世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.11]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ④】アンガウル島から消えた…

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  本連載のキーワード「サウンドスケープ」は、カナダ人作曲家M.シェーファー(1933〜)による造語で、「音の風景」を意味します。「春はあけぼの…」で始まる清少納言の『枕草子』に、「秋は夕暮れ…日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず…

[2020.10]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ③】甘い誘惑、苦い過去 ―北…

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  トマト、ジャガイモ、トウガラシなど、私たちの生活にもなじみ深い農産物の多くが意外にも南米原産で、大航海時代以降世界中に広まったことが知られていますよね。サトウキビの世界生産量トップは、ブラジル。だからそれも南米原産だと思いきや、およそ8,000…

[2020.09]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ②】ヴァイオリン、教会の坊…

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  大航海時代、世界各地にカトリックを広めたのがイエズス会士でした。F.ザビエル (1506-1552)もその一人。この頃、宣教師たちはモノフォニー(単旋律)のグレゴリオ聖歌に加え、ポリフォニーのミサ曲等もうたっていました。複数のパートが同等に進行するポリ…

[2020.08]【太平洋諸島のグルーヴィーなサウンドスケープ①】アフリカから伝わったグ…

文●小西 潤子(沖縄県立芸術大学教授)  「ラティーナ」ファンの皆さん、はじめまして。これからしばらく太平洋諸島のちょっと素敵な音景観と文化について、共に味わっていきたいと思います。  太平洋諸島はリゾートやダイビング等で知られていても、その音楽や文化にあまり触れることはないかも…