世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.04]加藤登紀子 ビルボードライブ横浜ライブレポート

文●東 千都(ラティーナ編集部)  写真提供●(株)トキコプランニング  3/30(火)ビルボードライブ横浜で加藤登紀子のライブが開催された。  黒い衣装で統一したサポートメンバーに続き、大きな拍手に迎えられ加藤登紀子もステージに登場。メンバーと同じく黒で、赤の模様が入ったドレス、ステ…

[2021.04]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑨】ベトナム戦下のサイゴンから届いた歌 ─ 作曲家、…

文●加藤登紀子 本エントリーは、4/13(火)までは無料でお読みいただけます。4/14(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  4月1日はベトナムの作曲家、チン・コン・ソンさん(1930 - 2001)の亡くなった日、今年没後20年になります。  一昨年、ホーチ…

[2021.03]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑧】「三文オペラ」が生まれたドイツ黄金の20年代 〜…

文●加藤登紀子  歴史の中で記憶されなければならない、ひとつの日付けがあります。それは1933年2月28日、ヒトラーがドイツ文化の息の根を止めた日。  その日が来るまでの流れは、こうです。  1933年1月30日ヒトラー内閣発足、2日後に議会が解散され、3月5日が総選挙と決められました。2月27日の深…

[2021.02]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑦】フィリピンのスラムから生まれた歌 ─フレディー…

文●加藤登紀子 1978年9月、私は「アナック ─ 息子」をシングルリリースしました。 「母の胸に抱かれて お前は生まれた よろこびの朝を運んで 寝顔を見つめるだけで 嬉しさが溢れる 父はお前の明日を祈った」(加藤登紀子訳詞) この歌は、フィリピンのフレディー・アギラが作詞作曲した歌で、フィ…

[2021.01]宮沢和史インタビュー 〜2020年について聞く ツアーのこと、沖…

取材・文●佐々木俊広  2021年1月に最新作『次世界』のリリースを発表した宮沢和史。2020年をどのように捉えて行動し、どんなことを感じ、考えていた1年だったのか。コンサート・ツアーを終えたばかりの宮沢氏に話を訊いた。 ── まず、終えられた秋~冬のコンサート・ツアー「詩の朗読と歌による…

[2021.01]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑥】100年前の日本〜Peopleの…

文●加藤登紀子   新型コロナに揺さぶられた2020年が終わり、新しい年の始まり! 「悪いことは、いいことのために起こる」と言う言葉もあるそうなので、何とか去年の経験を明るい物語に変えるような年にしたいと願って、今回のテーマを「100年前の日本〜Peopleの時代の始まり」とした。  去年、コ…

[2020.12]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑤】音楽と共に生きるアフリカ

文●加藤登紀子 ①アルバム『Tokiko Sky ─ 蒼空』  ここに大切にしている1枚のアルバムがある。  私が2000年、南アフリカでレコーディングしたアルバム『Tokiko Sky ─蒼空』。  このアルバムの中心メンバー、ベーシストのシブシソ・ヴィクター・マソンド、キーボード奏者テンバ・ムキゼ、ドラ…

[2020.11]【TOKIKOの地球曼荼羅④】 ポルトガル、運命のファド 〜ファ…

文●加藤登紀子 ① アマリア・ロドリゲスとの出会い  私とファドの出会い、と言えば、ごく当たり前。ファドを代表する歌手、アマリア・ロドリゲスだった。  レコードも発売され、来日公演も何度も見ることができたので、ごく自然に彼女の歌をカバーすることから始まった。  1972年に結婚した後の…

[2020.10]【TOKIKOの 地球曼荼羅③】生命力の猛威-ブラジルの奇跡

文●加藤登紀子 ①ペルーの出会いからブラジルの旅へ  フランス語では、前の言葉の最後の音を、後に続く音とくっつけて発音することがあります。例えば「tres important」を「トゥレ ザンポルタン」という風に。  そのリエゾンと全く同じように、ひとつの旅のちょっとしたことが、次の旅の大事な…

[2020.09]【TOKIKOの 地球曼荼羅②】土と太陽の歌、フォルクローレ

文●加藤登紀子 ①もう一つの9・11  9・11といえば、ほとんどの人は2001年9月11 日のニューヨーク貿易センタービルへのテロを思い起こすでしょう。でも悲惨な歴史がもうひとつ同じ日に起こっていたことを知って欲しいと思います。  1973年9月11 日、南米のチリで、1970年、民主的な選挙で選ばれ…