家)● 著書に『ピエール・バルーとサラヴァの時代』(青土社)、『めかくしプレイ』(ミュージック・マガジン)など。  なぜ「孤独」というテーマを編集部が私にふってきたのかその意図はわからない…… けど実際私は一人でいることが大好きだ。昔も今も。一人でレコードを聴き一人で本を読み一人で映画やコンサートやカラオケを楽しみ一人で散歩し一人で眠る。18才で実家を出た時から40年以上ずっと、ほぼそういう暮らしを続けてきた。20年前に結婚して4人家族(子供2人)の現在も

[2018.11]特集 人生と音楽 〜静寂〜 成田佳洋

成田佳洋●レーベルNRT主宰、ザ・ピアノエラ共同主催/プロデューサー。JFAサッカー4級審判員。  海の近くに移住して20年近くが経つ。当初はしじゅう聞こえてくる波の音が気になりなかなか眠りにつけず、津波に襲われる夢をよく見たものだ。けれど、半年後にはその音はほとんど聞こえなくなっていた。音はもちろんそこで鳴ってはいるのだが、意識にあがってこなくなったのだ。それはきっと慣れによるもので、実家の匂いみたいなものかもしれない。けれど時折ふと耳に入ってくる日もあって――風かなにか

スキ
1

[2018.11]特集 人生と音楽 〜病気〜 石郷岡学

石郷岡学●Yama-bra会長。泌尿器科医。ブラジル音楽を中心に、多様なアーティストを山形に招聘しています。  この世に在る限り我々は、「病」から逃れることはできない。音楽が「病」という形で、身体に与え得る物理的な影響は、例えば爆音に過剰に暴露することによる感音性難聴であり、例えば楽器を身体的限界以上に奏でることによる、腱鞘炎などの炎症性疾患などである。これらはあくまで「音」として、あるいは「労作」として身体に影響を及ぼしたものに過ぎず、「音楽」としての影響とは言えない。音