世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.07]【島々百景 第62回】 トメアスー ブラジル【文と写真 宮沢和史】

[2021.07]【島々百景 第62回】 トメアスー ブラジル【文と写真 宮沢和史】

文と写真●宮沢和史  ブラジルの北部パラー州のトメアスーという小さな村の土を初めて踏んだのは2008年の1月のことだった。アマゾン川河口域に広がる大都市ベレン で「アマゾン トラベル サービス」を営む佐賀県出身の北島義弘さんの案内で小型軽飛行機に揺られ、直線距離で200km程度内陸に飛んだところに突如その村は現れた。日本人が移民として20世紀の初めに入植し、未開の地を切り開き、そこに村を興したのだと聞いてはいたが、実際に自身の身で現地に向かってみると、なぜこんな奥地に日本人

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[2020.12]宮沢和史【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

[2020.12]宮沢和史【特集 私が選ぶラテンアメリカの本】

選・文●宮沢和史  コロナ禍の第三波はこれまでの波の比ではないかもしれません…。台湾やシンガポールなどのように政府の努力、国民の協力の元、現被害を最小限に食い止めている国がある一方で、かなり早い段階でロックダウンしたにもかかわらず感染者数が増加し続けている国もあり、ロックダウンによって大幅に感染者数が減少したにも関わらず解除とともに急増している国もあります。世界最悪の被害を出しているアメリカ合衆国では新大統領に政権が速やかに移行しない限り、被害者数が増大の一途をたどることは

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[2018.10]島々百景 #32 ハワイ諸島

[2018.10]島々百景 #32 ハワイ諸島

文と写真:宮沢和史  今から17年前、NHKの単発のドキュメンタリー番組『はるかなる音楽の道 海を渡ったサウダーヂ』のナヴィゲーター役を務めさせていただことがあった。大航海時代にポルトガルが入植した国々、ブラジル、インドネシアのジャワ島、ハワイのオワフ島を続けて旅した事があった。かつて、ポルトガルが多くの有形無形のものをそれぞれの地域に持ち込み、同じく様々なものを持ち帰ることによって、お互いの文化に多大なる影響を与え、受け合ったわけだが、なかでもギターを持ち込んだことにより

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[2020.01]島々百景 #46 紀伊半島

[2020.01]島々百景 #46 紀伊半島

文と写真:宮沢和史

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[2019.09]島々百景 #42 サンパウロ

[2019.09]島々百景 #42 サンパウロ

文と写真:宮沢和史  2018年は日本からの781名の移民達を乗せた笠戸丸がプラジルのサンパウロ州、サントス港に上陸してから110年目の年だった。大農園において想像だにしなかった奴隷同然の労働力としての待遇に甘んじなければならなかった負のスタートから110年が経過し、現在ブラジルでは様々な分野で日系人達が活躍の場を拡げている。2008年のブラジル日系移民100周年の際には4都市5公演の単独コンサートツアーを行ない、日系移民の方々ならびに、現地の日系以外のブラジル人の方々と交

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