[2020.02]【連載 TÚ SOLO TÚ #237】 トニー・スッカル
〜これからのサルサのあるべき姿〜
文●岡本郁生
昨年11月に発表された「第20回ラテン・グラミー」。エディ・パルミエリの渾身の1枚『ルス・マジョール』もノミネートされた〈最優秀サルサ・アルバム〉部門において、その栄誉に輝いたのは、トニー・スッカルの『マス・デ・ミ』であった。
トニー・スッカルといえば、2015年、マイケル・ジャクソンのヒット曲をサルサでカバーしたアルバム『ユニティ:ザ・ラテン・トリビュート・トゥ・マイケル・ジャクソン』で一躍大きな注目を集めることになった人。マイアミを拠点に活躍するプロ