世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.02]ダンスの時代 〜ストリートダンサーが愛した
ワールドビート〜

[2020.02]ダンスの時代 〜ストリートダンサーが愛した ワールドビート〜

選・文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI BABE RUTH『First Base』(Harvest) ■英ロックの変則的な伝統を巧みに踏襲したバンドの1974年ファースト。スパニッシュギター、ジェニー・ハーンの豪傑な歌に圧倒される「The Mexican」が、Bボーイバトルの定番。1978年にディスコ系ボンバーズがカヴァー。1984年、世界的にヒットしたジェリービーンの版はそのボンバーズからインスパイア。バンドは30余年ぶりに新作『Que Pas

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[2020.02]ダンスの時代 ダンサー矢部 良(マイコーりょう) 〜日本に初めてカポエイラを紹介した
ストリートダンサーのもうひとつの素顔〜

[2020.02]ダンスの時代 ダンサー矢部 良(マイコーりょう) 〜日本に初めてカポエイラを紹介した ストリートダンサーのもうひとつの素顔〜

文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI  マイケル・ジャクソンに夢中になったのが小学六年のとき。80年代に入りブレイクダンスに衝撃を受けると、昨日まではふつうに歩いていた路上が舞台になった。以降ストリートダンスの求道者は、やがてカポエイラの洗礼を受け単身ブラジルへと渡る。帰国後、日本初のカポエイラ団体を設立。いっぽうで、マイケル・ジャクソンのインパーソネーター〝マイコーりょう〟の仮面もかぶる。ふたつの人生を並走させてきた矢部良がここに、初めて半生を明か

[2020.02]ダンスの時代 〜世界に広がるダンスの新潮流〜

[2020.02]ダンスの時代 〜世界に広がるダンスの新潮流〜

文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI  〝目に見える魂〟、それがダンスの正体である。魂を見るため、人間は思い思いのダンスをする。知らない者同士が互いに敬意を払い、肩を寄せ合い、知らず知らずダンスはそのように国境を越える。肌の色に違いはあれど、魂の色に違いはない。だから世界はダンスにあふれ、互いに手と手を取り合えるのだろう。  一例として、近年ラテン圏でヒットした楽曲を俎上に載せてみる。 ロサリア「Malamente」 マウロ・カタリーニ「Eu

[2020.02]ダンスの時代 ボリウッドダンス、花盛り 〜日本で広がるボリウッドダンス〜

[2020.02]ダンスの時代 ボリウッドダンス、花盛り 〜日本で広がるボリウッドダンス〜

文●野火杏子 text by KYOKO NOBI  ボリウッドダンスとは、ボリウッド映画の中で踊られているダンスのこと。ボリウッド映画は、多言語国家インドの中の北インドで主に使われているヒンディー語の映画なので、ボリウッドダンスの歌詞もほぼヒンディー語である。  イギリスから映画の撮影技術が入って来た当初(1897)インドでは、記録映画を作成していたようだ。その中には伝統芸能の記録も含まれていたらしい。インドの伝統芸能というのが、歌舞伎のような、歌あり踊りありの長い芝居

[2020.02]ダンスの時代 キューバダンス─  伝統と本質 トレンドへのブレイクスルー  ─

[2020.02]ダンスの時代 キューバダンス─ 伝統と本質 トレンドへのブレイクスルー ─

文●ダーリンSAEKO   text by DARLING SAEKO(写真は全て、筆者が「NATUR ARTE × SOMOS MUCHO MAS HIPHOP PROJECT 」参加の際に撮影したもの)  キューバを代表するダンスと言えば、ダンソン、ソン、マンボ、チャチャチャ、モザンビーケ、ピローンなどのムシカポプラル(大衆音楽)と呼ばれる種類の音楽と共に発展したダンスとバイレ・フォルクロリコ(民族系ダンス)と呼ばれる(主にアフリカをルーツにもつ)サンテリア、アララ、パ

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