世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.11]【「ラ米乱反射」電子版 第4回】バイデン次期米政権とラテンアメリカ

[2020.11]【「ラ米乱反射」電子版 第4回】バイデン次期米政権とラテンアメリカ

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  2020年11月3日実施の米大統領選挙は7日、ジョセフ(ジョー)・バイデン民主党候補の当選が事実上確定した。共和党の現職ドナルド・トランプ候補は再選を阻まれた。ラ米諸国は全体としてバイデン当選を歓迎している。  トランプのラ米への関心は薄かった。大統領として訪問したのは、ブエノスアイレスでのG20首脳会議時に亜国(アルゼンチン)を訪れただけだ。歴代米大統領のなかで米州首脳会議不参加を決め込んだのはトランプだけだ。  外交政策は、マイク・ポン

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[2019.11]世界を舞台に活躍し始めた
コロンビア出身の音楽プロデューサー / DJ フリオ・ビクトリア

[2019.11]世界を舞台に活躍し始めた コロンビア出身の音楽プロデューサー / DJ フリオ・ビクトリア

文●若杉 実 text by MINORU WAKASUGI  ライヴが終わり最寄駅に向かうすがら、東京スカイツリーをもういちど振り返り見上げると、たしかに〝黄、青、赤〟の特別ライティングとなっていた。この配色(国旗)の意味を理解できるひとは、コーヒーやチョコレートを嗜む時間をたいせつにしているにちがいない。  コロンビア共和国の独立200周年および日本との修好110周年を記念したイベントが、今夏スカイツリーにて開催された。観光、文化、食を体験できる特設ブースや伝統のカー

[2018.03]【連載 TÚ SOLO TÚ #215】ラテン系が席巻する洋楽マーケットの注目若手 Vol.2
Jバルビン マルマ

[2018.03]【連載 TÚ SOLO TÚ #215】ラテン系が席巻する洋楽マーケットの注目若手 Vol.2 Jバルビン マルマ

文●岡本郁生  先月に引き続き、現在ラテン音楽界で注目されている若手アーティストたちにスポットを当ててみたい。今回はコロンビア出身のふたり、Jバルビンとマルマである。  いや。日本での知名度はイマイチなれど、ふたりとも現地ではすでに大人気で、ぽっと出の新人ではない。ともにヒットを連発し、コンサートは大盛況。いまのラテン・シーンを代表するスーパー・スターというべき存在なのだ。  まずはJバルビンだが、1985年5月7日、コロンビアのメデジン生まれで、本名は、ホセ・アルバロ

[2017.03]【連載 ラ米乱反射 #131】ラ米最後の内戦終結を目指し本格交渉開始 キトでコロンビア政府とゲリラ「民族解放軍」

[2017.03]【連載 ラ米乱反射 #131】ラ米最後の内戦終結を目指し本格交渉開始 キトでコロンビア政府とゲリラ「民族解放軍」

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  コロンビア最後の内戦に終止符を打つ交渉が2017年2月7日、エクアドール(赤道国)の首都キト郊外で始まった。サントス・コロンビア政権とゲリラ組織「民族解放軍」(ELN)は「完全な和平」達成で合意している。最大のゲリラ組織「コロンビア革命軍」(FARC)は16年11月、政府と最終合意に達し、17年2月、要員6300人は国内26ヶ所の集結地に集合、社会復帰に備えて市民登録、医療保険制度加入などの手続き中で、これが済めば武装解除されることになる。

[2018.09]ラ・ハグア 新時代のラテン・サウンド!伝統楽器の宝庫・コロンビアより今秋、来日!

[2018.09]ラ・ハグア 新時代のラテン・サウンド!伝統楽器の宝庫・コロンビアより今秋、来日!

文●太田亜紀 text by AKI OTA  1日に14000人もの観客を集め、世界の音楽市場が注目するペトロニオ・アルバレス太平洋音楽祭で2015年に優勝を果たし、昨年はヨーロッパツアーも敢行し、今、最も勢いに乗っているバンド、ラ・ハグアがこの秋、日本に上陸する。制作に2年以上もの時間をかけたという渾身のファーストアルバム『コン・トダ・エル・アルマ』を引っ提げての初来日だ。コロンビア音楽といえば10年ほど前まではシャキーラとフアネス、カルロス・ビベスが海外での知名度を寡

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[2019.01]ラ・ハグア コロンビア音楽文化の底力を示した公演

[2019.01]ラ・ハグア コロンビア音楽文化の底力を示した公演

文●山口元一 text by GEN'ICHI YAMAGUCHI  コロンビア太平洋岸最大の音楽祭・ペトロニオ・アルバレス・フェスティバル、自由演奏部門2015年度チャンピオンという経歴を誇る楽団。日本公演のステージで紹介するための歌詞の翻訳を担当した縁で事前にオリジナル中心の音源はじっくり聞いたのだが、どうもピンとくるものがない。音楽に関しては印象の薄いポパヤン出身ということもあって、どんなものだろうね、と半信半疑でステージを観たのだが、予想を完全に裏切る素晴らしさだっ