文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO
同時代人として生きる
「違和感がある」。そんなコメントをもらって考え込んでしまった。毎年1ヶ月かけて訪問するアマゾン先住民族の村のようすを日本の知人に語った時のことだ。
たいていの村には寺子屋のような学校があり、教員の資格…
[2020.03]ブラジルフィールドワーク #22
文化を盗まないで
文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO
仮装の頭の羽飾りはだめ?
この号が出る頃には、ブラジルはカルナヴァル目前。今年は2月26日が四旬節・灰の水曜日なので、その前日までのおよそ1週間が祭り一色になる。といっても、お正月が過ぎればもう既にカルナヴァル気分で、そうこ…
[2019.03]ブラジルフィールドワーク #10
先住民族に寄り添う人、
アンジェラ・パピ…
文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO
アンジェラ・パピアーニ。先住民族の伝統文化保持の活動を40年に渡って続けてきた人。現在は「Ikore」という団体を立ち上げて、民族の伝説や歴史を村人から聞き取り、それを民族言語とポルトガル語で本や音声記録にまとめるという活動…
[2020.01]南米に変動期再来 ボリビア政変で先住民族の悪夢甦る
文●伊高浩昭(ジャーナリスト) text by HIROAKI IDAKA
ラ米2019年最大の出来事はボリビアで11月に米国絡みで起きた民・軍合同のクーデターであろう。この政変は、スペイン人らの米州侵略に始まる先住民族蔑視・蹂躙・殺戮の悪行の歴史の再現であるがゆえに極めて深刻だ。先住諸民族が「アブヤ・…