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#沖縄古典芸能

[2022.4]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り21】 女が布を織り、男を守る歌―「うりずんグェーナ」、「かせかけ」を例に―
文:久万田晋(沖縄県立芸術大学・教授) 沖縄も4月を過ぎると、暖かく湿った南風の吹く日が増え、日差しがさらに強くなり、いよいよ夏の到来を予感する季節となる。沖縄ではこの旧暦2、3月頃の時期を指して「うりずん」という。この初夏を意味する「うりずん」という語は沖縄の古歌謡集「おもろさうし」にも現れる古語であり(「おれづむ」、「おれづも」と表記される)、沖縄の風土に基づく長い歴史と深い文化的背景を持つ言葉なのだ。 15世紀初頭から19世紀後半まで450年にわたり琉球国の王都で
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[2020.11]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り④】 沖縄の巡遊芸人チョンダラー −沖縄芸能のミッシング・リンク−
文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授) 「チョンダラー」ということばで多くの人が思い浮かべるのは、沖縄の夏の芸能エイサーにおいて、顔を白塗りにしてバサー(芭蕉布)をまとい、滑稽な動作で主役の太鼓打ち達に絡んだり補佐したりする役柄のことだろう。しかし、このようなエイサーの補佐役・道化役をチョンダラーと呼ぶようになったのは、ここ30年ほどのことである。 もともとチョンダラー(京太郎)とは、人形遣いや万歳、葬儀での念仏歌などをなりわいとして沖縄中を渡り歩いた
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