世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.02]9人の翻訳家 囚われたベストセラー

[2020.02]9人の翻訳家 囚われたベストセラー

文●圷 滋夫 text by SHIGEO AKUTSU  世界的な大ベストセラーが約束された人気ミステリー小説のシリーズ完結編『デダリュス』。物語はこの新刊本の世界同時発売に向け、他の言語へ翻訳するために集められた9人の翻訳者を描写する場面から始まる。彼らは依頼者の出版社社長アングストロームによって、情報漏洩による著作権侵害を未然に防ぐために、外界との接触を完全に絶たれた洋館の地下に軟禁され、厳しい監視下で一定期間内に各言語へ翻訳しなければならなかった。  しかし3週間

[2017.12]日本が世界に誇る稀代の作曲家〜三宅 純

[2017.12]日本が世界に誇る稀代の作曲家〜三宅 純

文●中原 仁 失われた記憶をめぐる幻想と覚醒の三部作『Lost Memory Theatre』完結  foto©Jean-Paul Goude  カエターノ・ヴェローゾとも交流があった故ピナ・バウシュのダンス・カンパニーへの楽曲提供をはじめ、映画や舞台やCMの音楽も制作し、2005年以降はパリにも拠点を置いてワールドワイドに活動している作曲家、三宅純。昨年のリオデジャネイロ・オリンピック閉会式での「君が代」の独創的なアレンジも記憶に新しい。  〝失われた記憶の劇場〟と

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