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世界の音楽情報誌「ラティーナ」

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#ブラジル映画

[2022.4]【連載 アントニオ・カルロス・ジョビンの作品との出会い⑳】妖女の魅力を引き立てる主題歌 - 《Tema de amor de Gabriela》

文と訳詞●中村 安志 Texto e Tradução por Yasushi Nakamura  ボサノヴァで世界に名が広まったジョビンも、実は、別なスタイルの音楽をたくさん生み出していることについて、最近の記事で何度かご紹介してきました。  例えば、時にジョビンは、ブラジルの地元色たっぷりのTVドラマや映画のための素敵な音楽を残しています。今回は、ブルーノ・バヘット監督が1983年に制作した映画『ガブリエラ、クローブとシナモン』のテーマ曲として、ジョビンが作詞作曲した

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[2022.1]【連載 シコ・ブアルキの作品との出会い⑰】  いったい何なのか — O que será

文と訳詞●中村 安志 texto e tradução por Yasushi Nakamura  ブラジル北東部バイーア地方が誇る文豪ジョルジ・アマードの人気小説に、『Dona Flor e seus dois maridos(フロール奥様と彼女の二人の夫)』という、有名な作品があります。植民地時代のブラジル旧首都であるサルヴァドールの街を舞台に、博打うちの遊び人である夫ヴァジーニョがカーニバルで命を落とし、残された未亡人フロールは、信心深い薬剤師テオドーロと再婚するもの

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[2021.06]宮下ケレコン えりか【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●宮下ケレコン えりか 本エントリーは、6/9(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 【ブラジル映画について】  ブラジル映画との出会いは20年程前、リオデジャネイロのレンタル屋で借りた『Bicho de sete cabeças(七つの頭のケダモノ, 2000)』であった。精神科病院に入院させられた青年を演じた俳優が端正な顔をしていたこと、でもそれ以上にその演技力に度肝を抜かれたことを覚えている。映画の余韻をかみしめてエン

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[2021.05]中原 仁【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●中原 仁 本エントリーは、5/26(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  36年前、熱狂的にハマったブラジル映画がグラウベル・ローシャの作品たちだった。それまで、USAニュー・シネマに始まりフランスのヌーヴェル・バーグ、フェリーニやアントニオーニなどのイタリア映画を見てきたので、シネマ・ノーヴォの世界にスンナリと入りこめたのだと思う。今年はグラウベルの没後40年。特集再上映の機会があることを願う。  

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[2021.05]岸和田 仁【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●岸和田 仁 本エントリーは、5/26(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  シネマ・ノーヴォにコミットした映画人の戦列に最若年者として参加したのがカカー・ヂエゲスであったが、1999年の月刊誌記事で「僕は世界を考えている映画人だ。僕は君たちが土曜日の夜にでもヒマを潰すための映画を作るのではない」と語っていた。初来日した同監督に、筆者が直接インタビューした時(2003年)も、「今も僕の考えは変わっていない。世界のこともブラ

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[2021.05]圷 滋夫【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●圷 滋夫(あくつしげお/映画・音楽ライター) 本エントリーは、5/26(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  日本で “ブラジル映画” と言えば、まず『セントラル・ステーション』(98)や『シティ・オブ・ゴッド』(02)、または『蜘蛛女のキス』(85)、音楽好きならブラジルが世界に誇る巨匠たちのドキュメンタリー『ジョアン・ジルベルトを探して』(18)、『アントニオ・カルロス・ジョビン』(12)、『ヴィニシウス 愛とボサノ

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[2021.05]Willie Whopper【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●Willie Whopper 本エントリーは、5/26(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  ブラジル映画といえば近年も魅力的な作品が数多く上映されていますが、個人的には軍事政権下時代に表現の自由が抑圧された中で制作された作品に良作が多いように思います。MPBと同じく検閲に掛からないよう如何に表現するのか? そこに美学を感じます。ここではあくまで個人的なオススメ3作を紹介致します。これまた名作の『ガブリエラ』や日本人移

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[2021.05]岡村 淳【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●岡村 淳  本エントリーは、5/26(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  ブラジル国内で公開される国産映画の数は、パンデミック前年の2019年で327本。南米最大の都市サンパウロで暮らしていても、その大半の公開も存在も知り得ない状況だ。ブラジル映画の特徴として、サンパウロやリオのような巨大都市に限らず、各地に大都市に勝るとも劣らぬ製作陣が揃っていることがある。地元の州政府や銀行のサポートを得て、仕上げは欧米で行なう作

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[2021.05]宮沢和史【特集 私の好きなブラジル映画】

選・文●宮沢和史  自分が初めてブラジルに渡った27年前はブラジルの音楽家の過去の映像、例えば、ジョアン・ジルベルトと、トン・ジョビンとヴィニシウスの三人の共演の映像とか、エリス・レジーナのテレビ出演の映像とか、作品化されていないローカルな映像を様々なコネを使って入手し、宝物のようにして観て学んだものだが、今は世界中のどこにいてもあっという間に検索してたどり着けてしまう。さらに、現在は “ディスク” という概念から “サブスクリプション” へと移行しているのを見ても、物を持

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[2021.04]ブラジル音楽の365曲[4/12〜4/18]

面白くてタメになる1日5分の音楽鑑賞「ブラジル音楽の365曲」[4/12〜4/18]  文:花田勝暁(編集部)  3月1日から「ブラジル音楽の365曲」をスタート。  ブラジル音楽やブラジル文化についての情報を盛り込んで、面白くてタメになる1日5分の音楽鑑賞の場を提供できたらと思っています。毎日更新で、この投稿から7週間目に入ります。  平日は、毎日午前中の更新を予定しています。休日分は、遅い時間のこともあるかもしれませんが、ご容赦ください。 先週の分↓ ※こちらの記

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[2021.03]ブラジル音楽の365曲[3/15〜3/21]

面白くてタメになる1日5分の音楽鑑賞「ブラジル音楽の365曲」[3/15〜3/21]  文:花田勝暁(編集部)  3月1日から「ブラジル音楽の365曲」をスタートしました。  ブラジル音楽やブラジル文化についての情報を盛り込んで、面白くてタメになる1日5分の音楽鑑賞の場を提供できたらと思っています。平日は、毎日午前中の更新を予定しています。 ※こちらの記事は、3/22からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 3月21日。「Cidade

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[2018.06]ブラジル映画界の巨匠 ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、死去

文●岸和田 仁 texto por HITOSHI KISHIWADA  巨匠ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスが、4月21日、永眠した。享年89歳。死因は肝臓ガンによる多臓器不全であった。  同日夕方のTVニュース番組ジョルナル・ナシオナルは、放送時間の3分の1以上費やして詳しく報道し、ブラジルの主要新聞も翌22日特集で追悼記事を掲載していた。欧米主要紙(ニューヨークタイムズ、ザ・ガーディアンなど)でも「シネマ・ノーヴォの父」について深みのある長文追悼記事が掲載されてい