世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.08]ブラジルの名曲30選

[2019.08]ブラジルの名曲30選

選・文●編集部 ブラジルのメディア/書籍の名曲選を参考にしながら、編集部で30曲選びました。 A Flor e o EspinhoNelson Cavaquinho, Guilherme de Brito e Alcides Caminha  邦題は「花と棘」。発表当時はまったく人々が見向きもしなかったサンバ曲が、8年後の1965年にエリゼッチ・カルドーゾが歌ったことで大ヒット。「道から君の笑顔を取り除えてくれ/苦痛とともに私が通るから」と死と人生の悲劇に対する絶え間な

[2019.08]あのTOM ZÉ が
日本にやってくる!?

[2019.08]あのTOM ZÉ が 日本にやってくる!?

文●國安真奈 text by MANA KUNIYASU  トロピカーリア(トロピカリズモ)を振り返る時、誰もが気づくのは、カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ガル・コスタ以外の「関係者」は、今なお日本ではあまり知られないままでいることだ。だが、そのあまり知られていない人たちのうちでも大物中の大物、トン・ゼーの来日がこのたび決定した。  あのトン・ゼーが。一報を聞いて、まず頭に浮かんだのは、何年か前にリオで観たステージだ。楽曲と風刺劇が一体になったような演出で、こと

[2019.08]歌の国 ブラジル

[2019.08]歌の国 ブラジル

文●中原 仁 プロフィール●音楽・放送プロデューサー、選曲家 / J-WAVE「サウージ!サウダージ」など番組制作。『21世紀ブラジル音楽ガイド』を監修。  1985年4月。初めてブラジルを訪れ、リオに到着した日の夜に行ったのが、イヴァン・リンスのコンサートだった。イヴァンの曲も歌も素晴らしかったが、それ以上に感動したのは、よく知られた曲が始まると、オーディエンスが一斉に大合唱を始めたこと。何度となく歌声の輪に包まれているうち、自然に涙がこぼれてきた。隣を見ると、日本から

[2019.08]アドリアーナ・カルカニョット 〜“海”をテーマにした3部作が完結

[2019.08]アドリアーナ・カルカニョット 〜“海”をテーマにした3部作が完結

文●ヂエゴ・ムニス text by DIEGO MUNIZ  オリジナル未発表作品をリリースしない期間を経て、8年ぶりにアドリアーナ・カルカニョットが戻ってきた。その間、ステージから遠ざかっていたわけではなく、『Olhos de Onda』(2011)や、ルピシニオ・ホドリゲス集を歌った『Loucura』(2015)などをリリースし、昨年はポルトガルで教鞭をとった一サイクルを終え、その成果物として計画された「A Mulher do Pau Brasil」ツアーも行った。そし

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[2019.08]MARISA MONTE〜日本のファンに向けたスペシャルなプロジェクトで
マリーザ・モンチが12年ぶりに来日

[2019.08]MARISA MONTE〜日本のファンに向けたスペシャルなプロジェクトで マリーザ・モンチが12年ぶりに来日

文●中原 仁 text by JIN NAKAHARA  89年にライヴ・アルバムでデビューし、今年で30周年を迎えたマリーザ・モンチ。本誌が96年から開催している「ブラジル・ディスク大賞」では、最多となる5回の1位を獲得 (うち2回はトリバリスタス名義)、日本でも長年にわたって不動の人気を維持している。  10月には、2007年以来12年ぶり通算3度目の来日。「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2019 」の最終日に出演する。今回はいろんな意味で特別な来日とな

[2019.08]トニーニョ・オルタ自身が語るトニーニョの名曲

[2019.08]トニーニョ・オルタ自身が語るトニーニョの名曲

Aquelas Coisas Todas Toninho Horta  ルイス・アルベルト・サルトリ監督の、歴史的な街に生きる人物を主人公としたドキュメンタリー『Dona Olímpia de Ouro Preto』のために書いた曲です。1970年にオウロ・プレットの坂道などにインスピレーションを得て、「Dona  Olímpia」「Serenade」 「Igreja do Pilar」「Aquelas Coisas Todas」の4曲書きました。このインストゥルメンタル曲

[2019.08]ミルトン・ナシメントが語る名曲

[2019.08]ミルトン・ナシメントが語る名曲

※ミルトン・ナシメントが2019年に行っている「クルビ・ダ・エスキーナ」ツアーで演奏している曲目の中から。 Casamiento de NegrosFolclore do Chile, Violeta Parra (adaptação)  偉大な音楽家ビオレタ・パラによって収集されたチリのフォルクローレです。最後の節の歌詞は、フォルクローレを演奏するグループのグルーポ・アグアの設立メンバーであるポロ・カブレラによるものです。単に記憶に残る曲であるだけでなく、ラテンアメリカ

[2019.08]11月待望の初来日!リオ発 話題のボーカル・ユニット、
オルヂナリウス

[2019.08]11月待望の初来日!リオ発 話題のボーカル・ユニット、 オルヂナリウス

文●MAKO  海と丘に囲まれた自然豊かな港町、リオデジャネイロ。街を歩けば、色鮮やかなストリートアートが目に飛び込み、賑やかな人々の温かい声が溢れる。雄大な自然と活気に満ちた街、リオデジャネイロで2008年に結成された男女6人組のコーラスグループ、オルヂナリウスは、2014年ブラジル全国ボーカルグループコンテストで優勝し、今までに、南米をはじめヨーロッパ(ドイツ、スイス、フランス)、アメリカツアーを経験してきた実力派ボーカルグループだ。  リーダーでありアレンジと音楽監

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[2019.08]ルシアナ・ソウザ インタビュー

[2019.08]ルシアナ・ソウザ インタビュー

文●TOYONO ●ルシアナ・ソウザの影響力  コンテンポラリージャズシーンのアイコニックな存在であるエスペランサ、グレッチェン・パーラト、ステイシー・ケントなど、ここ数年ブラジル音楽へ傾倒するブラジル国外の歌手の活躍が目覚ましい。かつてはエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、ディオンヌ・ワーウィックなど錚々たるスター達もブラジル音楽を採り上げているが、あくまでプロジェクトとしての捉え方であった。が、先にあげたアーティスト達は、ブラジルに何度も出向きギンガと共演を重ね

[2019.08]ヘナート・ブラス インタビュー 〜幸福というものを、私は歌を通じて探し続けています〜

[2019.08]ヘナート・ブラス インタビュー 〜幸福というものを、私は歌を通じて探し続けています〜

文●村上達郎  8月に日本でのソロコンサートを控えるヘナート・ブラスに、直々にインタビューをする機会を頂いた。彼は、飾らない自然な笑顔で、会った人を自然と朗らかな気持ちにさせるオーラを持った人だ。今回のインタビューでは、ヘナートの人間性に迫ったインタビューにしていきたいと思い質問を用意した。彼の最新作『canto guerreiro・levantados do chão(大地からわきあがる/戦士のうた)』には、ウィリー・ヲゥーパー氏による日本語解説、および詳しいバイオグラフ